| MOURNING PHASE 「MOURNING PHASE」 (1971) 英 KISSING SPELL KSCD9440-f (CD/1994)
|
モーニング・フェーズの1971年のアルバムは中古税込み1050円で入手。 右側のサインペンで描いたような絵がオリジナル・ジャケットのようです。 裏ジャケにはmusicians unknownという文字が印刷されていて正体不明。 全7曲で収録時間は30分以下という素晴らしい体勢。 当然の如く音も悪く さすがキッシング・スペル! やる事が違うぜ! ・・・が逆にこれらの要素が元の持ち主が売り飛ばした原因になってたりしてね。 基本の伴奏はアコースティック・ギターとエレキ・ギターが中心です。 この伴奏だとメンバーはせいぜい3人程度のグループでしょう。 そして一部の曲にはバックにチェロが入っていたりします。 ベースのような音も聴こえますがこれもチェロなのかなぁ。 よく分かりません。 ヴォーカルは終始男性と女性のコーラスで ふたりともクセの無い優しい歌声です。 どの曲ももの悲しいメロディーを持っていてなかなかレベルの高い作品ですね。 最も美しいメロディーを持った2曲目では途中で男性の方(女性の方かも)が 歌詞を間違えて歌っていて男性ヴォーカルが戸惑っている様が確認できます。 こんな演奏ミスを発見してしまった日にゃー更に有り難味が増すっていうもんです。 これぞブリティッシュ・レア・フォークの真髄だと無理矢理思いましょう。 |
MIDWINTER 「THE WATERS OF SWEET SORROW」 英 KISSING SPELL KSCD9320-f (CD/1993)
|
ストーン・エンジェルの前身バンド ミッドウインターの発掘音源CD。 1973年録音。 メンバーは男性2人女性1人で野郎2人がストーン・エンジェルの方にも名を連ねています。 こちらは中古850円プラス税でゲットです。 これはマイナー調の暗い曲ばっかりの収録でかなり地味な内容ですねぇ。 トラッド臭も強く初期スティーライ・スパンから魂を抜き取ったようなサウンドでしょうか。 これはかったるいですねぇ。 相当体調の良い時に聴かないとダメでしょう。 元の持ち主も同様の印象だったのでしょうか。 なるほど中古で出回る訳です。 いやしかしかったるいなぁーと思いながらも平気で何度も何度も聴く事ができてこそ 尊敬される人物になれるし あいつはすげーよと人気者になれるのです。 とにかく無理して聴きましょう。 キッシング・スペル盤にはそれ位のリスクはつきものです。 そして女の子ヴォーカルのジル・チャイルドちゃんは天使系の歌声なので 美声女性ヴォーカルが入っているだけで失禁しちゃう人(そんなヤツいるのか?)も 入手しておかないといけないアルバムだし実際に失禁しておきましょう。 そんな中でも最も明るいメロディーを持った8曲目が良いんじゃないですか。 ゆらゆらと射し込む木洩れ日の如くな雰囲気のある曲になっています。 後身のストーン・エンジェルも同様のトラッド風味の暗いフォーク・ソングの連発ですが そちらには怒れる森の精が人々に警告を与えているようなヤバい雰囲気があり 何だか分かんないけど迫力があって良いんだけどねぇ。 |
LOUDEST WHISPER 「THE CHILDREN OF LIR」 (1973) 英 KISSING SPELL KSCD9480-f (CD/1994)
|
これは税込み315円という吉野家級の価格で入手。 この価格はレコファンの200円引きセールですが値引き前でも500円ですよ。 決してキズ物でもありませんでしたしこんな値札をつけているなんて ラウデスト・ウイスパーの無名度を物語るちょっといいエピソードじゃあないですか。 安く入手したといえばウォーター・イントゥ・ワイン・バンドの2枚組CD。 ガーデン・シェッドの2001年12月31日のセールを狙って出動し 新品2450円というまずまず納得のいく価格で入手しておきました。 そのウォーター・イントゥ・ワイン・バンドの裏ジャケにはバーコードが付いており とうとうキッシング・スペルもまともな流通に乗ったという事でしょうか。 これで準備は整った・・・ヴィヴィドさん! ベル・アンティークさん! どうでしょう。 日本盤配給に乗り出してみませんか? 儲かりますよー。 で このアイルランドのラウデスト・ウイスパーの1stアルバム。 エレキ・ギターやドラムスの使用頻度が高くポップ〜ロック色の強いフォークです。 一部の曲ではプログレ風味もあるし聖歌隊風のコーラス部分に宗教臭も漂います。 美しい室内楽フォークの3や9や12といった必殺ぶりをアピールする曲もあり 時折美しい女性ヴォーカルも登場するという一筋縄ではいかない音楽性です。 なお1と16と17がボーナス・トラックになっております。 本作にはオリジナル・ジャケットを使用したSi-Wan盤CDもあるみたいです。 それにしても甲高い男性ヴォーカルが歌う11は一瞬ビー・ジーズかと思ったよ。 LOUDEST WHISPER 「MAIDEN OF SORROW」 ・・・第40号 |
MELLOW CANDLE 「THE VIRGIN PROPHET unreleased sessions 1969-1970」 英 KISSING SPELL KSCD9520-f (CD/1995)
|
遂に当ページ初登場のメロウ・キャンドル。 1972年の唯一のオリジナル・アルバム 「Swaddling Songs」 は既に 英国フォークの名盤として定着しています。 が あのアルバムってフォーク度低いよね。 アコースティックな味付けもあるプログレッシブ・ロックといった所でしょうか。 でもその美しい陰影を感じさせる音と美声女性ヴォーカルの絡みは素晴らし過ぎです。 この発掘音源集はかなりかっちりと作られている印象のある 「Swaddling Songs」 と比べると完成度は低いしバックに入る楽器も多彩ではありません。 しかしそのいかにもデモっぽい感じがプログレッシブ度を薄めているんじゃないですか。 これぞ英国フォーク! と言いたい所ですがバックがピアノ中心っていうのがねぇ。 やっぱりアコースティク・ギターを使わないとフォークには聴こえませんね。 そして録音状態が割と良いっていうのもマイナス・ポイントですね。・・・それは僕だけか? 最後の13〜15だけはかなり音がこもっていて有り難いんですけどねぇ。 デモ音源ならデモらしくわざと音をこもらせてから発表しやがれ!と言いたいですよ。 このアルバムの意味は気が狂ったマニアが 「Swaddling Songs」 との 聴き比べのために購入すべきアイテムでしょうね。 収録曲のダブりも多いですし。 こちらは中古ではなくユニオンのエサ箱から確か1800円位で拾ってきた新品です。 気が狂ったマニア向けなので月日が経つにつれエサ箱の中で価格が下がるのでしょう。 あと1年待てば新品800円とかで売られていそうですね。 2年後だと300円かな。 |