LULU 「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」 (1973/1975) 英 SEQUEL/CASTLE NEMCD 423 (CD/1999) |
1 The Man Who Sold The World 2 Watch That Man 3 Make Believe World 4 Groovin' 5 Easy Evil 6 I Wish 7 A Boy Like You 8 Hold Onto What You've Got 9 Could It Be Forever 10 Funny How Time Slips Away 11 Do Right Woman, Do Right Man | 12 Help Me, Help Me 13 Heaven And Earth And The Stars 14 Boy Meets Girl 15 Mama's Little Corner Of The World 16 The Man With The Golden Gun 17 Baby I Don't Care 18 Take Your Mama For A Ride (Pt.1) 19 Honey You Can't Take It Back 20 Old Fashioned Girl 21 Take Your Mama For A Ride (Pt.2) |
1960年代から活躍するルルというババアはスコットランド出身らしいです。 パンチが効いていてソウルフルな歌唱が得意技でルックスもババア度が高く 日本でいったらきっと水前寺清子のような存在の国民的歌手なのでしょう。 水前寺(しかし凄い苗字だ)が国民的という意見には異論のある人もいるでしょうが チータという愛称があるという時点でもう国民的です・・・僕は水前寺って呼んでいるけど。 同様にキンチャンなる愛称がある国民的コメディアン萩本欽一っていう人もいますが 彼の事を言う時は当然のように萩本って呼んでおります。 僕にとってのキンチャンはアリスのドラマー矢沢透さんだけのものだからね! さてこのCDは2イン1になっていて 1973年のアルバム 「Lulu」 からが3〜12。 1976年の 「Heaven And Earth And The Stars」 からが1 2 13〜21になっています。 頭に強引に持ってきた2曲はデヴィッド・ボウイのカバーで すげーかっちょ良いです。 この2曲は当初は1974年にシングルAB面で発表された曲で録音は1973年かな? 当時ボウイのバックをやっていたスパイダース・フロム・マースが演奏もやっています。 ドライブ感のあるギターが最高に気持ち良いしボウイ自身もサックスとコーラスで登場し ボウイのジギー・スターダスト時代を彷彿とさせるロケンロール大会が開催されています。 これぞ当時最もイキのいい連中をバックに従えてゲーノー界生き残り大作戦でしょう。 ボウイ全面的バックアップの理由は先輩の誘いがどーしても断れなかったのでしょうか。 英国のゲーノー界に厳しい厳しい上下関係が存在するかどうかは知りませんが。 あるいはヒロポンを大量に譲り受けたかの裏取引があったと勝手に想像しておきます。 1970年代中頃のボウイはドラッグ漬けだったとの話も聞いた事があるのでねぇ。 いずれにせよ素晴らしい演奏を提供してみせたボウイ達のプロ根性はさすがです。 その他の曲は007黄金銃を持つ男のテーマ・ソング16や有名曲のカバーなどを挟み 国民的歌手を裏付ける内容のバラエティーに富んだヴォーカル物となっております。 最初の2曲がホント滅茶苦茶良いので その後もすんなりと聴いちゃったりするのですが 実際の所はこれでもか!の歌い上げ系の歌謡アルバムなのでした。 ・・・で 現在ルルがゲーノー界に生き残っているかどーかは知りません。 トーク番組の司会とかやって生き残っていそうではありますね。 |
BRINSLEY SCHWARZ 「HENS' TEETH」 (1998) 英 EDSEL EDCD 546 (CD) |
KIPPINGTON LODGE 1 Shy Boy 2 Lady On A Bicycle 3 Rumours 4 And She Cried 5 Tell Me A Story 6 Understand A Woman 7 Tomorrow, Today 8 Turn Out The Light 9 In My Life 10 I Can See Her Face | THE HITTERS 11 Hypocrite 12 The Version BRINSLEY SCHWARZ 13 I've Cried My Last Tear 14 (It's Gonna Be) Bring Down 15 Everybody 16 I Like You, I Don't Love You | THE KNEES 17 Daytripper 18 Slow Down LIMELIGHT 19 I Should Have Known Better 20 Tell Me Why THE BRINSLEYS 21 There's A Cloud In My Heart 22 I Got The Real Thing |
ブリンズリー・シュワーツが変名で出したシングルとアルバム未収録シングル そして前身バンド キッピントン・ロッジの音源をブチ込んだ編集盤。 キッピントン・ロッジのメンバーは長ーい英文解説の中に埋もれているので 詳しく読んでいませんがニック・ロウとブリンズリー・シュワーツは参加しているようです。 そう・・・ブリンズリー・シュワーツという人がいてバンド名もブリンズリー・シュワーツですが あくまでソロではなくバンドで・・・というややこしいバンドなのです。 キッピントン・ロッジの10曲は5枚のシングルのAB面で1967年〜1969年の作品。 この10曲は1960年代後半らしいポップ・サイケ風味になっています。 どの曲も決して悪くはないけどヒットには至らずアルバムも出せなかったようです。 そしてブリンズリー・シュワーツになってからアルバムは何枚か出す事になりますが 相変わらずヒットとは縁遠く 小さな会場を回るライブ中心の活動をしていて そーいったドサ回りバンドがパブ・ロックと呼ばれるようになったらしいのですが・・・ ドサ回りバンドのイメージが出来上がってしまったブリンズリー・シュワーツ名義だと ダッサダサのイメージがあるからどんな良い曲でも絶対売れねーよ!という レコード会社側の戦略で新人バンドを装って変名で出してヒットを狙ったのでしょうね。 ・・・と又々勝手な想像でゲーノー界生き残り作戦をこじつけてしまいましたが 結局これらの変名シングルもヒットはしなかったようでなにより(?)です。 11〜22は1973年〜1975年の作品でいかにもパブ・ロックという音です。 フツーに肩の力を抜いてロックン・ロールを演奏している感じはオヤジ臭漂いますし これといって面白いサウンドでも無いし すげーかっちょ良いという事も無いですが このミョーにフレンドリーな感じは中々出せないんだよねぇ。 いやぁ良いなぁー。 ブリンズリー・シュワーツが1975年に解散した後メンバーはそれぞれ 音楽活動をしていたみたいですが現在生き残っているのはニック・ロウだけなのかな? 詳しく知らないけど・・・他の人の名前って全然聞かないよね。 |
SUNDANCE 「SUNDANCE」 (2002) 英 ANGEL AIR SJPCD113 (CD) |
1 The Smile On Your Face 2 Take Your Time 3 What's Love ? 4 Heart To Beat 5 A Good Old Song 6 Walk Right In 7 What's It Doing To You And Me ? | 8 Never Going Back/ SilverTheads And Golden Needles 9 So Sad bonus tracks 10 Cottonfields 11 Dream Lover 12 Those Were The Days 13 Island Of Dreams |
我が愛しのメアリ・ホプキン様が1980年代初頭に参加していたグループ サンダンス。 バックに従えたオヤジは左がマイケル・デ・アルバカーキ(ELOにいた人らしい)。 右がマイク・ハースト(1960年代にスプリングフィールズ〜その後プロデューサー)です。 うーんこの衣装はまるでアバのようで振り付けをしながら歌っちゃいそうですねぇ。 マイク・ハーストなんか1960年代前半から活動しているので40歳位にはなっているはずで こんなディスコでフィーバーな格好させられて恥ずかしくないのでしょうか。 いやこれこそゲーノー界に生き残るためだったら何でもやるぜ!という根性の表れなのです。 出てくる音もいかにも1980年代前半なキーボードやドラムスの音色がヒット狙い丸出しで このイヤーな感じこそゲーノー界生き残り作戦大爆発の素晴らしいグループなのです。 ダメダメ・ポップス・グループな衣装&サウンドでホントにダメなのかというと・・・ バックでアコギが歯切れよくガシャガシャ鳴る曲が多く1980年代風ポップ・サウンドの イヤーな部分を和らげてくれているし どことなくカントリー色が漂うのが面白いですね。 選曲が古いフォーク・ソングのカバーを中心にしてるっていうのも良いのですよ。 素直なメロディーの曲を明るい雰囲気でやってくれていて すんなり楽しんで聴けます。 それにやっぱりメアリ様の清楚な歌声にメロメロなので悪いわけ無いのですよ。 サンダンスのレコード発表は1981年にシングルを1枚出しただけとの事なので (3がシングルA面 B面はどの曲か分かりません!)このCDは発掘音源アルバムですね。 そんなアルバムにボーナス・トラックとは一体どういうつもりなのか知りませんが そのボーナス部分10〜13が最も素晴らしくて音のこもったライブ音源になっています。 変なキーボードも入っていないしポップ・カントリー・バンドといった趣でこれは良いです。 「悲しき天使」12もやっているしね。 うーんボーナス部分がサンダンスの本質なのかなぁ。 そしてせっかくディスコでフィーバーな衣装を揃えたのにシングル曲3は 全然売れなかったようでサンダンスのゲーノー界生き残り作戦は失敗に終わりました。 でも3人ともまだテキトーに目立たないところで生き残っているようですね。 |