レビュー第193号、並べるシリーズ、ピーター・ハウエル&ジョン・フェルディナンドの巻! はい、長らくお待たせしました。 遂にはじまりましたよ、並べるシリーズ! 全部再発盤で並べていますが、本当に並べるのが目的なので ピーター・ハウエル&ジョン・フェルディナンドって誰だ? なーんて事が知りたい方はウェブで! あ、ここも、ウェブだったか! ガッハッハ! |
PETER HOWELL & JOHN FERDINANDO 「ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS」
(1969) 英 Acme Records no number (LP/2008) |
A1 The Alice Theme 2 The March Of The Chessmen 3 Jabberwocky 4 Dance Of The Talking Flowers 5 Alice's Train Journey 6 Through Looking Glass Wood |
B1 Dum And Dee 2 The Walrus & The Carpenter 3 Alice Meets The Knights 4 A-Sitting On A Gate 5 Her Majesty Queen Alice 6 Whose Dream? |
ピーター・ハウエル&ジョン・フェルディナンドの名前で出たアルバムはこれ1枚しかありません・・・たぶんね! 「鏡の国のアリス」の演劇のサウンドトラック盤。 セリフのみの演劇なのか、ミュージカルなのかは知らないけど 裏ジャケに「Music From The Ditchling Players' Production」とあり、聴いていると小さな劇団のような感じで 収録曲にはヴォーカル入りも数曲あるけれどインストが大半、劇中のセリフや観客の笑い声なども入っています。 そんな内容なので、楽しめない人は楽しめないタイプの、何じゃこりゃー!なアルバムですが、ところがどっこい 優し気で可愛らしいメロディーの連発、フルートは入るは、グロッケンは入るは、鳥のさえずりは入るはで 僕の好きな要素がたくさん詰まっているので、逆の意味で何じゃこりゃー!な素敵な響きの作品です。 アコギのかわりにオルガン弾いてます状態のため、英国フォークとして聴くと、フォーク度は低いので要注意! 曲を作っているのは全曲ピーター・ハウエルさんです。 調べたら、以下のイカしたウェブ・サイトにCDのレビューを発見しました! これは読むしかないね! 第171号 2010/12/31 そのコンパクト・ディスク、危険物につき取り扱い注意! |
「TOMORROW COME SOMEDAY」 (1970) 英 Acme Records no number (LP/2008) |
A1 Title Theme 2 Someone Like You 3 March Of The Civil Servants 4 Bluebottle Stripe 5 Setting Sun 6 On Location |
B1 Everything Has Its Place 2 Fishing 3 Tomorrow Come Someday 4 Love Theme 5 Honesty 6 Windfall Wood |
ジャケットに「A musical comedy」ってあるので、これは音楽コメディ映画のサウンドトラック盤です。 どんな映画かわかりませんが、このLP再発と一緒にCDとDVDのセット売り商法のヤツも出ていたので 気になる人はそちらのセット売り商法のヤツも是非ゲットして映像を確認しましょう。 ピーター・ハウエル&ジョン・フェルディナンド関連作はフォーク・ロック的な 音作りのアルバムが多いけど、彼らの作品の中ではこれが最もフォーク度が高い気がします。 「非トラッドの英国レア・フォークの妖しいヤツ」な雰囲気もプンプン匂ってきて 妖しい雰囲気でおかわり3杯いける僕やアナタにはたまらない作品ではないでしょうか。 曲を作っているのは全曲ピーター・ハウエルで、ジョン・フェルディナンドは歌詞を少々書いています。 ヴォーカル入りとインスト曲の割合は半々で、インストではフルートが大活躍! ヴォーカルは男女が登場し、気合いの入っていないヴォーカルがユルくていいです。 そして全曲に懐かしくて優し気なグッド・メロディーがあり、ああ、ホントいいなぁ。 こんなナイスなアルバム、僕はおかわり3杯どころか、4杯・・・いや5杯はいけるぜ! おかわりといえば、昔、同僚がやよい軒で、まず付け合わせの冷奴のみで1杯食べ メインのおかずで2杯、ごはんをおかわりしたのを思い出します。 そういえば彼は「ざっくばらん」を「ザッツ・ばらん」と間違えて覚えていましたねぇ。 「目ヤニ」の事も「目ダニ」と言っていました・・・懐かしい・・・うーん、何の思い出だ? |
AGINCOURT 「FLY AWAY」 (1970) 英 Acme Records ADLP1034 (LP/2002) |
A1 When I Awoke 2 Though I May Be Dreaming 3 Get Together 4 Joy In The Finding 5 Going Home 6 All My Life 7 Mirabella |
B1 Take Me There 2 Lisa 3 Dawn 4 Barn Owl Blues 5 Kind Sir 6 Through The Eyes Of A Lifetime (i) The Poem (ii) Peace Of Mind (iii) Closing In |
ピーター・ハウエル&ジョン・フェルディナンドは演劇と映画のサウンドトラック盤を作った後 この「アジャンクール」というグループを結成! リリースの順番、合っているよな・・・ 気合いの入っていない絵のジャケットに、3人の姿が描かれているように、これは3人組グループで メンバーはピーター・ハウエル、ジョン・フェルディナンド、女性ヴォーカルのリー・メナレイアスです。 シンプルでとっても良い雰囲気のフォーク・ロックはまるで1980年代のインディー・ギター・ポップの趣。 グッド・メロディー! フルートが活躍! ミステリアスで可愛らしい女性ヴォーカル! ・・・と、これがピーター・ハウエル&ジョン・フェルディナンド関連作の中でも最も素晴らしいと思います。 ピーター・ハウエルが6割、ジョン・フェルディナンドが4割、てな具合で曲を作っています。 調べたら、以下のイカしたウェブ・サイトにCDのレビューを発見しました! これは読むしかないね! 第40号 2001/7/14 もうこもった音じゃないと満足できない |
ITHACA 「A GAME FOR ALL WHO KNOW」 (1973) 英 Acme Records ADLP1033 (LP/2002) |
A1 "Journey" Destruction/Rebirth Patterns Of Life 2 "Questions" Did You Know ? Will We Be Alive ? 3 "Times" Seven Seasons The Path Given Time |
B1 "Feelings" Look Around You I Want To Feel You 2 "Dreams" Story Of Our Time Beneath This Sky 3 "Journy"-(ii) A Game For All Who Know |
出た! イサカ! ヘタウマを先取りしたかのような、全裸人間のジャケットの図柄がヒドい! ヘタウマ・ブームが来るのはまだ先だ! そしてイサカ・ブームが来るのはもっともっと先だ! ここでのメンバーは「アジャンクール」とほぼ一緒、ジャケットの図柄がヒドいのも一緒! ただグッド・メロディーの連続だった「アジャンクール」とはサウンドはちょっと違い 全曲をジョン・フェルディナンドが作っていて、プログレ風味も少々あります。 あ、プログレと言ってもテクニカルなヤツじゃなく、なんとなく組曲っぽい感じなだけで やはりシンプルな作りのフォーク・ロックっちゃー、フォーク・ロックで、聴きやすいです。 もちろん可愛らしい女性ヴォーカルのリー・メナレイアスさんも入ってます! イェイ! |
FRIENDS 「FRAGILE」 (1972) 英 Acme Records ADLP1043 (LP/2005) |
A1 You Need Friends 2 A Tale Of Your Life 3 Summer Sunday Blues 4 One Sweet Day 5 Memories 6 Lonely Road |
B1 In The Morning 2 Come Inside 3 Take A Walk 4 River Song 5 Once In A Winter Town 6 Time To Run |
裏ジャケにピーター・ハウエルとジョン・フェルディナンドの写真が使われているけれど ジョン・フェルディナンドは曲作りもしていないし、演奏も2曲しか参加していません! なのでこれはピーター・ハウエルのソロ作品でしょ?こと、「フレンズ」。 「Produced 1972」と裏ジャケに印刷されてはいますが、2人の録音はこれが最後のようなので 前作のイサカが1973年作とすると辻褄が合わなくなってきて、本当は1974年録音なのではないか?と 多くの研究者が騒いでいます。 あ、どっちが先に録音されたとか、そういうのが騒がれるのは 主にビートルズ関連だけでした。 ピーター・ハウエルとジョン・フェルディナンドはどっちが先でも どっちが後でも騒がれる事も無いです。 いずれにせよこれは当時発表されなかった音源の発掘盤です。 サウンドはシンプルなフォーク・ロックで、レア盤ならではの妖しげな雰囲気もじわりと滲みます。 そしてやはり1980年代のインディー・ギター・ポップ感もあり、「アジャンクール」に似た雰囲気ですね。 女性ヴォーカルも登場するし、あまり入っていないけれどフルートやグロッケンも聴こえてきます。 しかしこのLP、数曲で音が割れてノイズが入るのですよ。 掘り起こされた古い音源だから ノイズが入るという訳じゃなく、これは完全なプレス・ミスでしょうね。 というのも、別ジャケットで発売されたCDを聴くと音は割れていませんからねぇ。 じゃあ、どこかでその別ジャケットのCD紹介していないかな?と探したら 以下のイカしたウェブ・サイトにCDのレビューを発見しました! これは読むしかないね! 第101号 2005/6/24 読み方適当シリーズで恥ずかしくなろうぜ ところで、やよい軒で付け合わせの冷奴のみでごはん1杯食べていた彼ですが 仕事に関しても自分から進んで「それ、やっておきます!」と名乗り出るものの 退社時間間際にチェックすると、必ずやっていないという・・・懐かしいねぇ・・・うーん、何の思い出だ? |