CD時代も10年も経つと 同じアイテムのインチキ再利用が多くてホント困ったものです。
紙ジャケット デジタル・リマスター リミックス ボーナス・トラック ベスト盤 2in1・・・
これらは全て同義語なので いちいち騙されて買い替えてはいけません。
・・・ってこの現状に喝を入れるつもりだったのですが僕の騙され記録になってしまいました。





  
   
GEORGE HARRISON 「ALL THINGS MUST PASS」 (1970)
英 GN 5304741 (LP/2001)
 A1 I'd Have You Anytime
  2 My Sweet Lord
  3 Wah-Wah
  4 Isn't It A Pity (version one)
  additional track
  5 I Live For You

 B1 What Is Life
  2 If Not For You
  3 Behind That Locked Door
  4 Let It Down
  5 Run Of The Mill
  additional track
  6 Beware Of Darkness

 C1 Beware Of Darkness
  2 Apple Scruffs
  3 Ballad Of Sir Frankie Crisp
    (Let It Roll)
  4 Awaiting On You All
  5 All Things Must Pass
  additional tracks
  6 What Is Life ?
  7 Let It Down

 D1 I Dig Love
  2 Art Of Dying
  3 Isn't It A Pity (version two)
  4 Hear Me Load
  additional track
  5 My Sweet Lord (2000)

 original jam
 E1 It's Johnny's Birthday
  2 Plug Me In
  3 Out Of The Blue

 original jam
 F1 I Remember Jeep
  2 Thanks For The Pepperoni
ジョージの 「All Thing Must Pass」 はボーナス5曲&
デジテル・リマスターという体勢で再発されました。
2枚組のCDはボーナス・トラックが
CD1の最後に5曲連続して入っているようですが
LPだとバラバラに入っていて これがいい流れです。

で 僕はこの新装盤LPを購入したので
白黒ジャケの3枚組LPはあっけなく売り飛ばしました。
でっかーいポスターもちゃんとついていたのですが
盤質があまり良くなかったしアメリカ盤だったので
売り飛ばし価格は予想よりも安い2000円でしたけど。

まっとうな音楽ファンであればデジタル・リマスターで
どれだけ音が変わったのか検証しなくてはいけません。
が僕はそんな聴き比べなどする事もなく手放しました。
ちょっと聴き比べてみる位はフツーの行為なのですが
その聴き比べがエスカレートしてしまったら最後。
危険な音楽マニアに一直線でしょう。

これは特にビートルズ・マニアに多いと思われます。
ヤツらの興味といえば シングル・ヴァージョンは
フェード・アウトが5秒短いとか ベスト盤に入っている
ヴァージョンはタンバリンの音が大きく鳴っているとか
・・・何だそれ?って感じです。
もちろんそーゆー事に楽しみを見出すのは勝手ですが
こーゆー人種って最も気持ち悪いタイプのマニアです。

だいたいお前ら それ程音の違いが分かる
オーディオ装置を使ってんのかよ!
と言いたいですが ヤツらはびっくりする程
高級なオーディオ装置を持っていたりしますよ。
という事で音楽のウンチクでは彼らに負けます。
敵に回してはいけません。 でも気持ち悪いけどね!

さて アルバムの内容ですが よく言われるように
ウォール・オブ・サウンドとアメリカ南部サウンドの融合
っていうのはその通りだと思いますよ。
しかしそんな事は関係なく美しい音が詰まっています。

ジョージ独特の突然変調するけど眠気を誘うメロディー。
そしてあのヨレヨレ・ヴォーカルが乗っかれば
もう何も言う事なしで 幸せな気分になれます。

D5のマイ・スウィート・ロード2000年ヴァージョンは
最高峰にヨレヨレのヴォーカルが聴けます。
うーん これを聴くとジョージはガリガリにやせ細って
死も近いっていう噂は本当のようですねぇ。

ジョージのその他のアルバムのレヴュー
「Wonderwall Music」→第24号





MIGHTY MIGHTY 「A BAND FROM BIRMINGHAM」 (2000)
英 VINYL JAPAN ASKLP 110 (LP)
A1 Throwaway
 2 Ceiling To The Floor
 3 Lionheart
 4 Built Like A Car
 5 I Don't Need You Any More
 6 Twilight
 7 Love So Strong
 B1 One Way
  2 Law
  3 I Never Imagined
  4 Night After Night
  5 Maisonette
  6 Positively Sesame Street
  7 Precious Moments
  8 Loose End

マイティ・マイティは1980年代後半に活動しアルバム1枚とシングル数枚で消えた
英国のギター・バンドだったのですが編集盤が出ていたので購入しました。

このアルバムは当時CHAPTER22というレーベルから出ていた
4枚の12インチ・シングルを全てぶち込んだ内容になっています。
僕はその内3枚を持っていたので早速ディスク・ユニオンに売り飛ばしに行ったら
2000円 2000円 1300円などという値で売れたのでびっくりですよ。
12インチ・シングル1枚がジョージの3枚組と同じ価格で売れるなんてねぇ。

どうやらネオ・アコースティック〜ギター・ポップは今人気があるようで
そのテの中古盤屋に行くとけっこういい値で売っています。
ここら辺のバンドってシンプルなギター・サウンドが中心なので
普遍性はあるとは思いますがそんな高い金出して買うようなモンなのでしょうかね。

このアルバムの中でも僕が特に好きなのはA5とB4です。
A5は可愛いらしいギターのフレーズと憂いのあるメロディーが最高。
B4も可愛いキーボードのフレーズがたまらないお昼寝ソングになっています。

どの曲も人懐っこいメロディーとガシャガシャかき鳴らされるギターが
心地良く響きますが 今ひとつ決め手に欠けるのが短命に終わった理由でしょうか。
鼻詰まりなヴォーカルがいけなかったのかねぇ。





JOHN STEWART 「CALIFORNIA BLOODLINES/WILLARD」 (1969/1970)
英 BEAT GOES ON BGOCD 532 (CD/2001)
DISC 1 「California Bloodlines」
  1 California Bloodlines
  2 Razer-Back Woman
  3 She Believes In Me
  4 Omaha Rainbow
  5 The Pirates Of Stone County Road
  6 Shackles And Chains
  7 Mother Country
  8 Some Lonesome Picker
  9 You Can't Look Back
 10 Missouri Birds
 11 July, You're A Woman
 12 Never Goin' Back
DISC 2 「Willard」
  1 Big Joe
  2 Julie, Judy, Angel Rain
  3 Belly Full Of Tennessee
  4 Friend Of Jesus
  5 Clark Clark
  6 Hero From The War
  7 Back In Pomona
  8 Willard
  9 Golden Rollin' Belly
 10 All American Girl
 11 Oldest Living Son
 12 Earth Rider
 13 Great White Cathedrals
 14 Marshall Wind

モンキーズの 「Daydream Believer」 の作者として有名なジョン・スチュワート。
このオヤジは後期キングストン・トリオのメンバーとしても活躍した人です。
ソロに転向してからの1stと2ndの2in1を発見したので発作的に購入しておきました。

僕は See For Miles からの 「California Bloodlines...Plus」 というCDを持っていたのですが
これがインチキな内容で 1stからの全12曲に ...Plus の部分に2ndからの5曲という
何とも無理矢理なボーナス・トラック体勢だったのですよ。
当然こちらも早速レコファンで確か250円くらいの安値で売り飛ばして来ました。
BGO盤を購入してやっと2ndの全曲を聴ける事になったのですが
2in1で2枚組という無理矢理なリリース体勢はそのまま残るという結果になりました。

1stも2ndもほのかなカントリー風味を持ったシンガー・ソング・ライター作品です。
両アルバムともゆったりと流れる曲が多く 内省的で地味な印象なのですが
軽快なカントリー・ロックな曲なども間に挟まり 飽きさせない内容になっております。

「Willard」 はピーター・アッシャーのプロデュースになっていて
「California Bloodlines」 と比べるとほんの少しだけポップ度が高いですね。
「Willard」 にはジェイムス・テイラー キャロル・キング エリア・コード615の面々が参加。
「California Bloodlines」 の方の参加者情報は解説文の中に埋もれているみたいです。

こーゆーアルバムって最初はピンと来なくても 聴き込むと味わいが増して行きます。
ただジョン・スチュワートの声は細かくビブラートする低音ヴォイスなので
この声で好き嫌いが分かれるかも知れませんね。

カリフォルニア生まれのカリフォルニア育ちで 思いっきり米国人のジョン・スチュワート。
しかしこの2枚のアルバムに関してはアメリカ盤CDを見た事がありません。
そう See For Miles も BGO も英国のレーベルじゃーないですか。
このオヤジ 米国では完全に無視されているのかねぇ。



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