THE BLUEBELLS 「SISTERS」 (1984) LONDON/ポリドール L28P1186 (LP) |
A1 Everybody's Somebody's Fool 2 Young At Heart 3 I'm Falling 4 Will She Always Be Waiting 5 Cath | B1 Red Guitars 2 Syracuse University 3 Learn To Love 4 Patriot's Game 5 South Atlantic Way |
ネオ・アコースティックと呼ばれていた音楽の中でも僕が最も好きなブルーベルズ。 彼らはスコットランドから登場しヤング・サウンドを爆発させるだけさせて このアルバム1枚とシングル数枚を残して消えていった美しさがあります。 いや2ndもあって・・・お蔵入りしていた2ndが1992年に発掘・発売されています。 ブルーベルズといえばその2ndが出たのと同じ時期だったと思うけど 奇跡的に再結成して来日公演が行われ新宿のロフトに見に行ったのが思い出されます。 あれ?アンチノックだったかしら? もう10年も前の事で記憶も曖昧ですねぇ。 セント・クリストファー〜マックラスキー・ブラザーズ〜トリにブルーベルズというライブで 分かる人には分かる うおぉそりゃー大変な事になっているぜ!というラインナップです。 アンコールでは観客にリクエストを募ったんだよなぁ。 本作未収録のシングル曲 「シュガーブリッジイィー!」 と大声で叫んだのは僕です・・・あぁキクチくん元気かしら・・・ アルバムはどの曲も一発で覚えられそうなメロディーを持ったギター・ポップで 各曲のアレンジはしっかりと練られているけど元気の良いヴォーカル&コーラスや 時折入る楽しげなフィドルやのどかなハーモニカにフレンドリーな味わいがあります。 当時シングル・ヒットもした楽しいA2は1990年代にもリバイバル・ヒットしました。 ちょっと物憂げだけどヤングなA3。 ストリングスが入って美しいけどヤングなA4。 ハーモニカに導かれ始まるA5は若さが炸裂し過ぎの最高峰のポップ・ソングです。 このA面はすべての音がキラキラと輝いていて若さをギュッと閉じ込めたという感じです。 B面はエレキ・ギターが鋭い曲でぶっ飛ばし。 パッパラ・コーラス入りのB1。 ソウルフルな女性コーラスとホーンが入るB3。 トラッド色のあるのどかなB4を挟んで ドタバタとパーカッション類が炸裂する疾走感バツグンのB5で最後を締めます。 このアルバムの時のメンバーは男性5人ですがメンバー・チェンジも何度かあったようで ブルーベルズに在籍していたメンバー達のその後の経歴をちょっと挙げてみると ケン&デヴィッドのマックラスキー兄弟はマックラスキー・ブラザーズを結成。 ローレンス・ドネガンはロイド・コール&ザ・コモーションズへ。 ロバート・ホッジンズは1990年代にポール・クイン&ザ・インディペンデント・グループへ。 そしてクレイグ・ギャノンはアズテック・カメラ〜ブルーベルズ〜スミスという凄い経歴です。 キクチくんを思い出す奇跡の再結成ライブの事もあり 僕には思い入れたっぷりの名盤。 僕の思い入れを差し引いてもA面なんかホント歴史に名を残すような名曲揃いですよ。 それなのに今やCDは廃盤状態のようで・・・音楽業界はこんな事でいいのでしょうか。 いや そんな事よりキクチくん情報求む! そいつ誰だよ?って言わずにさぁ。 |
THE FRANK AND WALTERS 「TRAINS, BOATS AND PLANES」 (1992) 英 SETANTA/GO! DISCS 828 369-1 (LP) |
A1 This Is Not A Song 2 Walter's Trip 3 Trainspotters 4 After All 5 Happy Busman | B1 Fashion Crisis Hits New York 2 Daisy Chain 3 John And Sue 4 Bake Us A Song 5 Time 6 High Is Low |
アイルランドのフランク&ウォルターズの1stも強力にヤング・サウンド大爆発。 彼らはその後4thまでアルバムを出したけど音楽性もちょっと変化して失速。 1年程前にベスト盤CDが出てディスク・ユニオンのアウトレット・コーナーで 投げ売りされているのを目撃したけど・・・現在活動しているかどうかは知りません。 彼らはベース&ヴォーカル ギター ドラムスの男性3人組という構成で とにかく大きな音で楽器を鳴らして大きな声で歌う一直線さがバカみたいにヤングです。 しっかりとメロディーを追うヴォーカル・スタイルなのでパンクっぽさもありません。 B2なんか元気が良すぎて高音部分でヴォーカルが今にも裏返っちゃいそうです。 ストリングスも入りきらびやかなA1からぶっ飛ばしで一気に聴かせます。 数曲にパッパラ・コーラスが入ってヤングだし どの曲にもポップなメロディーがあります。 サビの大らかなメロディーに永遠を感じずにはいられないB1や B面最後のドラムレスでフォークっぽい曲も含めて全曲ヤング・サウンドな名盤です。 プロデューサーにエドウィン・コリンズの名前があるのもポイント高いですねぇ。 本作中僕が最も好きなA5は哀愁のある美しいメロディーラインで迫ってきます。 これがねぇ 元気のいいギターがうるさいサウンドなのに涙を誘う大名曲なのですよ。 「アンディ・ジェームスはバスの運転手 笑顔で皆を幸せにしてくれる」 と歌われる アンディ・ジェームス賛歌になっていて・・・実在の人物かどうかは知らないけれど 彼らの通った学校のスクール・バスの運転手か何かかなぁ? さてブルーベルズ以上に青くて若いこの名盤も現在CDは廃盤状態のようですねぇ。 こんな名盤をほったらかしにしとおいてホントどーゆー事なのでしょう。 本作には数曲だけ別ヴァージョンに差し替えた再発盤LPも存在したのだけど 中古市場でお目にかかった事は1度もありませんねぇ。 うーん あの時買っていれば・・・ときっとキクチくんも思っているに違いありません。 |
THE THRILLS 「SO MUCH FOR THE CITY」 (2003) 欧 VIRGIN V 2974 (LP) |
A1 Santa Cruz (You're Not That Far) 2 Big Sur 3 Don't Steal Our Sun 4 Deckchairs And Cigaretters 5 One Horse Town 6 Old Friends, New Lovers | B1 Say It Ain't So 2 Hollywood Kids 3 Just Travelling Through 4 Your Love Is Like Las Vegas 5 'Till The Tide Creeps In |
男性5人組のスリルズもアイルランド出身。 まだデビューしたての1stアルバムです。 なのに彼らはもうすでに2度も来日公演をやっているんですってねぇ。 その2度目はフジ・ロックだったのか・・・知らなかったです。 相当の人気芸人ですねぇ。 レコード屋の試聴機で聴いてみたら若さが爆発していてこりゃー良いねぇと思いましたが 相変わらず試聴してその場でCD購入という事も無く まずはLP待ちです。 でLPが市場に出回ったので2店ほど覗いたら両店とも3000円越の暴力価格ですよ。 どこもそんな価格なんだねぇ・・・じゃーいらねー中古盤待ちにしようかとしていたら ふらっと訪れた店で税込み2300円程だったので購入しちゃいました。 僕が購入した盤はサランラップにくるまれていてアメリカ盤仕様っぽいのだけど Made in the EU って盤のラベルにちゃんと印刷されているのですよね。 3000円超のヤツはノー・サランラップだったので欧州盤で間違い無いと思いますが・・・ 最近のアルバムってバーコードの頭の数字から国籍を読み取る技も 通用しないのが多くて・・・何か表示が多国籍でよく分かりません。 で ようやくゲットして家のオーディオで聴いたら若さ爆発という感じでは無かったなぁ。 試聴機というのは店内に大きな音で別の音楽がかかっていたりするので それを遮断するためヘッドホンの音量を最大で聴く感じになりますよね。 その大音量のせいでヤング・パワー全開だぜ!と感じちゃったのでしょうか。 でもこのバンドには良いメロディーがあるし かなり素晴らしい事になっていますよ。 ビーチ・ボーイズの如くなピアノの切り込み具合やコーラスが気持ち良く響くし ペダル・スティールやバンジョーが入りカントリー・ロック度も高いです。 高い声質で時に甘ったるくもあり 時に情けなくも響くヴォーカルも印象的です。 そしてちょっとバタつく部分があり バンドでやってまーすという感じがまた良いですねぇ。 ぶっ飛ばしのカントリー・ロック曲B1が最もヤングだし一番好きです。 それにしても表ジャケ一番右側のヤツは四角いサングラスや汚いヒゲの生え方が 寺尾聡の影響受けまくりです。 彼も 「ルビーの指環」 がザ・ベストテンで 10週連続1位になったのを見て これだ!と思ったのでしょうね。 ぜひキクチくんにもこーゆー若手芸人のアルバムを聴いて赤面して欲しいのだけど・・・ キクチくんは今どうしているのでしょう。 ・・・だからそいつ誰だって! |