米ニューヨークのサンデイズド・レーベル。
その丁寧な仕事ぶりで今や再発レーベルの鏡となりつつあるようです。
ここが出している作品はけっこうどこのレコード屋でも見かけるのですが その訳は
マニアックなアメリカン・ロックの再発が多いのて売れ残っているだけなのでしょうか。
その道(どの道だ?)を目指す人は今こそサンデイズドをガンガン買い漁りましょう。



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THE BYRDS 「SANCTUARY」 (2000)
米 COLUMBIA/SUNDAZED LP 5061 (LP)
A1 All I Really Want To Do (single version)
 2 I'll Feel A Whole Lot Better (alternate version)
 3 You Won't Have To Cry (alternate version)
 4 It's No Use (alternate version)
 5 She Don't Care About Time (version 1)
 6 It's All Over Now, Baby Blue (version 1)
 7 The World Turns All Around Her (alternate mix)
 B1 The Day Walk
  2 Why (alternate version)
  3 John Riley (instrumental version)
  4 Psychodrama City
  5 Mind Gardens (alternate version)
  6 Lady Friend
  7 Old John Robertson (single version)

バーズの未発表曲 未発表バージョン シングル・バージョンなどで構成されたLP。
彼らの現行のCDには大量にボーナス・トラックが収録されているのですが
このLPの収録曲がCDに入っている物とかぶっているかどうかは知りません。

僕はバーズのコロンビアからのアルバム11枚は全てLPで持っていて
一時はボーナス・トラック入りのCDに買い替えちまおうかとも思っていたのですが
11枚は金銭的にもちょっとキッツいなぁ。 別にもういいや。 という状態の所に
突然サンデイズドから登場したのがこのアルバムで それもLPのみの発売です。

レコード屋で初めて見た時にはかなり興奮して発作的に購入しそうになったのですが
とりあえず各店を覗いて価格を確認したらどこも2180円とか2090円の値段でやんの。
それって多分フツーの値札なんだろうけど僕は納得してあげません。
2000円を超えた価格にあったまにきてそのまま買わずに放っておいたのです。

ところがこの間渋谷のZESTに入ったらセールのコーナーに発見!
900円プラス税という価格で もちろん新品だぁ。
そのくせバーズのコーナーには通常価格の2000円位で同じ商品が入っておりました。
同じ店内で同じ商品なのに価格が違うっていうパターンはよくあるので
レコード屋に入ったらまず最初にセールのワゴンとかを覗かないとダメですね。

このLPの収録曲の録音は1965年〜1967年となっていて
フォーク・ロック〜ちょっとサイケがかった音をやっていた時期ですね。
しつこい位に入るタンバリンとかB3あたりの爆裂ギターなどが聴き所なのですが
この時期の彼らの最も注目すべき所はそのルックスなんですよ。(本当かな?)

クリス・ヒルマン(左から2人目)とマイク・クラーク(右端)のマッシュルーム・カットが最高。
ロジャー・マッギン(中央)のスタイリッシュなセンスも最高ですねぇ。
裏ジャケのデビッド・クロスビーの写真は林家こぶ平にそっくりで最高・・・なのかな?
このオヤジのマッシュルームは何か変だし 服装も1人浮いていて最高・・・なのでしょう。
四角い顔のジーン・クラーク(左端)は担当楽器がタンバリンなのでやっぱり最高です。



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THE BYRDS 「SANCTUARY II」 (2000)
米 COLUMBIA/SUNDAZED LP 5065 (LP)
A1 Universal Mind Decoder (instrumental)
 2 Draft Morning (alternate ending)
 3 Bound To Fall (instrumental)
 4 Goin' Back (version one)
 5 Triad
 6 Moog Raga (instrumental)
 B1 This Wheel's On Fire (version one)
  2 Nashville West (alternate version)
  3 Stanley's Song
  4 Time Between (instrumental)
  5 Have You Seen Her Face (acoustic/vocal mix)
  6 Mind Gardens (instrumental)

ZESTのセールのコーナーにはサンクチュアリ第2弾も置いてありました。
こちらも新品800円プラス税というナイスな価格! もちろん購入しちゃいました。

サンクチュアリ第2弾は1966年〜1968年の録音で オリジナル・アルバムでいうと
4th 「Younger Than Yesterday」 から7th 「Dr. Byrds And Mr. Hyde」 の時期です。
でもなぜかその間にあるはずのグラム・パーソンズ在籍時の録音は収録されていません。

グラム・パーソンズ期はサンクチュアリ第3弾で全面展開するんじゃないかと
勝手に予想しているのですが このシリーズ 第4弾 第5弾と出るのでしょうか。
第2弾まで購入してしまったら次が出たら買わずにはいられませんよ。
あまり出てもらっても困りますねぇ。 また安く入手するため奔走する事になるんだろうな。

収録曲はインスト物が多く無理矢理っぽい体制でもあるのですが
A面がなんとなーくサイケ風味 B面がなんとなーくカントリー・ロック風味で
アルバムとして通して聴くとこれはいい流れで第1弾より好きだなぁ。

5th 「The Notorious Byrd Brothers」 収録のバージョンではソフト・ロック状態のA4は
本作ではテンポも遅くてシンプルなアレンジが眠気を誘うフォーク・ロックになっています。
クリス・ヒルマン作のB4は大好きな曲なのですが バーズのバージョンよりも
彼が1980年代後半〜1990年代前半に率いたデザート・ローズ・バンドの
めちゃくちゃかっこ良いぶっ飛ばしロッキン・ブルーグラス・バージョンで決まりでしょう。

そのクリス・ヒルマン かっこ良かったマッシュルーム・カットから
イヤーな感じのチンピラ・パーマネントへ変身しております。(現在でもチンピラ・パーマ)
デビッド・クロスビーはロシア人な帽子でハゲ隠し? ここでもやっぱり1人浮いています。
白いセーターのロジャー・マッギンは相変わらずセンスの良い着こなしです。



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GRAM PARSONS 「ANOTHER SIDE OF THIS LIFE」 (2000)
米 SUNDAZED LP 5076 (LP)
A1 Codine
 2 Wheel Of Fortune
 3 Another Side Of This Life
 4 High Flyin' Bird
 5 November Nights
 6 Zah's Blues
 B1 Reputation
  2 That's The Bag I'm In
  3 They Still Go Down
  4 Pride Of Man
  5 Brass Buttons
  6 I Just Can't Take It Anymore
  7 Candy Man

ZESTでバーズを入手した日 最大の目的はR.E.Mの新譜をLPで入手する事でした。
しかしバーズを安く購入できたのに気を良くし その後立ち寄ったULTRA3で
グラム・パーソンズの本作とジャイルズ・ジャイルズ&フリップのレア音源LPを購入。
今日はいい収穫だったなぁと帰路について あれ?何か忘れているな?
げっ!R.E.Mを購入してねーじゃねえか!というオチのついた日だったのでした。

ジャイルズ・ジャイルズ&フリップのLPは2580円プラス税と高価商品だったのですが
ジュディ・ダイブル様が歌っている曲も入っているし1000枚限定という事で購入。
グラム・パーソンズは1980円プラス税。 ユニオンとかで見たのより安いし
まあ買ってもいいかなーと手にとったら これもサンデイズドが出していたんですね。

本作は1965年〜1966年のモノラル録音で全編アコギの弾き語りになっております。
自宅のベッドの上でちょっとギターを抱えて歌ってみましたよー。
ついでに録音もしておきましたって雰囲気が濃厚で 楽曲自体も地味ですね。
オリジナル曲とカバーが半々くらいで入っていて暗いフォーク〜ブルース調の曲が多く
その後彼が展開するカントリーの味付けがまったく感じられないのは残念ですが
穏やかな美しさを持ったA2 B5など素晴らしい曲も入っているのです。

しかしこのテの未発表音源っていうのは なんか胡散臭さも感じるのも事実で
そこら辺のド素人を連れて来て キミってグラム・パーソンズに声が似ているよね。
インチキ・レア音源集作るから何曲か歌ってくれない?100万円やるから!100万円!
なーんていうちょっといいウラ話もあり得そうなのが怖いですねぇ。
うーん どっかのアンちゃんが本当に100万円貰ってたりしたりして。
なお本作はLPよりも曲数が多いCDも出ておりますよ。



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THE VEJTABLES 「FEEL...THE VEJTABLES」 (1995)
米 SUNDAZED SC 11031 (CD)
1 Anything (Autumn single)
2 I Still Love You (Autumn single)
3 Mansion Of Tears (Autumn single)
4 The Last Thing On My Mind (Autumn single)
5 Smile, Smile, Smile (previously unissued)
6 Cold Dreary Morning (Rhino LP)
7 I Still Love You (previously unissued)
8 Feel The Music (Uptown single)
9 Shadows (Uptown single)
 10 Better Rearrange (previously unissued in the U.S.)
 11 Good Times (previously unissued in the U.S.)
 12 Time And Place (previously unissued in the U.S.)
 13 Suddenly I'm Desperately In Love (Tower single)
 14 I Stole The Goodyear Blimp (Tower single)
 15 Hide Yourself (previously unissued in the U.S.)
 16 Good Things Are Happening (previously unissued in the U.S.)
 17 Hide Yourself (alternate instrumental take/prev. unissued)

このバンドは読み方がよく分からないのでとりあえずヴェジタブルズと呼んでいるのですが
バックの男どものうち左からふたり目が佐々木(大魔人ね)に似ていたのと
右端が色白で病弱そうなのと 真ん中の女がクレオパトラ気取りだったので購入。
かなり意味の無い購入理由ですが 目に止まってしまったのが運のツキ。
何だか分からないけど気になるアルバムっていうヤツです。

英語の長文解説は文字を見ているだけで頭痛がするので読んでいません。
各曲の後ろの括弧内情報から読み取るとシングル数枚で消えていったバンドのようです。
ボー・ブラメルズも所属していたオータム・レーベルからシングルを出しているので
サンフランシスコあたりで活動していたんだろうなーっていうのも読み取れます。

録音は1965年と1966年って書いてありますねぇ。
フォーク・ロックの時代らしく12弦ギターやタンバリンも登場致します。
そのフォーク・ロック風味とほのかなサイケデリック感覚と
ブリティッシュ・ビート・ロックを引きずった感じとが交錯するサウンドです。

このテの無名バンド(ホントは有名なのかも)にしてはサウンドが整理されていて
1〜7はしっかりと作られたフォーク・ロックがとても聴きやすいです。
この1〜7はクレオパトラ気取りがヴォーカル&コーラスで活躍しているので
クレオパトラ・マニアやクレオパトラ・コレクターのあなた!必聴のアルバムですぜ。

男どもだけで演奏する8曲目以降は別のバンドか?と思う程サウンドが違います。
演奏は荒いですがロックの初期衝動をぶち込んだガレージ・サイケなのです・・・たぶん。
この8曲目以降はかっちょいい曲の連発で僕はこっちの方が好きですね。
ギターがグシャグシャに爆発する瞬間の興奮・・・ロックを感じます。



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NEIGHB'RHOOD CHILDR'N 「LONG YEARS IN SPACE」 (1968)
米 SUNDAZED SC 11041 (CD/1997)
 1 Feeling Zero
 2 Long Years In Space
 3 Up Down Turn Around World
 4 Changes Brought To Me
 5 Please Leave Me Alone
 6 Hobbit's Dream
 7 Chocolate Angel
 8 Patterns
 9 Happy Child
10 Happy World Of Captain K
11 She's Got No Identification
12 Can't Buy Me Love (previously unissued)
 13 That's What's Happening (previously unissued)
 14 Sunday Afternoon (previously unissued)
 15 Feeling Zero (alternate version)
 16 The Little Black Egg (previously unissued)
 17 Tomorrow's Gone (previously unissued)
 18 Over The Rainbow
 19 Louie Louie (previously unissued)
 20 I Need Love (previously unissued)
 21 Yesterday's Thoughts (previously unissued)
 22 Woman Think
 23 Long Years In Space (alternate version)
 24 Behold The Lillies

こちらもどんな音なのか全く知らずに入手したネイバーフッド・チルドレン。
男どもはバーズあたりのフォーク・ロックをやりそうな白シャツにマッシュルーム・カット。
女の子はそそる下半身(?)がちょっとソウルフルな歌声を聴かせてくれそうな雰囲気。
なになにCD裏には1967〜68年サンフランシスコ録音って書いてありますね。
これはきっとジャッキー・デ・シャノンみたいな音なんだろうなーと
勝手にサウンドを想像して購入してしまった1枚なのです。

で実際に出てきた音は ギター ベース オルガン ドラムスが基本的な楽器構成で
男と女のヴォーカルの適当な絡み方と だるいサイケ風味が全体を覆う感じが
「Surrealistic Pillow」 期のジェファスン・エアプレインみたいでしたよ。

彼らのサウンドで象徴的なのが8曲目で これは相当良いです。
ミディアム・テンポのどんどん落ち込んで行きそうな幻想的なメロディーが強力だし
演奏がもたつきぎみだったり走りぎみだったりで
最後までリズム・キープできそうに無い危うさが絶妙(?)な名曲なのです。

バーズを思わせる爽やかなフォーク・ロック調の曲も何曲かあり
サーカス小屋サウンド(?)の9やマーチング・バンド風で楽しい18なども
間に挟まっていて飽きの来ない仕上がりになっております。

1〜11と18が1968年のアルバム 「Neighb'rhood Childr'n」 からの全曲らしいですが
この作品は2枚組LPでも発売されており こーゆーマニアックな再発に
CDとLPを用意しちゃう姿勢もサンデイズドの偉い所なんだよな。


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