いつもはあの店やこの店の価格を比較して購入する輸入盤CDですが
ヘロンのニューCDはパイパー・レコードのページで発見した瞬間
ヘロンだ!ヘロンだ!ヘロン様ぁー!・・・と興奮してしまって
価格が幾らかなんて知らねー!どころか他店に入荷しているかどーかも調べず
迷わずネット・ショッピング作戦! クリック クリック あぁクリックですよ。
又僕はレコード屋を回って足で探す派でもあり ネット上で買うのも嫌いなのですが
いや関係ねー! ヘロンは仕方無いよね。 だってヘロンだもん。



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HERON 「ODZNENZ」 (2004)
英 RELAXX no number (CD)

1 Only A Hobo
2 Bye And Bye
3 Through Time
4 I'm Ready To Leave
5 Friend

  6 River Of Fortune
  7 Stars Fell On Alabama
  8 Some Kinda Big Thing
  9 The Morning
 10 Someday Soon


ぬおぉー! ヘロン様! ヘロン様! こんなスンゴいモンを出しやがって!
泣きながら聴いています。 聴きまくりです。 気絶しそうです。

これはニューCDといってもアルバム未収録のシングル曲と未発表音源を
ブチ込んだ編集盤です。 アルバム・タイトルはオヅゥネンツ? 読めねー!
何かドイツ語っぽい綴りだね。 プラスチックのCDケース無しでジャケットのみ。 
裏ジャケに曲名と時間が印刷されているだけで その他の情報一切無し。
盤はもちろんCD−Rだし音もまずまず悪くて 5 6曲目はザラザラノイズ入り。
うわぁ有難や有難や・・・とヘロンらしく有難いつくりの1枚となっております。

1〜4曲目が1971年に発表された4曲入りマキシ・シングルの全曲で
5〜10曲目は当時録音されながら未発表だった曲のようです。

シングル曲の4曲はスタジオ録音なので屋外録音である1st 2ndアルバムと
比べると音づくりとかしっかりしているのか?っていうとそんな事も無くて
やっぱりどの曲を聴いてもヘロンの音ですねぇ。
韓国SI−WAN盤のCDのボーナス曲でも聴けるディランのカバー1曲目は
死ぬ程名曲だし 2曲目のハンドクラップが楽しいのでCDにあわせて
一緒にパンパンパンですね。 4曲目の切ないサビのメロディーにクラクラー。

5曲目は珍しくサックスも入るワルツ曲。 6曲目はアルバム「River Of Fortune」
の時作られた曲だと思っていたら古いレパートリーだったのねぇ。
7曲目はG.T.ムーアのヴォーカルが暴れてスライドギターも入りカッチョ良い!

そしてドラムスが入らない木漏れ日フォーク8〜10曲目には失禁でしょう。
もの哀しいメロディーながら軽やかに迫る8曲目は 来た来た来たぁー!
バックに鳥のさえずりが聴こえてきて鼻血ブーな必殺ソングだし
ゆるやかに流れる9曲目は穏かに晴れた空を思わせてくれて・・・秒殺です。
イアンとシルビアのカバー10曲目もざっくばらんなコーラスが
うーんヘロンはやっぱりこーじゃないと・・・って感じで瞬殺ですよぉー。

そうだ 10曲目はカントリー色強いジュディ・コリンズ・ヴァージョンも絶品なので
「彼女はぁ〜行っちまったぁ〜 キャリ〜フォ〜ニア〜」な浜田省吾の
ヴァージョン(タイトルは「いつかもうすぐ」)と合わせてお聴き下さい。
 



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HERON 「BLACK DOG」 (2004)
英 RELAXX RH 002 (CD+CD-ROM)

audio cd
1 The Devil
2 Thick And Thin
3 Another Goodbye
4 Walking For The Company
5 Please Go
6 Louise
7 2000 Miles
8 So Long


  9 Peal
 10 D'you Believe It's Easy
 11 Fields Of Eden
 12 In The End
 13 Last Train
 14 Tommorrow's Child
 15 From The Land To The Sea

 cd-rom
 *In A Field Of Their Own -video
 *Photo's & covers
 *Audio samples
 *Stories, lyrics & profiles


そしてこちらは現在のメンバー ロイ・アプス トニー・プック スティーヴ・ジョーンズ
ジェリー・パワーによるニューCD。 音楽CDとCD−ROMの2枚組です。
ジャケットの印刷がちょっと怪しげだけど盤はちゃんとしたフツーのCDですね。

これは1997年9月に結成30周年記念として行われたプロジェクトの集大成CDで
ビデオを撮ってライブをして(ライブは「Black Dog In Concert」としてCD化済み)
その他この期間に32曲(ライブも含めてか?)の録音を行ったと印刷されています。

まずCD−ROMの方ですがビデオ「In A Field Of Their Own」はスーパー大興奮!
この映像は以前RELAXX社から(たぶん)VHSビデオで出ていたヤツですが
その他のコンテンツも加えたCD−ROMになってパワーアップ出直し作戦ですね。

メンバーや関係者へのインタビューが中心の映像になっていて
英語が分からない人にはちょっとキッついかも?・・・なんて事はありません。
これは充分楽しめます。 こんなモンが見られるなんて「生きていて良かった」級です。

2ndアルバムのジャケットに写る家のドアをはずし窓からシーツを垂らし
長髪のカツラを被ってあのジャケットを再現・・・なんて場面も! 4人は列を作って
演奏しながら庭の方へ下って行きバックに流れるのは「I Wouldn't Mind」・・・即死です!

古臭ーいトラクターに乗って4人で草原を大暴走のシーンもたっぷりと流れます。
ヘロンは速い! すっげースピードだ!・・・早回しだけどね。
そしてバックに流れるのは「The Devil」とくれば うおおおおおおおおおおぉー!

そしてラストは裏ジャケの写真にあるように夕陽に向かって演奏するヘロン!
バックに流れるのは又もや「I Wouldn't Mind」で涙ボロボロ・・・泣き死ぬかと思いました。

最初期のヘロンの写真とか全世界から寄せられたヘロンへの熱い思いとか
ビデオ以外のコンテンツも見所満載な事になっているので
1.0だった視力が一気に0.1になってしまうの覚悟で長時間見まくりですよ!

音楽CDに収録された曲はクリアーな録音でドラムスとベースが入る曲が多いです。
一部ストリングスが乗っかる曲などもありますが どうやらベーシック・トラックは
屋外録音のようで2曲目 14曲目のバックには鳥のさえずりが聴こえてきますよー。
なお2曲だけスタジオ録音と書いてあるけど どの曲なのかは分かりませんねぇ。

過去の曲の再演も多いし さすがに1970年代の作品レベルの奇蹟的な響きだ!
とまではいかないけど あんまし深く考えず楽しんで演奏して歌っている雰囲気が
全体から放たれる爽やかさに繋がっていてナイス!なのです。

1 3 5 6 9 13曲目とかの爽やかなフォーク・ロックは聴くだけで新緑の香りが
漂い出すが如くの気持ち良さだし ストリングスが入る2曲目は室内楽フォークか?
と思うと鳥のさえずりが聴こえてきて森の音楽界フォークといった趣で最高ですねぇ。
12曲目の哀しげなメロディーがまた沁みるねぇー。 たまりませーん。

最後の15曲目は鳥のさえずりチュンチュン〜小川のせせらぎサラサラ〜
波の音がザブーンのサウンド・スケープで楽曲演奏ではありません。
何じゃこりゃ? 凄い!凄いよ!アニキィ〜。 滅茶苦茶良いじゃねーか!

購入1週間で両アルバムあわせて30回位は聴きました。 見ました。
何度も死にました。 ・・・もちろん実際に死んではいないけどね!
ヘロンは奇蹟。 最高峰です。 まだ暫くヘロン祭りは続きそうです。

ヘロンのレヴュー・・・
第2号 2000/1/16 英国フォークの最高峰ヘロン
第31号 2001/2/10 ヘロン大量入手で心ここにあらず
 


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