デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのサントラ盤を購入しました。
うっひょー!これがカッチョ良過ぎで興奮 興奮 また興奮ですよ。
いやぁ1970年代前半のグラム・ロック期のボウイは一般人とは別世界に住む
ロック・スターって感じで近寄り難いオーラを放っていて凄いですねぇ。
ロック・スターになりたいそこのキミもド派手な衣装を着て奇妙な化粧をほどこして
ガリガリに痩せ細って画面から飛び出す勢いの炎のタバコでも吸って
カッチョ良いロケンロールを演奏すればロック・スターになれるかもよ!



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「ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS
-THE MOTION PICTURE SOUNDTRACK」 (1983)

欧 EMI ZIGGYRIP 3773 (LP/2003)

A1 Intro
 2 Hang On To Yourself
 3 Ziggy Stardust
 4 Watch That Man
 5 Wild Eyed Boy From Freecloud

 6 All The Young Dudes
 7 Oh! You Pretty Things
B1 Moonage Daydream
 2 Changes
 3 Space Oddity
 4 My Death
 C1 Intro
  2 Cracked Actor
  3 Time
  4 The Width Of A Circle
 D1 Let's Spend The Night Together

  2 Suffragette City
  3 White Light / White Heat
  4 Farewell Speech
  5 Rock 'n' Roll Suicide


ゲットしたサントラ盤ってゆーのはこれ。 1983年に出た作品の出直し盤です。
ジャケット下に「30th Anniversary 2LP Special Edition」とあるのは
収録されたライブが行われた1973年7月3日から30周年という事ですね。
トニー・ヴィスコンティによる新ミックスで1983年盤からかなり音質向上との事ですが
僕は1983年盤は聴いた事が無いので音質の向上ぶりはわかりません。
そしてサントラ盤だからなのか表ジャケや背には「David Bowie」の表記が無いですねぇ。

盤は赤いカラー盤&ドでかいポスター付きっていう豪華なつくりのせいなのか
2003年の発売の瞬間は法的にも人情的にも許されない5000円近い暴力価格でした。
その価格じゃもちろん手が出ないけど この間新宿のディスク・ユニオンで
地べた置きダンボールに新品が約3000円で値下げされて入っていたのでゲットです。

ボウイのライブ盤は初体験だったので はて?ボウイのライブ盤ってどうだろうねぇと
盤に針を落としたけど いやぁこれがホント滅茶苦茶カッチョ良くて激しく興奮なのです。

しみじみ聴かせる曲やアコースティックな響きの曲もポツポツと入っているけど
基本はイカれたロケンロール大会が開催されていて 何といってもミック・ロンソンの弾く
ドライブ感のあるギターが最高なのさ! 脳味噌にアドレナリンを運んでくれますよ。
ボウイのヴォーカルもメロディーを崩して語り系で歌う曲が多くライブならではでしょうか。

もうA面のブッ飛ばしぶりに即死でA面だけでもう充分元は取ったぜ!という気分です。
B1のギュイーンギュイーンと繰り返される宇宙ギターのトリップ感にもやられちゃうし
幻想的なトリップ感ではこっちの方が上を行く初期ボウイの代表曲B3もやっぱり名曲。
その他ヴェルベット・アンダーグラウンドのカバーD3とか ロック史上でも有名な
ジギー引退宣言のスピーチD4などなど聴き所盛り沢山で飽きさせませんねぇ。

音のカッチョ良さに加えルックスもバツグンのボウイがステージ上で歌った日にゃー
女・子供はイチコロなロック・スター作品ですね。 男性の僕もイチコロだもんねぇ。
観客のキャーっていう黄色い声もボウイのロック・スター度を高くしていますし
いわゆるオリジナル・アルバムではない作品ですが名盤確定しましたっ!
 



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DAVID BOWIE 「THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST
AND THE SPIDERS FROM MARS」 (1972)

英 EMI EMC 3577 (LP/1990)

A1 Five Years
 2 Soul Love
 3 Moonage Daydream
 4 Starman
 5 It Ain't Easy

 6 Lady Stardust
 7 Star
 8 Hang Onto Yourself
 B1 Ziggy Stardust
  2 Suffragette City
  3 Rock 'N ' Roll Suicide
  bonus tracks
  4 John I'm Only Dancing (single B-side)
  5 Velvet Goldmine (single B-side)

  6 Sweet Heart (previously unreleased track)
  7 Ziggy Stardust (previously unreleased original demo)
  8 Lady Stardust (previously unreleased original demo)


ジギー・スターダスト! ボウイの代表作にして歴史的名盤ですねぇ。
オリジナルLPはRCAから出ていましたがこれは権利がEMIに移って1990年に
再発されたヤツです。 このLPシリーズは「スペース・オデティ」〜「ロジャー」までの
作品が見開きジャケ&デジタル・リマスター&ボーナス曲入りで再発されました。
・・・いやこのシリーズはなぜか「アラディン・セイン」だけボーナス曲ナシでしたね。

「ジギー・スターダスト」は研究されまくって語り尽くされている作品だし
傑作 傑作と何度連発しても足りない程どーしよーもなく傑作になっていますよ。
ドライブ感溢れるロケンロールとアコースティックな響きのフォーク・ロックで構成され
捨て曲ナシの名曲連発でボーナス追加曲までもが全部名曲状態だもんなぁ。

アコースティックな響きの曲があるおかげでブッ飛ばしロケンロール曲との
コントラストがついてA7 A8 B2あたりのロケンロールが更にカッチョ良く響きます。
そしてサビのメロディーが永遠を感じさせるポップなフォーク・ロックA4は即死級だし
切なく美しいメロディーにやられっぱなしのミディアム・テンポのA6もスーパー必殺曲!
ボーナス曲のアコギの弾き語りB7とピアノの弾き語りB8がまた素晴らしいよー!

しかし今までかなりの量の色々な作品を聴いてきたけど全曲タイトルまで覚えている
アルバムって少ないし この曲の次はあの曲だなぁーとアルバムの流れを
覚えている作品も中々ありません。 あれ?こんな曲入っていたっけ?・・・とかね。
もっとヒドい事に あれれ?こんなアルバム持っていたっけ?なんてのもあるからなぁ。

そう考えると本作は曲のタイトルも覚えているし次の曲が何かもわかるアルバムで
こーゆー作品って僕の全所有アルバムの内1割も無いかもなぁ。
ただ変な所でAB面を無理矢理ぶった切ったこのEMI盤しか聴いた事が無いので
僕にとってのB面のはじまりは「ジギー・スターダスト」っていう変な流れで覚えています。
本来のB面1曲目は「レディ・スターダスト」ですからねぇ。

そうだねぇ ロック・スターになるにはルックスやロック・スターらしい行動も大切だけど
やっぱり楽曲の粒を揃えて全曲捨て曲ナシのアルバム製作をしないとダメでしょう。
それって凄く難しいけど・・・果たしてキミに作れるかな? せいぜい頑張ってね。
 



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DAVID BOWIE 「HUNKY DORY」 (1971)
英 EMI EMC 3572 (LP/1990)

A1 Changes
 2 Oh! You Pretty Things
 3 Eight Line Poem
 4 Life On Mars ?
 5 Kooks

 6 Quicksand
 7 Fill Your Heart
 8 Andy Warhol
 B1 Song For Bob Dylan
  2 Queen Bitch
  3 The Bewlay Brothers
  bonus tracks
  4 Bombers (previously unreleased)
  5 The Supermen (alternate version)

  6 Quicksand (demo version)
  7 The Bewlay Brothers (alternate mix)


「ジギー・スターダスト」のひとつ前のアルバム「ハンキー・ドリー」だよ!
こちらもボーナス曲付きの1990年のEMIからの再発LPにて紹介です。
楽曲の粒の揃い具合いでは「ジギー・スターダスト」に負けているのだろうけど
ボウイの全アルバムの中でも僕が最も好きな作品で僕の中では強力な名盤なのです。

アコギやピアノのアコースティックな響きが印象的なフォーク・ロック曲が多く収録され
シンガー・ソング・ライター作品といった趣きです。 グラム・ロック期突入前夜の
まだロック・スターになりきれていないボウイの素顔を垣間見れる作品でしょうか。

フォーク・ロック色が強いのもそうだけど曲がメロディアスなのが僕がこのアルバムを
好きな要因でもありますね。 ボウイって基本的にメロディアスじゃないからねぇ。
他のアルバムってびっくりする程(でもないけど)メロディーがわかりにくいもんなぁ。

ストリングスやホーンも入るポップなA1はレコードに合わせて一緒に歌っちゃうし
複雑なようで実は聴きやすいメロディーを持ったA2のサビなんかホント心地良いです。
火星移住計画ソング(なのかな?)のA4の切ないメロディーもググッとくるし
A6の美しいメロディーがまた絶品! そのA6のアコギ弾き語りB6は更に最高!

ボブ・ディランに捧ぐB1はディラン風に崩して歌うフォーク・ロック曲で面白いし
唯一ロケンロールなB2はドライブ感のあるギターが入って「ジギー」に繋がる音です。
B3は最後の変な声コーラスが「スペース・オデティ」を思わせる宇宙フォークだぁ!

しかしボウイはアルバムごとに音楽性が変わるモンでつかみどころが無いですよねぇ。
そして何といってもロック・スターなので英国シンガー・ソング・ライターとしてのくくりで
語られる事はほとんどありませんねぇ。 でも「ハンキー・ドリー」は非トラッド系の
ちょっとポップなフォークとかが好きな人だったらきっと気に入る事間違い無しですよ!
英国フォーク・ロックの名盤のうちの1枚に数えても良いのではないでしょうか。

ボウイなんて・・・と思っている人も騙されたと思って聴いてみましょう。
そしてロック・スターになりたいキミもフォーク・ロックからグラム・ロックのスターへ
いかにして変わるか研究のためにも激しく聴いておかないといけません。

デヴィッド・ボウイのレヴュー
David Bowie・・・第20号 2000/8/27 キミ達売れて良かったね
Young Americans・・・第68号 2003/5/13 ロック大物芸人を見習ってタバコを吸いまくれ
 


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