1960年代や1970年代の音楽も良いけれど アイツは最新のナウでヤングで
フレッシュな21世紀の音楽も知っていてハンサムだ!と言われたいですよね。
僕は最近のヤング芸人のアルバムはそんなに激しく購入してはいないけど
ハンサムと言われたいので気になったモノは購入するようにしています。
うーんハンサムって今どき使わないよなぁ。古いですか?ああ古いさ。古くて何が悪い!
何だてめーコノヤロー!てやんでぇ!カーッ!ペッペッ!・・・と無駄に意味不明な
逆切れをしたらスッキリしたぜ! スッキリ気分でヤングな音楽を紹介です。



AllYearsLeaving.jpg

THE STANDS 「ALL YEARS LEAVING」 (2004)
英 ECHO ECHLP50 (LP)

A1 I've Waited So Long
 2 All Years Leaving
 3 Outside Your Door
 4 When This River Rolls Over You
 5 It's Only Everything 

 6 Always Is The Same-Shine On
 B1 Here She Comes Again
  2 The Big Parade
  3 The Love You Give
  4 I Need You
  5 Some Weekend Night

  6 The Way She Does


英国はリヴァプールから登場のスタンズ。 すべての曲を書きプロデュースもしている
ハウイー・パイン(読み方適当シリーズ)を中心にした4人組です。

スタンズはOさんにいただいたヤング芸人を中心にしたCD−RにA1が入っていました。
おお!これは良いぞ! LPが出ているなら欲しいなぁーと思っていたらすぐに
吉祥寺のバナナ・レコードで中古LPを発見。 迷わずゲットでハンサムぶりを発揮です。

基本路線はシンプルなフォーク・ロックで古臭くもあり最新のナウい音では無いかなぁ。
でも良い曲満載だしやっぱりこーゆー普遍性のあるヤツが長く飽きずに聴けますね。
頻繁に登場するハーモニカがまた効いていて良いんだなぁ。

A3の弾むロケンロールはラーズのようで A4はタンバリンも入って初期バーズだし
マイナー調のA5はトラヴィスの如く メドレーのA6の前半はローリング・ストーンズの
「No Expectations」を思わせ ドラムレスの後半曲はブリティッシュ・フォーク臭も。
A面だけでもそんな具合で過去のロックの影響丸出しでビートルズ臭も感じますねぇ。

・・・と様々なバンドに似てはいるけれども僕が最も似ていると思ったのは1990年に
アルバムを1枚だけ出して消えていったラーズですね。 ヴォーカルやサウンドが
似ているのもあるけどゴツゴツした「男気」みたいなモノが漂うところがラーズ似ですよ。

しかし何々に似てると言い過ぎだけど 似ているならビートルズやバーズやストーンズを
聴いた方がいいや スタンズなんかいらねー!・・・とくるとハンサム度も下がりますよ。
アルバム・タイトル曲A2はサビで素敵なメロディーに乗ってサマー〜スプリング〜
オータム〜ウィンターって歌詞が聴こえてきて思わず泣きそうになっちゃいました。
似ている曲があったとしてもこの曲のこの音はスタンズにしか出せないわけだし
代わる曲なんて存在しないのです。 だからスタンズ必要! 音楽ってそーゆー物です。

スタンズは2004年10月1日に代官山のUNITってゆー所へライブも見に行きました。
演奏時間が短かったのと一番聴きたかったA1をやらなかったのは残念だったけど
演奏も上手くバンドとしての一体感も良かったー。 ドラムスがカッチョ良かったなぁ。
 



FriendsOfMine.jpg

ADAM GREEN 「FRIENDS OF MINE」 (2003)
米 ROUGH TRADE 06076-83223-2 (CD)

1 Bluebirds
2 Hard To Be A Girl
3 Jessica
4 Musical Ladders
5 The Prince's Bed
  6 Bunnyranch
  7 Friends Of Mine
  8 Frozen In Time 
  9 Broken Joystick
 
10 I Wanna Die
 11 Salty Candy
 12 No Legs
 13 We're Not Supposed To Be Lovers
 14 Secret Tongues
 15 Bungee


どの写真を見てもいつも口が半開きでバカっぽいアダム・グリーンの2ndです。
キラキラ光る特殊な紙を使ったジャケットの3rd「Gemstones*」も2005年に出たばかりで
そちらのジャケ写ももちろん口半開きだけどアダム・グリーンは「Friends Of Mine」で決まり!
実際に聴けば伊達にアダムくんの口が半開きじゃないのがわかっていただける名盤です。

僕もホント一時期毎日のようにこのアルバムばっかり聴きまくっていた時があり
すでに50回は聴いたかなぁ。 つまりとにかく聴いてお前もハンサムになれ!って事です。

サウンドはバックでアコギが鳴り響くポップなフォーク・ロックで全編にストリングスが入り
とぼけた曲から泣かせる曲まで色々入っていますが 曲の粒の揃い具合がハンパじゃなく
全曲CDに合わせて一緒に歌えてしまいそうなメロディーのキャッチーさがありますよ。
また1分〜2分台の短い曲ばっかり次から次へと飛び出す展開も面白く
15曲も入っているけど途中で集中力が切れる事無く最後まで一気に聴けますねぇ。

最初聴いた時は サビで「ジェシカ・シング・シング」って聴こえてくる切ない3曲目に
うおぉぉー!となってこの曲ばっかり繰り返し聴いていました。
僕はCDに合わせて一緒に「ジェシカ〜ジェシカ〜シンシン〜」と歌ったりしていたのだけど
ある時歌詞を見る機会があり目を通してみたら「ジェシカ・シング」だと思っていた部分は
「ジェシカ・シンプソン」が正解でした・・・うーんこれにはちょっとガックシでトホホです。

ドラムレスで室内楽フォーク風味の10 14曲目あたりもホントたまらねー事になっていて
10曲目はタイトルどうり ふと死にたくなってしまうような美しいメロディーを持った名曲。
14曲目はニコの「Chelsea Girl」に入っているディラン・カバー「I'll Keep It With Mine」に
そっくりのストリングス・アレンジで 即死に次ぐ即死でもう大変な必殺の室内楽フォーク。

ヴォーカルはしっかりと歌っていますが なぜかテキトーでとぼけた雰囲気があります。
フットワークが軽いのか本当にテキトーなのかアルバム毎の音の変化も意味不明です。
デモ録音の寄せ集めのような1st「Garfield」。 ゴージャスにやり過ぎでバカっぽい3rd
「Gemstones*」となっています。 両作ともそれなりに良いけど・・・要注意人物ですね。
 



BlackHolesInTheSand.jpg

GRAVENHURST 「BLACK HOLES IN THE SAND」 (2004)
英 WARP WAP181 (LP)

A1 Black Hole In The Sand
 2 Flowers In Her Hair
 3 Still Water
 B1 Winter Moon
  2 Diane
  3 Flashlight Seasons


グレイヴンハーストは英国人のニック・タルボットという男性による1人ユニットです。
出てくる音は美しくて哀しくてじわじわとアシッド臭漂うフォークですよ! これは素晴らしい!
レコファンの解説に「ベル&セバスチャンをバックにシド・バレットが歌う」とあり
果たしてどんなモンかねぇと気になったので迷いに迷って池袋のレコファンでゲットしました。

グレイヴンハーストのアルバムは既に2枚出ていて本作は2nd「Flashlight Seasons」の
後に出たミニ・アルバムになります。 6曲しか入っていないけど1曲1曲が長いので
収録時間も約30分あり聴き終えるとフル・アルバムを聴いたような感覚ですね。

2003年に先に米国発売され2004年に英WARPから出た2nd 「Flashlight Seasons」も
アシッド臭漂うフォーク曲を中心にした作品でそちらもかーなり素晴らしいですが
曲数が少ないミニ・アルバムならではのギュッと凝縮作戦がフル・アルバムよりも
1曲1曲を輝かせアシッド臭も高く感じさせる作戦に成功していますねぇ。  

曲によってはエレキ・ギターやキーボードなども入りますがアコギのもの哀しい爪弾きに
優しく澄んでいながらも儚さを感じさせる美しいヴォーカルが乗っかるのが基本路線です。
いやぁ バックのサウンドも素晴らしいけれども とにかくこの歌声が良いですよ。 

パーカッションやエレキ・ギターも入って全曲中最も派手(でも無いよなぁ)な7分超の
A1こそじわじわトリップな今最もナウい最新のアシッド・フォーク。 これは名曲!
「ダイアン・ダイアン」と繰り返されるサビが全曲中最もキャッチー(でも無いよなぁ)なB2は
ハスカー・デュのカバー曲。 ハスカー・デュ・ヴァージョンは聴いた事が無いけど
もの哀しいメロディーに聴いているこっちの気分も落ち込みそうになる名曲ですねぇ。

最近のこのテの人の傾向として今後ずーっと同じ路線でやって行くとは思えないけれど
この優しげで哀しいヴォーカルはホント魅力的だしギターの爪弾きぶりには
ブリティッシュ・フォークの伝統も感じるので次の作品が出たら迷わず速攻で買いますよ!
1stアルバムも聴きたいので気にはしているけど今のところどの店でも見かけません。
見つけたら即ゲットしてハンサムになってやるぜ! ちっきしょー覚えてやがれ!
 



SevenSwans.jpg

SUFJAN STEVENS 「SEVEN SWANS」 (2004)
米 SOUNDS FAMILYRE/BURNT TOAST VINYL SF013/BTV058 (LP)

A1 All The Trees Of The Field Will Clap Their Hands
 2 The Dress Looks Nice On You
 3 In The Devil's Territory
 4 To Be Alone With You
 5 Abraham

 6 Sister
 B1 Size Too Small
  2 We Won't Need Legs To Stand
  3 A Good Man Is Hard To Find
  4 He Woke Me Up Again
  5 Seven Swans

  6 The Transfiguration


米国の男性シンガー・ソング・ライター サフジャン・スティーヴンス(読み方適当シリーズ)。
このアルバムはアマゾンのおすすめ商品に出てきたので1曲目を試聴してみたら
ゆったりと繰り返されるのどかなバンジョーが流れそこに乗っかる歌声がまた優しげだぁ。
渋谷へ出かけたのでワルシャワを覗いたらLPを発見! 即ゲットでハンサムです。

本作は(たぶん)4枚目のアルバムで基本路線はバンジョーやアコギによる弾き語りです。
ドラムスやエレキ・ギターやその他の楽器が乗っかる曲も数曲あり
優しげな歌声とフォーキーな音は前項のグレイヴンハーストと同傾向でもありますねぇ。

暗目なメロディーの曲が多いので最初通して聴いた時はかったるいなぁと感じたけど
2〜3回聴いていたらじわじわとアシッド・フォーク臭が香り出し そして5〜6回聴いたら
アシッド臭よりもサフジャンの静かなる闘志みたいな物を感じてきましたよ。
必殺の名盤!とは言わないけれどもじんわりと歌い手のココロが伝わってくる作品です。

途中から女性コーラスが入り盛り上がりをみせるA1や間奏でテルミンらしき音が入るA3は
バンジョーやピアノが同じフレーズを繰り返してミニマル・ミュージック的でもあり面白いし
アコギの申し訳無さそうなカッティングにつぶやきヴォーカルと哀しげなメロディーで
じわりと引き込まれる静かなる闘志フォークのA4なんか素晴らしい事になっていますよ。

アコギ弾き語りのB1も静かなる闘志フォークで良いし 前半のバンジョー弾き語りから
後半ドラムスやピアノが入って暗く盛り上がるB5も聴く程にじわりと沁みてきます。
最後のB6は3拍子&哀愁のメロディー&優しく切ないヴォーカル&バンジョー&
グロッケンスピール&オーボエ・・・と必殺度高くてこれも良いなぁ。

サフジャンの作品は前作の2003年作「Greetings From Michigan The Great Lake State」も
購入しましたがLPで購入したら2枚組でCDより曲数が多い20曲入りでしたよ。
そちらのアルバムはもっとバラエィーに富んだ音だけどアコースティックな響きが基本です。
うーん こーゆーのはフォークトロニカって言うのかしら? よくわかりましぇーん。
最新のジャンルも知っていないと真のハンサムにはなれないので
フォークトロニカについて調べないと・・・いやそんなの調べる気は全く無いけどね!
 



Circles.jpg

THE AUTUMN DEFENSE 「CIRCLES」 (2003)
米 BROADMOOR BROAD-2001 (LP)

A1 Silence
 2 The Sun In California
 3 Written In The Snow
 4 The Answer
 5 The World (Will Soon Turn Our Way)
 B1 Why I'm Like This
  2 Tuesday Morning
  3 Some Kind Of Fool
  4 Iowa City Adieu
  5 Circles


オータムン・ディフェンスの2ndアルバム。 うぇーん 素晴らしくて泣きそうです。
これはとあるレコード屋の紹介文で絶賛されていたので気になっていたのだけど
見かけるLPは2800円くらいの値札がついていたのでずっと見送っていました。
2005年2月に新宿のディスクユニオンを覗いたらたまたまセールをやっていて
新品約1400円で放出されているじゃないですか! そりゃーもちろんゲットです。

参加メンバーは何人かいますが内ジャケの写真を見るとどうやら男性2人のデュオで
もう1人の詳細は知りませんがデュオの片方はウィルコのメンバーという事ですねぇ。
ウィルコってけっこう前からやっているバンドなのでそれ程ヤングではないのかな?

収録曲はスロー〜ミディアム・テンポのアコースティックな響きの曲の連発で
美しいメロディー&優しく儚げなヴォーカルで攻めてきてかなり透明度の高い音です。
ピアノを基調にしている曲が多くてストリングスやホーンも時々入るのが原因なのか
ちょっと都会的な香りが漂いますねぇ。 これでもしヴォーカルがソウルフルだと
AOR度もアップするけどヴォーカルは儚げなので大丈夫! 名盤ですよ!

大らかなメロディーが飛び出す曲はまるでティーンエイジ・ファンクラブのようで
ティーンエイジ度高いA3は落陽の哀しさを思わせて胸を締め付けられる名曲だし
B5を聴いていると日々のイヤな事を忘れるために全てを捨てて旅に出たくなります。
・・・僕は旅は嫌いなのですけどね。 いずれにせよ永遠を感じさせてくれる名曲だぁ!

しかしホントこれはどこまでも美しい名盤なので是非1stも聴いてみたいですよ。
適正価格でLPを見つけたら購入するつもりだけどまだ1stのLPは見た事無くてさぁ。
うーんCDしか出ていないのかしら? でももしLPが存在しなくてもLP待ちしますよ!

僕には絶対出ないのにLP待ちしている作品もあって 例えばアレとかアレとか・・・
聴きたいけれどいまだに入手していないからなぁ。 CDを買えば聴けるのに
LP待ちで無理して聴かない行為は気持ち悪いコレクター的行為だよね。
そんな事だから真のハンサムになれずにハンサム気取りのままなんだよなぁ。

それにしてもゴーキーズの「Sleep/Holiday」はLPで出ないのかなぁ。 LP欲しい!
 


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