男同士の友情っていうのはそれはそれは美しい物です。
しかし友情以外に怪しい関係があるんじゃないの?っていう2人もいますね。
有名どころでは ホール&オーツが怪しい。 ワム!はかなり怪しかったね。
サイモン&ガーファンクルも・・・うわっみんな怪しく思えてきたぞ。



  
LANE & MARRIOTT 「THE LEGENDARY MAJIK MIJITS」 (2000)
MSI MSIF 3747 (CD)
disc1 MAJIK MIJITS
  1 Lonely No More
  2 Chicken (If The Cap Fits)
  3 Toe Rag
  4 Bombers Moon
  5 Birthday Girl
  6 Last Tango In NATO
  7 How Does It Feel
  8 That's The Way It Goes
  9 You Spent It
 10 Son Of Stanley Lane
 11 Be The One
 12 Ruby Jack
 13 All Or Nothing (reprise)
disc2 THE DOINGS(out-takes & back tracks)
  1 Greens Chicken
  2 Play It To NATO
  3 Toe Rag (inst.)
  4 Two Black Eyes & A Broken Nose
  5 Shut Your Mouth
  6 You Spent It (inst.)
  7 Bombers Moon
  8 Birthday Girl
  9 Ruby Jack
 10 Lonely No More (inst.)
 11 Son Of Stan (inst.)
 12 Beguine

もう何枚目になるのでしょうか。 またまた出ましたロニー・レイン未発表音源。
今回はスモール・フェイシズ時代のお友達 スティーブ・マリオットとのセッション音源です。
録音は1981年でジャケットまで完成していたようですが(右側の写真)
諸事情でお蔵入りして やっと目出度くCDで登場しました。

さて 僕が怪しいと感じてしまう2人組は どちらか一方が完全にイニシアチブをとっている場合。
ホール&オーツとかワム!とかは 僕達恋人同士だから2人でやっているんだよー
としか思えません。 ジョン・オーツなんて居ても居なくても同じじゃん。
ワム!のジョージ・マイケルじゃない方のヤツなんか名前も覚えていません。

で この2人はちょっと違う訳がありそうです。
病気になり音楽活動もままならないロニーを誘い出し
お涙頂戴でもうひと儲けしてやろうというマリオットの戦略?とも思えます。

金儲け戦略が感じられる理由は 共作曲も無く それぞれ自分の曲でヴォーカルをとり
それが交互に並べられているからです。
disc1の奇数曲がマリオット 偶数曲がロニー・レインの曲。
どちらの曲もハードだけどなごむロックが多く収録されていますね。
13だけはライブ音源でスモール・フェイシズ時代のヒット曲です。
disc2は同じセッションの別バージョンや スタジオ内の会話などで構成されています。

そんなアルバムですが内容が悪いという事は決してありません。
スティーブ・マリオットの黒っぽくシャウトするヴォーカルはちょっと苦手ですが
何と言っても このテの英国の土臭いロックでは神様級のロニー・レインですもの。

ロニーが今にも死んでしまいそうなヴォーカルを聴かせるdisc1の12 disc2の9。
1960年代のボブ・ディランのフォーク・ロックみたいなdisc2の12には涙が溢れて来ます。

ロニー・レインは1997年に病死。
スティーブ・マリオットも1991年に焼死!しました。 みんなで合掌。

また勝手な想像で書いてしまいました。
このアルバムのまともな背景が知りたい人は CDを買って解説を読んで下さい。
第9号でもロニーの3rdアルバムを紹介しているので見とくように!



 
  1 Elise
  2 Put The Blame On Me
  3 Yellow Kimono
  4 Hit & Run Love
  5 You're Always On My Mind
  6 Faded Photographs

  7 Moody
  8 Irish Eyes
  9 Darlin' Man
 10 Hot Lips
 11 Only All The Time
 12 Acting On Impulse

LYLE McGUINNESS BAND 「ACTING ON IMPULSE」 (1983)
独 LINE LICD 9.00182 O (CD/1988)

グラハム・ライルとトム・マッギネス。
この2人はデキている可能性が高いです。
ライルにはその気はなさそうだけど マッギネスがねぇ。
だいたいこのケント・デリカット風のメガネがヒジョーに怪しいじゃないですか。

この2人は1970年代前半 マッギネス・フリントというバンドで活動していて
久々に一緒にやろうよー キミじゃなきゃダメなんだよー
というメガネオヤジの誘いで作ったアルバムです。
うわっ またまた適当な事書いてしまった! 信じないように。

ハンチング帽のライルはベニー・ギャラガーと共に
アルバム2枚でマッギネス・フリントを脱退し ギャラガー&ライルとして活動。
1974年には2人揃ってロニー・レイン&スリム・チャンスのメンバーになります。
うーん ギャラガー&ライルの方が怪しいって噂もありますね。

それにしてもこのアルバムの内容はヒジョーに良いです。
いきなりロニー・レインしまくりの農村フォーク・ロックの1曲目。
ティン・ホイッスルが暴れまくるポーグスばりのロック・ナンバー8。
そしてクラナドの歌姫モイア様も語りで参加(一瞬です!)の哀愁漂う9。

3の「イエロー・キモノ」はゆったりとしたフォーク・ロックなんだけど
やつらキモノって発音出来ないで「イエロー・コモノ」って歌っています。
黄色い小物ねぇ・・・そういう歌詞なのかな。 歌詞カードはついていません。
全体を通してもマッギネス・フリント〜ギャラガー&ライル〜ロニー・レインの同系列の
英国ならではののどかな歌が並んでいてスンバラシー曲ばっかりですよ。

このCDは中古屋の穴場である秋葉原のレコファンで中古税込1312円で購入しました。
穴場すぎていつも買う物が無い店でもあるのですが。
10回行けば1回は何かあるでしょう。 さあ出動!

別ジャケでボーナス・トラック付きのCDも新宿のヴィニールで見た事あります。
価格は高かったな。 でも やっぱり出動!



  
ANDY M. STEWART/MANUS LUNNY 「DUBLIN LADY」 (1987)
米 GREEN LINNET GLCD 1083 (CD)
 1 Take Her In Your Arms
 2 Where Are You (Tonight I Wonder)
 3 Dublin Lady
 4 Freedom Is Like Gold
 5 Bogie's Bonnie Bell
 6 Dinny The Piper/
   Amhran Na Take (Song Of The Tea)
 7 Heart Of The Home
 8 The Humours Of Whiskey
 9 Tak' It Man, Tak' It

この2人はルックスが普通のそこら辺のオヤジなため怪しく見えてしまいます。
アンディ・M・スチュワートはスコットランドのトラッド・バンド シリー・ウイザード出身。
マーナス・ラニーはアイルランド・トラッド界の重鎮プロデューサー ドーナル・ラニーの弟で
こちらもスコットランドのグループ カパケイリーのメンバーでもあります。

どっちが誰だか分からないんだけど 裏ジャケの右側の青シャツが
僕男色でーす ってう顔しています。 左側もまんざらでもなさそうです。

トラッド曲とスチュワートの自作曲が半々で入っており
全曲歌物で スチュワートがメインで歌っております。
ヒジョーに美しいメロディーを持ったフォーク・ソングが連発されますが
歌唱法のせいで やっぱりトラッド出身だなーと思わせます。

アルバム・タイトル曲の3だけジョン・コノリーという人の作品なんですが これが死ぬ程名曲。
荒れた海に一瞬だけ訪れた静寂のような美しい感動があり
間奏のイーリアン・パイプで涙ボロボロ間違いなしです。
この曲のイメージで描かれたと思われるジャケットが 更にロマンを掻き立てますねー。

これだけいい内容のCDがレコード屋のトラッド・コーナーに入っていて なかなか
シンガー・ソング・ライター・ファンの目には止まらないですが その筋のファンも必携でしょう。
アンディ・M・スチュワートっていう人はその位いい曲が作れる人なんですよ。
仕方ない ダサダサのルックスは目をつぶってあげましょう。




 1 Lisa
 2 Stone River Hill Song
 3 Did You Get The Letter
 4 Through A Window
 5 Young Miss Pflugg
 6 Lady Bedford
 7 Suicide On The Hillside,
   Sunday Morning, After Tea

  8 Sweet Fanny Adams
  9 I'll Be Home To You
 10 Sunshine Woman
 11 Hollyville Train
 12 Docker's Son
 13 Something For The Milkman
 14 Too Young To Know
 15 World

EUPHORIA 「A GIFT FROM EUPHORIA」 (1969)
英 SEE FOR MILES SEECD 465 (CD/1996)

ユーフォーリア! これは傑作アルバムです。
ずーっとイギリスのグループだと思っていたのですが
この間初めてこのCDのライナーノーツに目を通してみたら
どーやらアメリカのグループらしいですね。

この2人はさして怪しい所は無いのですが 2人組特集なので書かずにはいられません。
強いて挙げれば手前のヤツのアゴの形が渥美清していて怪しげではあります。

1曲目はオーケストラをバックにつぶやくように歌う 異様にスケールのでかい曲。
2曲目はバンジョーと優しげなコーラスがのどかなカントリー・ロック。
3曲目は効果音がバンバン入ってエレキ・ギターも鋭いヘビー・サイケデリック。
この掴み所の無さが英国出身だと思っていた所以なんですが
これだけ違うタイプの曲が入っていながら統一感もある凄いアルバムなんですよ!
割合としてはサイケ・タイプの曲が多いです。

統一感があるのはどうしてなのか考えると メロディーが似ているからなのかな。
どの曲もうたた寝を誘う小春日和メロディー(?)です。
各曲とも素晴らしいですが 全体を通して聴いてその素晴らしさを感じるアルバムです。

2人はハミルトン・ウェズリー・ワット・Jr.とウイリアム・D・リンカーン。
これ1枚で音楽界から引退しちゃったのかどうかは分かりませんが
その後 聞いた事の無い名前ですね。
だいたいユーフォーリアも何枚アルバムを出しているか知りませんしねぇ。

こんな奇跡的な美しさを放つアルバムを作った2人だから やはりデキていたのかな?
渥美清顔がだんだん怪しく見えて来ました。


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