JULIE COVINGTON 「JULIE COVINGTON...PLUS」 (1978) 英 SEE FOR MILES SEECD 718 (CD/2000)
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ジュリー・コヴィントンという人は英国のテレビを中心にした女優業が本業のようです。 相変わらず英語の解説文は見ているだけでクラクラするのでちゃんとは読んでいません。 そんな訳で歌手としての活動については(女優業についても)詳しくは知りませんが See For Miles からは1971年の 「The Beautiful Changes...Plus」 もCD化されています。 そちらのアルバムは必殺フォーク曲も含むポップ・ヴォーカル作品で中々良いです。 さてそんな彼女の1978年というビミョーな時期の本作もポップ・ヴォーカル物です。 リチャード・トンプソンはじめフェアポート軍団やジョン・ケイルやスティーヴ・ウィンウッド等 豪華メンツがバックの演奏をやっていてプロデューサーはジョー・ボイド&ジョン・ウッドで 英国のフォークやロックが好きな人にはたまらない名前が並ぶ作品となっています。 そして歌っている曲も リチャード&リンダ・トンプソンの1曲目 サンディ・デニーの2曲目 ジョン・レノンの4曲目 ケイト・ブッシュの9曲目 などなどちょっとマニアックな選曲で よーし この選曲とこのバックでロック・ファンを取り込むぜという意気込みが感じられます。 しかしそこは1970年代後半。 おしゃれさんなエレクトリック・ピアノが飛び出したり サックスがむせび泣いたりする曲もありそれらはシティ・ポップス度高くてヤバさ抜群。 そんな中でもリチャード・トンプソンの名曲を元気良く歌う1曲目。 ジョン・カークパトリックのアコーディオンが炸裂する8曲目。 イヤーな感じにホーンが入るけど疾走感が心地良いアンナ・マッガリグル作10曲目など ジュリー姉さんがスカっと爽やかに歌う曲はかなり良いですねぇ。 大音量で聴くとこの爽快な感じにクラクラする事確実なのでぜひお試し下さい。 本作のオリジナルLPはヴァージン・レーベルから出ていたようです。 ボーナス曲は1977年のシングルAB面です。 |
THE ALBION BAND 「RISE UP LIKE THE SUN」 (1978) 英 EMI CDEMS 1460 (CD/1992)
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フェアポート・コンヴェンション〜スティーライ・スパンに在籍していたベーシスト アシュリー・ハッチングスがやっているアルビオンと名のつくバンドの作品は 沢山出ていますがその中でも僕が最も好きな1枚がこれです。 アシュリー・ハッチングス サイモン・ニコル リック・サンダース フィル・ピケット他 レギュラー・メンバーは9人クレジットされていますがゲストも多く参加しています。 サイモン・ニコル リチャード・トンプソン アンンディ・フェアウェザー・ロウは 前項のジュリー・コヴィントンのアルバムにも参加していますねぇ。 こちらのプロデューサーはジョー・ボイド&ジョン・タムスなので ジョー・ボイド人脈でジュリー姉さんのアルバムに参加したのでしょうか。 そしてジュリー姉さん自身も2曲目と4曲目にコーラスで登場しています。 トラッド曲を中心にやっていて1曲目と2曲目のさりげなく重厚な感じは これぞ英国エレクトリック・トラッドの完成型か?と思わせる鋭さがあります。 ひゃーこれは凄いアルバムだぜ!と思ったらそこはやっぱり1970年代後半。 3曲目は宇宙サウンドの恥ずかしいシンセサイザーがギュンギュンと唸ります。 ・・・とこの曲はヤバいですが全部聴き通すとアルバムの流れの中での変化球 という感じであり全体は文句のつけどころが見当たらない程最高な内容ですよ。 特にサイモン・ニコルとゲストのケイト・マッガリグル姉さんがデュエットを聴かせ 哀愁のフィドルとエレキ・ギターが郷愁を誘う6曲目なんかホント絶品です。 ボーナスの9 10 11はシングル曲。 12は未発表曲。 10曲目はレゲエのリズムのポップな曲でこれも1970年代後半ならではかなぁ。 12曲目はリード・ヴォーカルにリンダ・トンプソンを配したフォーク・ロック。 良い! ボーナス曲も含めとにかく素晴らしい事になっているので見つけたら即ゲットですね。 全体的にリック・サンダースのフィドルの貢献度が高いです。 |
PRELUDE 「BACK INTO THE LIGHT」 (1976) PYE/テイチク SUX-20-Y (LP)
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美しいコーラスが魅力の男性2人女性1人の3人組プレリュードの4th。 元々彼らはポップ度が高くアメリカンな爽やかさもありました。 それでも1970年代前半の作品を聴くと英国らしい趣きのあるフォーク・グループだねぇ と感じるのですが1976年の本作になるとおしゃれさん度が更にアップして アコースティック色のあるポップ・ヴォーカル・ハーモニー・グループという感じです。 よく出来たポップ・ソングA1 カントリー風味が心地良いA2 レゲエのA3 エレクトリック・ピアノとストリングスが入りバラードしまくるA4 ロック色強いA5 ・・・とA面だけでもサウンドはバラエティーに富んでいて統一感が無さそうですが どの曲にも麗しい3声コーラスが入り それが統一感を与えてくれています。 クセの無い男性ヴォーカルがメイン・ヴォーカルをとる曲が多く アイリーン・ヒューム姉さんはせっかくの美声なのにメインに歌う曲が少なくて残念です。 そのおかげかB3でワン・フレーズだけアイリーンがひとりで歌う部分がすげー必殺で その瞬間体のすべての穴から体液が流れ出さんがばかりの必殺ぶりですねぇ。 その他 優しげなメロディーにペダル・スティール ストリングスも入るA2が良いです。 プレリュードは本作を最後に活動を停止したようですが1980年代初頭に復活して シングルは小ヒットもしたようです。 1980年代の音源は英リアルト・レーベルから 「Archive Series」 というふざけたタイトルのCDが出ています。 これもゲットだね。 |
UNICORN 「ONE MORE TOMORROW」 (1977) 米 CAPITOL ST-11692 (LP)
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ユニコーンの4thにしてラスト・アルバム。 この米国盤は英国盤とジャケが違います。 中古税込700円で転がっていたので仕方ねぇなーと思いながら拾っておきました。 彼らはデビュー当初から米国西海岸サウンド志向が強かったようですが 1970年代後半になってしまうとお前らホントに英国のバンドかよ?って感じです。 プロデューサーにピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアの名前もあるというのに 英国臭なーんて物は感じられず カラッと晴れたカリフォルニアの青い空サウンドです。 白いバスローブを羽織ってその気で聴くとAOR一歩手前の危うさもありますねぇ。 しかし所々カントリー風味もある事だしこれがかなり気持ち良く響くのですよ。 どの曲にも無理の無い美しいメロディーと柔らかいヴォーカル&ハーモニーがあり 全曲シングル・ヒット確実の良い曲のオン・パレード状態になっているのです。 実際にヒットしたかどうかは知らないけどね! そしてやはりクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのカバーA1で決まりでしょう。 シティ・ポップス気味のアレンジにはなっていますがホント良い曲です。 もし彼らがもう少し頑張って解散せずに次のアルバムを出していたら 本当にダメダメ・シティ・ポップスのアルバムを出しちゃったんでしょうね。 キミ達これで解散して正解です。 ユニコーンのオリジナル・アルバムはCD化されていないようですが SEE FOR MILES からベスト盤が出ていてこの4thから大量に収録されています。 |