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CARAVAN 「IF I COULD DO IT ALL OVER AGAIN, I'D DO IT ALL OVER YOU」 (1970) 英 DECCA 8829682 (CD/2001) |
1 If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You 2 And I Wish I Were Stoned / Don't Worry 3 As I Feel I Die 4 With An Ear To The Ground You Can Make It / Martinian / Only Cox / Reprise 5 Hello Hello 6 Asforteri 7 Can't Be Long Now / Francoise / For Richard / Warlock 8 Limits | bonus tracks 9 A Day In The Life Of Maurice Haylett 10 Why ? (And I Wish I Were Stoned) (demo version / previously unreleased) 11 Clipping The 8th (Hello Hello) (demo version / previously unreleased) 12 As I Feel I Die (demo version / previously unreleased) |
森の中に佇むメンバーのジャケットが最高なキャラバンの2nd。 でも何か英国の神秘的な森というより南米のジャングルって感じもしますが。 このアルバム ジャケットがそそるので前から気になってはいたのですが キャラバンってプログレしまくってキツいんだろうなぁという思い込みがありました。 この間中古で安いのを発見したのでやっと購入に踏み切ったのですが 思い込みどうりの変拍子を多用したプログレッシブな内容でしたよ。 しかしそーいった複雑な音でありながらも どこかのどかな味わいがあって 僕のようなプログレ嫌いなヤツでもギリギリいける内容のアルバムです。 というか これ良いじゃん。 気が付いたら知らぬ間に1曲目の とぼけた感じのバック・コーラスのフレーズを口ずさんでいる自分がいました。 全体的にオルガンを主体にしたジャズ色の強い演奏が多いですが 美しいメロディーに弱々しいヴォーカルと眠気を誘うオルガンが乗っかる 2曲目のメドレーなどを聴くと森ジャケだけを理由に購入して正解って感じです。 これぞ正に木洩れ陽プログレッシブ・ロック! お昼寝のお供にどうぞ。 8曲目はボサノバに必殺フルートが絡む1分30秒の曲。 たまらねぇー。 |
FRESH MAGGOTS 「FRESH MAGGOTS」 (1971) 韓国 Si-Wan SRMC 1039 (CD/1995) | ||
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男性2人組のフォーク・デュオ フレッシュ・マゴッツ。 ジャケに写るオヤジがフレッシュ・マゴッツの2人なのかは知りません。 森と沼に囲まれ遊ぶ何とも美しいジャケットはマニアも多い写真家キーフの作品。 ディス・イズ・英国の森といったジャケットだけは雰囲気バツグンな1枚です。 ガシャガシャ・アコギの上にサイケがかったエレキ・ギターが暴れまくり 間奏では必殺のリコーダーが登場する1曲目からかなり変なアンサンブルです。 と思うとアコギのアルペジオにグロッケンスペルとストリングスが乗っかり 悲しげなメロディーがいかにもの英国フォーク王道パターンの2曲目。 この2つのパターンの絡み具合が絶妙だぜ! ・・・とも言えず 何か中途半端。 フラストレーションがたまる音だと思ったら 最もエレキ・ギター暴れまくりの 11曲目のタイトルがズバリ 「フラストレーション」 だったというオチ付き。 あと100回聴けばこの不安を煽るような感じが心地良くなるのでしょうか。 僕は何度聴いても美しいジャケットと出てくる音が噛み合わないのですけど。 これにドラムスとベースが入っていればもうちょっと聴きやすいんだけどねぇ。 |
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SILVER BIRCH 「SILVER BIRCH」 (1974) 英 VINYL TAP DORIS 3 (CD) |
1 Ushers Well 2 Come By The Hills 3 Daddy Fox 4 Crazy Man Michael 5 Dance Tunes 6 Flower And Young Man 7 Bells | 8 Lord Franklin 9 Lyke Wake Dirge 10 Wild Flying Dove 11 Bold Reynold 12 Orange Balloon 13 Trees 14 Glimpse Of Heaven |
今や危険度の高いブリティッシュ・レア・フォーク物を扱う店として定着した(のかな?) 新宿のレコード屋ガーデン・シェッドで初めて購入した一枚です。 あれから3〜4年経ったのでしょうか。 随分と変なCD(?)を買わせていただきました。 ガーデン・シェッドでは各盤に丁寧な解説も書いてあるのですが 色々あった訳の分かんないレア・フォーク物のCDの中でなぜこれを選んだかというと グループ名の 「白樺」 にまず興奮して 更に森ジャケだったからに他なりません。 ブックレットに彼らの演奏風景の写真があったので それも載せておきました。 出てくる音も正にこんな感じで 地味なバックの演奏に分厚いコーラスが乗っかります。 収録曲自体トラッド色が強いですが ドロドロのトラッド・グループという感じでも無く 時折登場するリコーダーやフィドルの柔らかな感じもトラッド色の薄い演奏です。 やはり分厚く絡むコーラス部分が素晴らしくアカペラで聴かせる曲も数曲あります。 コーラスだけでいけばスティーライ・スパン・レベルかそれ以上。 僕は断然こっちだね。 何といっても女の子ヴォーカルの愛らしい歌声にメロメロなのですよ。 |
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VAN MORRISON 「TUPELO HONEY」 (1972) ワーナー・ブラザーズ−パイオニア P-8179W (LP) |
A1 Wild Night 2 (Straight To Your Heart) Like A Cannonball 3 Old Old Woodstock 4 Starting A New Life 5 You're My Woman | B1 Tupelo Honey 2 I Wanna Roo You (Scottish Derivative) 3 When That Evening Sun Goes Down 4 Moonshine Whiskey |
木洩れ陽の中 白馬の手綱を引きヴァン・モリソンが向こうからやって来ます。 傍らには美しき妻がいて これぞ最も理想的で穏やかな森での生活。 ヴァン・モリソンの5th 「テュペロ・ハニー」 は米国はサンフランシスコ録音。 きっとジャケットが撮影されたもサンフランシスコ周辺の森でしょうね。 出てくる音もジャケット同様の穏やかで美しくリラックスした音。 ソウルフルでアクの強いヴォーカルもここではちょっと押さえ気味に聴こえます。 彼にしては異色のカントリー・ロック風味もある傑作アルバムです。 ジャカジャカと鳴り続けるタンバリンが印象的な軽快なフォーク・ロックA1。 力強いワルツA2の心地良さ。 ひたすらどこまでも美しいB1であの世行き。 スティール・ギターを前面に出して もろカントリー・ロックのB2 B4も最高。 ひゃあー これはホントにスンバラシー1枚に仕上がっております。 今やロック界の絶倫ハゲ・ランキング第1位のヴァン・モリソン。 最も長髪だった時代の写真を見て涙を流して感動しなければいけません。 内ジャケでは何と!ヤツは笑っていやがるぞ。 お前は笑わないのを芸風のひとつにしているんじゃなかったのか! このオヤジのジャケットへのこだわりは第26号でも書いております。 |
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FOREST 「FOREST/FULL CIRCLE」 (1969/1970) 英 BEAT GOES ON BGOCD 236 (CD/1994) |
DISC 1 「FOREST」 1 Bad Penny 2 A Glade Somewhere 3 Lovemakers' Ways 4 While You're Gone 5 Sylvie (We'd Better Not Pretend) 6 A Fantasy You 7 Fading Light 8 Do You Want Some Smoke ? 9 Don't Want To Go 10 Nothing Else Will Matter 11 Mirror Of Life 12 Rain Is On My Balcony | DISC 2 「FULL CIRCLE」 1 Hawk The Hawker 2 Bluebell Dance 3 The Midnight Hanging Of A Runaway Serf 4 To Julie 5 Gypsy Girl & Rambleaway 6 Do Not Walk In The Rain 7 Much Ado About Nothing 8 Graveyard 9 Famine Song 10 Autumn Chilfood |
男3人組のフォーク・グループ フォレスト。 グループ名が 「森」 なもんで森の音楽を語る時はどうしてもはずせないでしょう。 無理矢理ではあるけどしかしお買い得な1stと2ndをカップリングしたCDです。 ガシャガシャとかき鳴らされるギターやマンドリンのバックにポコポコ・パーカッション。 これでもかこれでもかと吹きまくるハーモニカも耳に気持ち良いような悪いような。 その他オルガンやハープシコード ホイッスルやフィドルなどなど色々飛び出します。 更に素直でないメロディー展開とロビン・ウイリアムソンばりの変な節回しのヴォーカル。 このへなちょこぶりは第35号で紹介したドクター・ストレンジリー・ストレンジと共に インクレディブル・ストリング・バンドの芸風を継承した勤労拒否フォークです。 全体的にバタバタとした1st 全体的にゆったりとした2ndと ビミョーに音は違います。 2ndの方はメロディー展開が素直な曲が多いのでとっつきやすいでしょう。 2ndの1曲目はスティール・ギターも入るのどかなうたた寝カントリーになっています。 この曲だけ異質で浮いていますが 僕は最も聴きやすいこの曲が一番好きですね。 ブリティッシュ・フォーク名盤選とかにはよく紹介されているグループですが 特に1st のインクレディブル・ストリング・バンドをちょっと元気にしたようなサウンドは あくまでも上級者向けだと思いますよ。 騙されないように! |