レビュー第201号 奥さん、今が買い替えのチャンスですよ!

奥さん、何と!あのアルバムにディスクが追加され、今だけのお買い得!
ディスク追加といっても、スーパー・デラックス・エディション8枚組とかは
枚数多過ぎて、最後の方の7枚目や8枚目は1回しか聴かないでしょ?
・・・いや、8枚目なんか1回も聴かないって?そんなあなたに朗報!
今回はディスク枚数が程良いのを選んでお届けします。
こんなチャンスは中々巡ってこないので、逃しちゃいけません。
そう、奥さん、今が買い替えのチャンスですよ!


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THE DURUTTI COLUMN 「LC」 (1981)
ベルギー Factory Benelux FBN 10 (LP/2016)
Disc1: LC
A1 Sketch For Dawn 1
A2 Portrait For Frazier
A3 Jacqueline
A4 Messidor
A5 Sketch For Dawn 2

B1 Never Known
B2 The Act Committed
B3 Detail For Paul
B4 The Missing Boy
B5 The Sweat Cheat Gone
 Disc2: Singles and compilation tracks
 C1 Danny
 C2 Enigma
 C3 Experiment In Fifth
 C4 Portrait For Paul
 C5 Favourite Painting

 D1 For Mimi
 D2 For Belgian Friends
 D3 Self-Portrait
 D4 Zinnia
 Disc3: bonus 7"
 E1 Sketch For Summer (live)
 F1 Requiem For A Father (version) (live)

奥さん、英国のドゥルッティ・コラムの2ndアルバムが今だけのお買い得!
ディスク1はお馴染みのオリジナル・アルバム、そして今回は特別にディスク2付き!
更に!今だけ!ライブ2曲が収録された7インチも付けちゃいますよ。
どうです奥さん、これはお買い得だと思いませんか?今が買い替えのチャンスですよ!

こちら、僕はリリースから暫く経ち、売れ残って叩き売られていたヤツを
「今だけのお買い得価格」で買えたので、奥さん、本当に今が買い替えのチャンスです。
あ、でも、今現在、お買い得価格で叩き売られているかどうかは知りません!

さて、ドゥルッティ・コラムはヴィニ・ライリーさんのひとりプロジェクトで
この作品時は、ドラムス&パーカッションのブルース・ミッチェルさんもメンバーだった模様。

ギターの重ね録りによるインスト曲中心で、気合いの入っていないヴォーカル入りも数曲。
美しく哀しげな楽曲のメロディー、繊細に響くギター、鍵盤メインの曲もあって変化もあるし
パーカッションが入ってリズムにも乗れるので聴きやすいとは思いますが
ベース音が薄いのが原因なのか、何だかチープで、アンビエント感も強いサウンドです。

どの曲もメロディーが似ていて、車窓を流れる風景のサウンドトラック?といった趣もあり
本当にアンビエント的な音楽としてBGMで流していてもまったく問題ありませんし
しっかりと一音一音耳を傾けて、向き合って聴いてハマるっていうのもアリです。

僕も、体調の良い時にじっくり向き合って聴くと、ああ、凄く良いなぁーとなりますが
このテの音は、響かない人にとっては絶対に響かないサウンドなので要注意!

で、このお買い得LPを入手して、以前持ってたヤツを処分して買い替えたのかって?
以前持っていたも何も、これが僕の初「LC」なので、買い替えなんかできる訳ありません。
ただ、これだけは言っておかないと・・・奥さん、今が買い替えのチャンスですよ!
 


GhostsOfChristmasPastRemake.jpg GhostsOfChristmasPastRemakeBack.jpg
「GHOSTS OF CHRISTMAS PAST (REMAKE)」 (1982)
ベルギー Les Disques du Crépuscule TWI 158 (LP/2017)
A1 Aztec Camera Hot Club Of Christ
A2 The Durutti Column One Christmas For Your Thoughts
A3 Paul Haig Christiania
A4 Isolation Ward Lamina Christus
A5 Buscemi Shchedryk
A6 The Swinging Buildings Praying For A Cheaper Christmas
B1 Tuxedomoon Weinachtrap
B2 Thick Pigeon Jingle Bell Rock
B3 French Impressionists Santa Baby
B4 Gavin Bryars Season Of Mists
B5 Be Music Rocking Carol
B6 Michael Nyman Cream Or Christians
 C1 Antena Noelle A Hawai
 C2 Mikado Noel Sous Le Soleil
 C3 The Pale Fountains Benoit's Christmas
 C4 The Names Tokyo Twilight
 C5 Marsheaux
   We Met Bernard Sumner At A Christmas Party Last Night
 D1 Blaine L. Reininger Jingle Hell
 D2 Section 25 Jesus Sweetly Sleeps
 D3 Miranda Dali Happy Xmas (War Is Over)
 D4 The Wake Jesus From The Block
 D5 Deux Filles Deep Snowdrop
 D6 Ultramarine Winter Circle

奥さん、クレプスキュールのクリスマス・コンピレーションが今だけのお買い得!
元々は1枚物だったこの作品、今回はドーンと曲を追加した2枚組で届けします。
更に!今だけ!クリスマス特別仕様、盤面真っ白のホワイト・ヴァイナルでお届けです。

えっ?今はクリスマスの時期じゃないって?それはいい所に気が付きました!
クリスマスじゃないから「買い」なのです。需要のないオフ・シーズンの今こそ
売れ残りで叩き売られているヤツをお買い得価格で買うチャンスじゃないですか!
あ、でも、今現在、お買い得価格で叩き売られているかどうかは知りませんよ!

このコンピ盤は今までジャケットを変え、収録曲を変え、LPもCDも何度も出ています。
シリーズの一番最初のヤツは1981年の「Chantons Noël: Ghosts Of Christmas Past」で
翌1982年に「Ghosts Of Christmas Past (Remake)」というタイトルのヤツが出ました。

今回紹介する2017年版は「TWI 158」の番号とジャケットの図柄が1982年版と一緒なので
1982年版の拡大版と位置付けて良いですが、1982年版に収録されていた曲が
全部入っている訳でもなく、曲順もだいぶ変わっていて、そこら辺はビミョーではあります。

いずれにせよ奥さん、何度も何度も新装版が出る事で有名なこのアルバム
またクリスマスの季節になったら確実に新装版が出るので
この収録曲で、この曲順で買えるのは今だけ、今だけですよ!

収録された演奏者の名前を見ると、ポスト・パンク〜ニュー・ウェーヴ系ですが
切れ味鋭い痙攣系ニュー・ウェーヴは少なく、エレクトロ・ポップな曲が多いです。

やはり聴きどころは、アズテック・カメラとペイル・ファウンテンズになってしまうのだけど
アズテック・カメラはクリスマス曲メドレーのインスト。ロディはギターが上手いね!
ペイル・ファウンテンズはアコギのみの伴奏ながら、ペイル・ファウンテンズ節炸裂の
込み上げメロディーにググッときて良いー。ネオアコ系はあとはD4ウェイクくらいかな。
あ、A2にドゥルッティ・コラムも入っています。時期的にも「LC」と同じ頃の曲ですね。

で、この2枚組LPを入手して、以前持ってたヤツを処分して買い替えたのかって?
いや、以前持っていたも何も、この2枚組LPが僕の初「ゴースト・オブ・・・」なのでしたー。
ただ、それを鑑みてもこれだけは言いたい・・・奥さん、今が買い替えのチャンスですよ!
 


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CONGREGACIÓN 「VIENE...」 (1972)
スペイン Vampi Soul VAMPI 239 (LP/2022)
A1 Estrecha A Tu Hermano
A2 Arrebol
A3 Mentes Preñadas De Amor
A4 Sintesis De La Exitancia
A5 El Dulce Espiritu De La Soledad
A6 Ama La Muerte Hermano
 B1 Tanto Parcelamiento
 B2 Ecliptica
 B3 Atrapados Por Un Pensamiento
 B4 Fantastico
 B5 Cosas Que Suceden
 B6 Cuantos Que No Tienen Y Merecen
 7" (VAMPI 45083)
 C1 Mengano
 D1 Y Regresarás A Tu Cuarto

奥さん、南米サイケ・フォークの最高峰、チリのコングレゲシオン(読み方適当シリーズ)が
遂に初のオフィシャル・リリースとなりました。これは今こそ買い替えのビッグ・チャンスです。

・・・と、ジャケットに貼られたステッカーに「初オフィシャル&リマスター」ってあるのだけど
このアルバムって今まで各国の様々なレーベルからLPもCDも何種か出ていて
本当に「初オフィシャル」なのかな?って感じもありますけどね。

いずれにせよ奥さん、今回だけ特別にアルバム未収録の2曲が、7インチに追加収録ですよ!
これでコングレゲシオンの全曲コンプリーーート!・・・まあ、7インチに収録されたこの2曲も
CDのボーナス・トラックに入っていたので、音源的には以前から聴けていましたけどね。

時にのどかに、時に哀しげに、美しく流れる夢心地なメロディーが絶品で失神しそうなのに
アコギ&フルート!鳥のさえずり!優しげに歌うヴォーカル!という黄金比率の全部入り!
更に言うとミドル・テンポの曲の連発!そしてダメ押しはモノラル録音!
とにかく最高峰で、失神するな!と言われてもそれは難しい、こんなの聴いたら失神するって!

で、このLPを入手したので、以前持ってたCDは処分して買い替えたのかって?
いや、まだCDも手元にあります。という事でまだ買い替えてはいないですが
ただ、これだけは言える・・・奥さん、今が買い替えのチャンス、そして失神するチャンス!

今、聴きながらこの文章を書いていて、B4の「ファンタスティコ」が流れているのだけど
ヤバい!素晴らし過ぎて本当に失神しそう・・・ああ、気が遠くなってきた・・・

以前CDを書いたページ・・・第123号 2007/2/27 でっかい星ジャケに駄盤ナシ?
 


HowBeautifulLifeCanBeDoubleVinyl.jpg HowBeautifulLifeCanBeDoubleVinylBack.jpg
THE LATHUMS 「HOW BEAUTIFUL LIFE CAN BE」 (2021)
欧 Ialand Records 3830562 (LP)
How Beautiful Life Can Be
A1 Circles Of Faith
A2 I'll Get By
A3 Fight On
A4 How Beautiful Life Can Be
A5 The Great Escape
A6 I Won't Lie

B1 I See Your Ghost
B2 Oh My Love
B3 I'll Never Forget The Time I Spent With You
B4 I Know That Much
B5 Artificial Screens
B6 The Redemption Of Sonic Beauty
 How Beautiful Life Can Be Acoustic
 C1 Circles Of Faith
 C2 I'll Get By
 C3 Fight On
 C4 How Beautiful Life Can Be
 C5 The Great Escape
 C6 I Won't Lie

 D1 I See Your Ghost
 D2 Oh My Love
 D3 I'll Never Forget The Time I Spent With You
 D4 I Know That Much
 D5 Artificial Screens
 D6 The Redemption Of Sonic Beauty

奥さん、英国の4人組、ラザムスのデビュー・アルバムのデラックス版が今ならお買い得!
1枚目に通常のアルバム、そして今回だけ特別に2枚目にアコースティック・アルバムを追加。
更に!見開きジャケで盤の色はゴールド、通常版とジャケットの図柄も違い、これ、欲しいー!
奥さん、欲しいと思った時こそがチャンス!そう、今が買い替えのチャンスですよ!

が、このデラックス版は、驚愕の7〜8000円の価格で売っていて、そんな価格じゃ絶対無理!
無理だからぁー!と叫びつつ、一応アマゾンのカートにはずーっと入れておいたのです。
ある日カートを見たら4000円台前半の価格に値下がっていて・・・うーん、どうしよう。
4000円台でも、ギリギリな僕・・・ギリギリだけど、えいっ!と買って、届いて、ウハウハー!
ダウンロード・コード付きで、アコースティック・ヴァージョンもダウンロードできて、ウハウハー!
正に今だけのお買い得、買い替えのビッグ・チャンスに成功して、ウハウハー!

サウンドは往年のUKギター・バンド系で、ハウスマーティンズ、スミス、マッドネス
フランク&ウォルターズなどを思わせる曲が並び、フレンドリーで懐かしい感じがします。
ヴォーカルはちょっとコミカルな雰囲気の声ですが、歌い出すと、伸びやかで力強さもあります。
まあ、特別な事は無いのだけど、とにかく曲自体が凄く良くて、どの曲も印象に残りますねぇ。

アコースティック・アルバムは、聴いているとキーボード?エレキ・ギター?と思わせる
音もちょっと聴こえてきて「アコースティック風」なつくりですかね。
C4なんかはアコースティックというか、アカペラ・ヴァージョンですしね。

このヴァージョンはビデオも作られていて、ビデオを見ていると、こんな容姿(失礼!)でも
特に何も無く日々が過ぎて行くとしても、人生は美しく、小さな幸せはそこにあるんだ!
・・・なーんて思わせてくれ、感動・・・ビデオはこちら→How Beautiful Life Can Be (Acapella)

いやぁ、感動したね!・・・どうです?奥さん、買い替えたくなったでしょ?
本当に、今がチャンスですよ!あ、買い替えのチャンスと言っても
僕もまだ先に買った1枚物は手放してはいません。通常版1枚物のジャケットはこちら↓

HowBeautifulLifeCanBe.jpg HowBeautifulLifeCanBeBack.jpg
THE LATHUMS 「HOW BEAUTIFUL LIFE CAN BE」 (2021)
欧 Ialand Records 3830588 (LP)


通常版のレコード番号は「3830588」で、デラックス版は「3830562」です。
デラックスの方が番号が若い!・・・と、そんなのどうでもいい話のようですが
レコード好きのあなたや私にとっては、とても重要な情報です!
どこがどう重要かは知りませんけどね!

そして、なぜラザムスは細いポールの上に乗ろうとするのか、その理由は
アルシンドになっちゃう前にこちらをご覧下さい・・・2022年3月1日に更新した表紙
 

奥さん、今が表紙へ戻るチャンスです

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