GILES, GILES & FRIPP 「THE CHEERFUL INSANITY OF GILES, GILES & FRIPP」 (1968) 英 DERAM 820 965-2 (CD/1992)
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ジャイルズ・ジャイルズ&フリップの唯一のアルバム。 この中の2人 ロバート・フリップとマイケル・ジャイルズが中心になり キング・クリムゾンを結成し 名作「クリムゾン・キングの宮殿」を発表するわけです。 「クリムゾン・キングの宮殿」は奇跡的な完成度の完璧なプログレッシブ・ロックですが こちらはのどかなポップ・ソングがずらりと並ぶ作品になっています。 ロバート・フリップの流麗なエレキ・ギターがジャズを感じさせる曲もあり ただのポップ・ソングからは一歩抜きん出ていますね。 しかし楽しげでのどかな曲の方が印象に残り その上とぼけた感じのヴォーカルもあり これがどーして あの凄いクリムゾンになっちゃうんだか。 3バージョンも収録されている13と必殺フルート登場の24が ゆったりとして心地良く 僕の好みです。 パート1とか分かれているトラックは全部短い語りで物語になっているようですが この語りと各曲が関係あるかどうかは知りません。 23〜28はCDのボーナス・トラックです。 彼らはもしこのアルバムで消えていたら銀行員か会計士になったかな。 ジャケットのイヤーな笑いも含めインテリジェンスが漂います。 |
GENESIS 「FROM GENESIS TO REVEELATION」 (1969) テイチク TECW-200621 (CD/1995)
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ジェネシスの1stもその後のプログレ・グレグレした大作志向はなく とても聴きやすいポップ・ソング集となっています。 サイケ・ポップ風の曲と アコギが美しいブリティッシュ・フォーク然とした曲が 大半を占め フォーク系の曲ではなかなかやってくれますね。 3曲目なんかとてもいい雰囲気で 黄昏のロンドンを思わせます。 このアルバムの曲間には短いインストが挿入されていて これが美しくも悲しげでとっても効果的ですね。 ピーター・ガブリエルのボーカルも優しげで良い感じです。 こちらも14〜17がボーナス曲となっております。 僕はジェネシスは最初にこの1stを聴いて良かったので すぐに2nd「トレスパス」を購入しに行ったのですが 思いっきりプログレしててこりゃダメだー状態に陥りました。 当然その後のジェネシスには手を出していません。 ジェネシスも頭が良さそうなんで これで消えていたら弁護士かな。 |
DAVID BOWIE 「DAVID BOWIE」 (1967) 英 DERAM DOA 1 (LP)
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美少年! そのかっこ良さはいまだに不変のデビッド・ボウイの1st。 通して聴くと何とも散漫な 統一感のないアルバムに感じられますが いいように言うとバラエティーに富んだ内容なので 通しで聴かないように! 1曲聴いたら10分間のブレイクを入れて次の曲を聴きましょう。 基本的な曲調はストリングスやホーンを配したポップスですが バックの演奏に迫力が無く こちらの気分もなかなか盛り上がりません。 これはたぶんエレキ・ギターが入っていないのが原因で ロックを感じられません。 一応アコギをジャカジャカやっているけどフォーク・ロックとも言えませんね。 そんな中でもホーンの入り方がサイケ期のビートルズみたいなA3と 第二次世界大戦中のキャバレー・ミュージックみたいなB1が良いです。 コンピューター的電子音と まくし立てるセリフで始まるA6や 雨と雷の音をバックに伴奏無しで歌うB7などは この人のアート感覚が空回りしています。 B7では途中でくしゃみなどしてみせて その後の演技派ぶりを予感させます。 デビッド・ボウイはこのアルバムで消えても なんとかかんとかゲーノー界にしがみつくタイプかな。 俺はルックスだけでやっていけるぜ・・・と言ったかどうかは知らないけどね。 |