さあ始まりますよ! 懐かしの再発レーベルを語るシリーズがついに始まりますよ。
第1弾はヒューゴ・モンテス・プロダクション(Hugo-Montes Production)です。
この怪しい再発レーベルはすでに活動しておらず なんとも懐かしいですね。
しかし過去を懐かしむなんて 僕も老いた証拠でしょうか。
まあ実際 初老だし・・・いや 初老どころか老人と言ってもいいです。
いや 老人というか もうろくしたジジイが正解です。
そんなもうろくジジイなので言っている事が滅茶苦茶でも勘弁して下さい。


まず 結論から言ってしまいますと ヒューゴ・モンテスのCDは盤起こしの「クソCD」です。
そんなクソCDなので熱心に語る必要は感じられない率は年々増していますよね。
あくまで僕の体感による比率ですが 語る必要ナシ率は前年比300パーセント・アップしています。

ただクソCDではあるけど 既に活動停止レーベルなので それに伴って最近の入手困難率は
前年比150パーセント(僕の体感による)となっております。 また正規盤でCD化されていない率
前年比70パー(僕の体感による)で 重宝する率は前年比200パー(僕の体感による)てな感じで
トータルで見て 全部ひっくるめて前年比180パーセントくらい(僕の体感による)でしょうか。

なおここで用いた「クソCD」とはどういう定義かと言うと 実際にCDにうんこが付着しているだとか
うんこそのものは付いてなくても うんこの臭いはするだとか そんな単純明快な物では無いです。
例えるなら「いっさい楽しくも何ともないのに休日返上で行うクソのような会社行事」だとか
「そのクソつまらない不愉快な行事を企画したクソ野郎共」などに用いる場合の「クソ」と一緒です。

何でこんなクソを連発するかというと 昨日あるオヤジと対面で話さなければいけかったのですが
このオヤジの口からうんこの臭いがプーン・・・クラクラして倒れそうだったけど アンタ臭いぞ!と
注意できる立場でもなく 何とかガマンで乗り切った そのストレスを発散するため書いています。
ちなみに会社のクソ行事を企画したクソ野郎共の口からもうんこの臭いがしていますけどね。

ただ もうろくジジイである僕の口の臭いは うんこ以上に凄い事になっているのはご承知の通り。
そんなこんなで「クソCD」ことヒューゴ・モンテス・プロダクションの全36枚を熱心に語ります。
 
Presence.jpg HMP CD-001 (1999)
Presence 「Presence」 (1976)


ヒューゴ・モンテス・プロダクションの歴史は1999年から始まります。
CD番号001番が英国レア・フォークの「プレゼンス」だなんて
凄い再発レーベルが登場したと思い そりゃー大興奮しましたよ。
レアなだけでなく内容も素晴らしい本作は第22号で書いています。
SilverTrees.jpg HMP CD-002 (1999)
The Abstract Truth 「Silver Trees」 (1970)


これは南アフリカのロック・バンド。
サイケからプログレへの移行期の音といった感じで
割とポップだし すんなりと聴けるアルバムです。
フルートとサックスの活躍度が高くジャージーな面もあります。
第47号でちょっと書いています。
HillClimbingForBeginners.jpg HMP CD-003 (1999)
Water Into Wine Band 「Hill Climbing For Beginners」 (1974)


素晴らしき傑作であるジーザス物の英国フォーク。
このアルバムは英キッシング・スペル社からUKヴァージョンと
USヴァージョンをまとめた2枚組CDも出たのでそれも買いました。
おかげ様(?)でヒューゴ・モンテス盤は処分済みです。
この1stは第22号で 彼らの2ndは第76号で書いています。
HungryWolf.jpg HMP CD-004 (2000?)
Hungry Wolf 「Hungry Wolf」 (1970)


ジャズ色濃い英国ロック。
第47号でちょっと書いています。
BluebellWood.jpg HMP CD-005 (2001)
Big Sleep 「Bluebell Wood」 (1971)


プログレ度高い英国ロック。
上半身が手の平になっている
「手の平人間」のジャケットが怖いですね。
第47号でちょっと書いています。
BreadLoveAndDreams.jpg HMP CD-006 (2001)
Bread Love And Dreams 「Bread Love And Dreams」 (1969)


虚ろな雰囲気が漂いますがとてもポップ。
歌謡フォークしていて聴きやすい必殺の英国フォークです。
その素晴らしい音は頭の中でグルグル回って 回り続け
最後にはとろけてしまうチビクロサンボ級と言ってもいい程です。 
この1stは第43号で 3rdを第111号で書いています。
Evensong.jpg HMP CD-007 (2001)
Evensong 「Evensong」 (1973)

英国歌謡フォーク・デュオ。
第47号でちょっと書いています。
SoundsOfSalvation.jpg HMP CD-008 (2001)
Sounds Of Salvation 「Sounds Of Salvation」 (1974)

入信しました!級の英国ジーザス物フォーク。
布教活動します!級の素晴らしい内容。
修行するぞ!級の文章を第89号で書いています。
TwinnConnexion.jpg HMP CD-009 (2001)
Twinn Connexion 「Twinn Connexion」 (1968)


米国の双子デュオによる制服ソフト・ロック。
ソフト・ロックは聴かないので かなりの勢いで放置プレイです。
フリー・デザインとかロジャー・ニコルスとかサークルだとか
全部処分してしまったわたくしが言うので間違いない(?)です。
でもミレニウム関連は処分しておらず 今でもよく聴きますね。
ミレニウム関連作品は鬼のように素晴らしいです。
TheJasonLodgePoetryBook.jpg HMP CD-010 (2001)
Gothic Horizon 「The Jason Lodge Poetry Book」 (1971)


非トラッドの英国男性フォーク・デュオ。
フルートが入る必殺パターンの曲もあり
優しげな感触で 儚く響く方面の音です。
1970年代の英国フォークは このテの必殺度高いのが
平気でゴロゴロ転がっていて恐るべし!です。
Fuchsia.jpg HMP CD-011 (2002)
Fuchsia 「Fuchsia」 (1970)


プログレ色が漂う英国ロック・バンド。
メンバーにバイオリン2人とチェロ1人を含む6人組。
魔女っぽいジャケットが象徴するように
コーマスなどを思わせる変態性がありナイス!です。
あまり上手くない男性ヴォーカルがメインで歌っています。
Backwoods.jpg HMP CD-012 (2002)
Gay & Terry Woods 「Backwoods」 (1975)


アイルランドの夫婦デュオ。
2人はスティーライ・スパンの初期メンバーでもあります。
葉の落ちた森に佇む寒そうなジャケットがとても良い雰囲気。
通好みの渋いフォーク・ロックです。
第30号で彼らの「Tender Hooks」というアルバムを書いています。
OnThisNewDay.jpg HMP CD-013 (2002)
Anno Domini 「On This New Day」 (1971)

アメリカンなサウンドで迫る英国フォーク・ロック・バンド。
第82号で書いています。
しかしヒューゴ・モンテスのCDは現在では韓国製のブート
という事になっているけど これってホントかな?
流通しているのは日本なので プレスは韓国でしていても
日本人が製作に関わっているのは間違いないと思うのですが・・・
Scenery.jpg HMP CD-014 (2003)
Paper Bubble 「Scenery」 (1970)

・・・でも実は韓国ではなく北朝鮮でプレスされていたりしてね!
2006年でリリースが止まってしまったのが何か怪しいぞ!
2006年はあの万景峰号など 北朝鮮の船舶が
日本に入港禁止になった年ですからね!
ちなみに本作はポップな英国フォーク〜フォーク・ロックです。
当然のようにフルート&アコギの必殺パターンの曲もあります。
SoundOfSunforest.jpg HMP CD-015 (2003)
Sunforest 「Sound Of Sunforest」 (1969)


ヒューゴ・モンテス 北朝鮮製ブート説。
Hugo Montesを並び替えたアナグラム・・・Men Go South。
男達は脱北して韓国へ・・・という意味でいいですかね?
ところで本作は英国サイケ・ポップになります。
ヒューゴ・モンテスのCDは盤起こしですが
特にこのサンフォレストはブチブチと入るノイズがよく聴こえます。
Accolade2.jpg HMP CD-016 (2003)
Accolade 「Accolade 2」 (1971)


北朝鮮製ブート説・・・でも これだけのリリースがあるという事は
盤起こしするためのオリジナルLPが無いといけません。
これだけのレアな作品を北朝鮮に集められるモノでしょうか?
そりゃー無理でしょうね。
ところで本作は洒落た感じのナイスな英国フォーク・ロック。
当然のようにフルートも入ります。
DedicatedToTheBirdWeLove.jpg HMP CD-017 (2003)
Oriental Sunshine
「Dedicated To The Bird We Love」 (1970)


・・・つまり これだけのレアな作品が集まっている場所といえば
日本の中古レコード屋か 日本のコレクターの家です。
という事は・・・どういう事だ? 考えろ!
ちなみに本作はノルウェーのサイケ・フォーク。
シタールとかガンガン入るけどポップで聴きやすい名盤。
HunterMuskett.jpg HMP CD-018 (2004)
Hunter Muskett 「Hunter Muskett」 (1973)


非トラッドの素晴らしき英国フォーク〜フォーク・ロック。
この素晴らしいアルバムは第94号で書いています。
素晴らしい1st「Every Time You Move」も
第161号で書いています。
とにかく素晴らしい!
NowPrinting.jpg HMP CD-019 (2004)
Marc Ellington 「Rains/Reins Of Change」 (1971)


英国シンガー・ソングライター。
この作品は第88号でスモール・タウン社のCDを書いていますが
ヒューゴ・モンテスのCDは所有していないので写真がありません。
「Now Printing」って事で勘弁 それもカタカナ表記で ああ勘弁。
HomeGrown.jpg
NinaAndTheDreamTree.jpg
HMP CD-020 (2004)
Andy Roberts
「Home Grown/Nina And The Dream Tree」 (1971/1971)


英国シンガー・ソングライター アンディー・ロバーツの2in1。
「Home Grown」は1970年発表の犬ジャケのヤツがオリジナルで
ここでの「Home Grown」は1971年の再発盤仕様になっていて
収録曲が大幅に削られているので要注意です。

サウンドはカントリー風味だったり
よくありがちなオヤジ・ロック風味だったり
流麗なアコギのプレイを聴かせたりと色々ですが
光り輝く特殊な何かがあるという事は無く
けっこう地味なルーツ・ロック作品という感じなので
一発でガツンとは来ませんが聴くごとにじわりと
しみじみ良さが滲み出てくるタイプです。
NowPrinting.jpg HMP CD-021 (2004)
Made In Sweden 「Snakes In A Hole」 (1969)


未所有なので「Now Printing」って事で勘弁シリーズ。
それもカタカナ表記で勘弁シリーズ。
未所有なので内容は知らないよう。
Recollections.jpg HMP CD-022 (2004)
Magenta 「Recollections」 (1981)


これはヒューゴ・モンテス史上初の2枚組みです。
ロック史上初の2枚組アルバムと言われているボブ・ディランの
「ブロンド・オン・ブロンド」と同じ位の衝撃が!・・・無いよなぁ。
トラッド寄りの音ですが のどかに響く木漏れ日系の内容で
1981年作とは思えない素晴らしいアルバムです。
第69号で彼らの「Canterbury Moon」を書いています。
NowPrinting.jpg HMP CD-023 (2004)
Gothic Horizon 「Tomorrow's Another Day」 (1972)

再び未所有なので「Now Printing」シリーズです。
それもカタカナ表記シリーズ。
「内容は知らないよう」のダジャレ・シリーズ。
「あれもこれもシリーズ化」シリーズです。
NowPrinting.jpg HMP CD-024 (2004)
Tantalus 「Pastiche」 (1977)


未所有で内容は知らないようシリーズ。
もちろん ここら辺の未所有作品はどれも
聴いてみたい事は聴いてみたいですけどね。
ただ2012年の今 盤起こしでブチブチとノイズが入る
ヒューゴ・モンテスの「クソCD」を購入するって どう思います?
SeasonalMan.jpg HMP CD-025 (2004)
Farway Folk 「Seasonal Man」 (1975)


エレクトリック・トラッド色強いグループ。
男女ヴォーカル。 虚ろに響く笛の音。
これぞ完璧な英国レア・フォーク。
かなり好きです。
FolkHeritage.jpg HMP CD-026 (2004)
「Folk Heritage」 (1973)


ヒューゴ・モンテス史上初のオムニバス盤。
ただ ヒューゴ・モンテスが独自に編集した訳ではなく
元々あったオムニバス盤をCD化しただけなので
間違わないように気をつけて下さい。
第99号で書いています。
NowPrinting.jpg HMP CD-027 (2004)
Grannie 「Grannie」 (1971)


未所有で内容は知らないようシリーズ。
「グラニー」って! ババア好き万歳!
Isolation.jpg HMP CD-028 (2004)
Isolation 「Isolation」 (1973)


第155号で書いています。
とてつもなく妖しい響きの英国フォーク。
かなり好きです。
NowPrinting.jpg HMP CD-029 (2004)
Gerry Lockran 「Wun」 (1972)


未所有。
アルバム・タイトルは何と読むのでしょう?
「ウーン」?
NowPrinting.jpg HMP CD-030 (2004)
Nutshell 「Flyaway」 (1977)

未所有。
ジーザスものですね。
TennentMorrison.jpg HMP CD-031 (2005)
Tennent・Morrison 「Tennent・Morrison」 (1972)

英国人デュオによるルーツ・ロック作品。
フォーキーで穏やかな曲もありますが
全体の印象は暑苦しいロックです。
第146号でも書いています。
FolkWarmAndGentle.jpg HMP CD-032 (2005)
Moira Kerr 「Folk Warm And Gentle」 (1969)


スコティッシュ女性フォーキー モイラ・ケール。
アメリカン・フォークに影響を受けたバカ正直な選曲。
音の感触は1960年代前半のフォークの如くだし
地味な弾き語りのサウンドなのですが その響きは
野に咲く名も無き花の如くで 真実の美しさがあります。

NowPrinting.jpg HMP CD-033 (2005)
Kevin Lamb 「Who Is The Hero」 (1973)


英国シンガー・ソングライター唯一の作品。
ヒューゴ・モンテス盤は未所有ですが
エアー・メイル社の紙ジャケCDを絶賛所有中。
第126号で書いています。
NowPrinting.jpg HMP CD-034 (2005)
Gillian McPherson
「Poets And Painters And Performers Of Blues」 (1971)

ここら辺になるとヒューゴ・モンテスの怪しいCDなどには
もうそんなに金を出したくない病を発症していました。
中古で1000円程度で転がっていたら購入する気ではいましたが
クソCDのくせに中古も割と高くて 1000円程度の商品に
出会わないまま今日に至ります。
NowPrinting.jpg HMP CD-035 (2006)
Blackthorn 「Blackthorn」 (1977)


今の心境では中古で1000円でも買う気がしないです。
それはヒューゴ・モンテスのCDに限らずCD全般に言えて
CDというメディア自体に魅力を感じなくなっている事がひとつ。
もうひとつは経済的な問題で1000円も出せないふところ事情。
でも700円で売っていたらちょっと立ち止まって考えます。
NowPrinting.jpg HMP CD-036 (2006)
Daylight 「Daylight」 (1971)


立ち止まって考えてはみるけど 考えたところでどうにもならない。
サイフの中を見たら どう考えても700円は出せません。
僕のサイフの中身 実際に見たらホントびっくりしますよ。
ちなみにこのデイライトは未所有の中でも最も聴きたいです。

さて ヒューゴ・モンテス・プロダクションのCDは「HMP CD-001」から「HMP CD-036」までの
以上36枚でよろしいでしょうか? 初期リリースのヤツは持っているので良かったのですが
後半はもうこのレーベルを追っていなかったので 何が出ているのかよくわからず調べました。

何が出ているのかよくわからないのを調べるのは それはそれは大変な作業・・・と思ったら
ネットでちょこっと検索したら すぐ全部わかりました。 便利な時代になったモンです。
後半の何タイトルかはまだ在庫があるようで 新品を販売しているショップもありますが
前半で欲しいヤツがあったら中古で探すしかないようです。
 
HugoMontesLogo.jpg
 
ヒューゴ・モンテスはこのようなレーベル・ロゴなども作っていて
表ジャケットに けっこう大きめに印刷していて挑戦的ですね。
果たしてこのロゴの顔は誰なのでしょうか。

このロゴは表ジャケットの四隅に配置されていますが
どの隅に配置するのが一番見栄えが良いのか
あるいはロゴが無い方が良いのかを考えて配置されていて
時代の最先端を行くデザイン能力があります・・・かね?

以下参考ページです。
初期のリリース分をまとめて書いたページは第47号
買ったら中身が入っていなかった事件のエピソードは第94号
まあ 中身が入っていないなんて「クソCD」らしくて良いでしょ?
 

表紙へ戻る

inserted by FC2 system