芸人さんの名前とかレーベル名とか発音がよく分からないヤツは
読み方適当シリーズとしてチャレンジ精神でカタカナ表記をしていますが
後から全く違う正解を知って 恥ずかしっ!今から穴に入ってきます!とか
思いがけず正解で読んでいて俺凄い!俺はチャンピオンだ!・・・とか色々あります。
しかし芸人の名前はカタカナ表記するくせに自分の名前はjiroweときたモンだ。
風の便りによるとjiroweは「ジロウェ」「ジロウィ」などと読まれているようですね。
さてjiroweの正解の発音はというと・・・もったいないから教えません。
読み方適当シリーズで読んでください。



Fragile.jpg

FRIENDS 「FRAGILE」 (2005)
英 ACME/LION ACLN1007CD (CD)

1 You Need Friends
2 A Tale Of Your Life
3 Summer Sunday Blues
4 One Sweet Day
5 Memories
6 Lonely Road
  7 In The Morning
  8 Come Inside
  9 Take A Walk
 10 River Song
 11 Once In A Winter Town

 12 Time To Run


英国レア・フォーク界では有名(?)なAgincourt〜Ithacaのピーター・ハウエルと
ジョン・フェルディナンドにより1972年に録音された音源がCD化されました。
その名もフレンズときたモンだ。 そりゃーいくら学の無い僕だってFriendsくらい読めるさ!
バカにしてんのかコノヤロー・・・ってちゃんと読めなかったのはこのアルバムでは無く
Agincourtの方で色々と読み方候補がある中つい昨日までエイジンコートと読んでいました。

Agincourtはヤバい英国フォークのアルバムが沢山載っている本「ラビリンス」を開いたら
ちゃんとカタカナ表記で載っていて「アジャンクール」が正解だと書いてありましたよ。
ちょっと調べれば正解が分かったのに調べずに適当に読んでいた結果がこれですよ。
で そのラビリンスにはテスト・プレスのみのイサカの2ndってゆーのも載っていて
どーやらそのアルバムの音源が本作のフレンズ「フラジャイル」のようですね。

サウンドはフォークというよりもドラムスやベース・ギターも入ったフォーク・ロックで
アジャンクールとイサカにも感じる「これネオ・アコじゃねーか!」を更に強く感じます。
時折入る美しい女性ヴォーカルにうつろさを感じるし AMラジオから流れてくるが如く
音質がこもっていている音の悪さも儚いレア・フォークとしてはキター!って感じですが
はっきし言って1970年代の儚く美しい英国フォークの音を聴きたい人よりも
ネオ・アコ〜ギター・ポップの音を聴きたい人の方がハマりそうなサウンドですね。

バタつくドラムスが愛しいネオ・アコ・ナンバー1曲目でつかみはオッケー。
優しい午後の陽射しのような穏かな4曲目ではフルートが切れ込んできてたまらないし
男女ヴォーカルの絡みがチューダー・ロッジのような8曲目もじわりときますねぇ。
ボサノバな9曲目はマグナ・カルタの名曲「エアーポート・ソング」に近い雰囲気で最高!
女性がメインで歌う11曲目はグロッケンスピールも絡む儚いフォークでクラクラー。

しかしもういいかげん強力なレア音源発掘は無いだろうと思っていた英国フォークですが
こんなモンが出てしまうとまだまだひと波乱(?)ありそうだねぇと期待してしまいますね。

AGINCOURT 「FLY AWAY」のレヴュー・・・第40号
 



SwallowTales.jpg

COCHISE 「SWALLOW TALES」 (1971)
英 SPIRAL SCD 934 (CD/2002)

1 Love's Made A Fool Of You
2 Jed Collder
3 Down Country Girls
4 Home Again
5 Lost Hearts
6 Strange Images
  6 Why I Sing The Blues
  7 Another Day
  8 Axiom Of Maria
  9 Can I Break Your Heart
 10 O Come All Ye Faithful


メンバーにペダル・スティール奏者のB.J.コールを含むこの英国のバンドは
2002年にキッシング・スペルのサブ・レーベル スパイラルから3作がCD化されました。
今まで1枚も所有していなかったけどこの間中古CDを発見したのでゲットです。

バンド名の発音はつい昨日まで読み方適当シリーズで「コーチーズ」と読んでいたけど
「ラビリンス」及び「英国ロックの深い森」を見てみたら「コチーズ」が正解のようです。
今まで1枚も所有していなかったのが幸いして発音する機会もほとんど無くて
間違い発音で恥をかく事も無かったというギリギリ・セーフ・シリーズですが
「コーチーズ」と「コチーズ」では実際に声に出してみると印象がまるっきり違いますねぇ。
ふぅー危ないところだったぜ!長い事コーチーズと読んでいた事はまだバレていないぜ!

本作は彼らの2ndアルバムでツバメの背中に乗っかる妖精(なのかな?)の
可愛いらしいおとぎ話ジャケが英国的な香りを放っていてこりゃーたまらんジャケです。
しかし出てくる音はカントリー・ロック〜米国南部風味な豪快系ロックでヴォーカルも
ちょっとソウルフルに迫ります。 ジャケットとイメージが合うアコースティックな響きの
可愛らしいフォーク・ロック曲は5曲目くらいかなぁ・・・いやぁこの曲はイイネ!

まあ スッゲー良いぜ!と大騒ぎするような作品でも無いけれど
楽曲のメロディーも素直で覚えやすくて良いし 前半の軽快に弾むカントリー・ロックの
連発状態なんか気持ち良く聴けて他の2枚も聴いてみたいなぁと思わせてくれる
なかなかの好作品になっているので見つけたら購入しても損はしないと思いますよ。

全然関係無いけどジャケットに登場するツバメという鳥はスピード感のある飛び方が
カッチョ良いので好きな鳥ですよ。 でもやっぱり鳥といえばサギ(ヘロン!)が好きさ!
その堂々とした姿のカッチョ良さったらアンタ!見ているだけで興奮するってゆーモンです。
サギは東京でも上野の不忍池など水辺の至るところに平気で生息しているので
そこのアンタもさっそく明日サギ・ウォッチングに出動すべきですよっ!
 



TheCropredyBox.jpg

FAIRPORT CONVENTION 「THE CROPREDY BOX」 (1998)
英 WOODWORM WR3CD026 (CD)

disc one
 1 Intro
 2 Wings
 3 Jack O'Diamonds
 4 Time Will Show The Wiser
 5 Mr. Lacey
 6 Suzanne
 7 Genesis Hall
 8 Million Dollar Bash
 9 Come All Ye
10 Reynardine
11 
Matty Groves
 disc two
  1 Danny Boy
  2 Intro
  3 Walk Awhile
  4 Now Be Thankful
  5 Poor Will And The
    Jolly HangmanRosie
  6 Angel Delight
  7 Rain
  8 Cut Across Shorty
  9 Sloth
 10 Rosie
 11 Solo
 disc three
  1 John Barleycorn
  2 Wat Tyler
  3 Red And Gold
  4 Jewel In The Crown
  5 Woodworm Swing
  6 John Gaudie
  7 Fiddlestix
  8 Dirty Linen
  9 
Si Tu Dois Partir
 10 Meet On The Ledge
 bonus tracks
 11 Seventeen Come Sunday

 12 April Fool


フェアポート・コンヴェンションが毎年夏に行うライブ・イベントがCropredy Festival。
僕はこれを読み方適当シリーズでつい昨日までコープレディと読んでいました。
あまりにも長い事コープレディと読んでいたのである日正解をクロップレディだと
知った時はとても恥ずかしくて暫くの間失踪したくなる程の衝撃でしたよ。

さてそのクロップレディ・フェスティバルのライブ盤。 これは1997年8月に行われた
結成30周年記念の時のヤツで3枚組みとボリュームたっぷりな内容になっています。
タイトルにボックスとあるように箱に入ったCDも見た事がありますが
僕が所有しているのはプラスチック・ケースに入った物でこれは通常盤なのかな?

収録曲は初期から近年の曲まで取り上げられていてディスク1にトラッドをやり出す前の
最初期の曲を中心に収録。 ディスク2がエレクトリック・トラッドな全盛期の曲中心。
ディスク3は1980年代以降の再結成後の曲中心・・・とだいたいそんな構成ですね。

僕はディスク1に最も興奮で1stアルバムからのロケンロール曲 3 4曲目に
ジュディ・ダイブルが登場し3曲目では彼女の吹くリコーダーも炸裂して・・・気絶級です。
故サンディ・デニー役で5曲目以降登場するヴィッキー・クレイトンの堂々とした
歌いっぷりも良いです。 彼女はルックスも堂々とした肝っ玉母ちゃんですからねぇ。

ディスク2ではリチャード・トンプソンのロンドンの曇り空を切り裂くが如きギターが
たっぷり聴けて嬉しいし ディスク3の7 8曲目の歴代メンバー競演による
興奮のフィドル・バトルはその姿を想像するだけで目頭が熱くなる思いですよ。

ボーナス曲とある2曲は11曲目が哀愁のアイリッシュ風メロディーがググッとくる
スタジオ録音曲。 12曲目は1979年の電話の会話を構成した喋りの録音です。

しかしこのCDを聴くだけでも相当興奮できるのに過去のメンバー続々登場な
こんなライブを現場で実際に体験したらそりゃー幸せな気分になるよなぁ。
そんな幸せな気分になりたい観客がいる限りまた今年も来年も再来年も
コープレディ・・・いやクロップレディ・フェスティバルは続きます。
うーん正解を知ってもまだコープレディと言っちゃいそう。 長年間違っていたからねぇ。

フェアポート・コンヴェンションのレヴュー・・・「Unhalfbricking」(1969)→第6号
「The Bonny Bunch Of Roses / Tipplers Tales」(1977/1978)→第36号
「XXXV」(2001)→第60号
 


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