年末・年始 各レコード店には「セール」「〜%OFF」「放出」などの文字が躍ります。
騙されてなるものか!とは思うのですが
せっかく安くなっているんだから これも買っとけという事になってしまい
どーしようもないレコードの枚数は増えていくのでした。


 TheLastWolf.jpg TheLastWolfBack.jpg
 BOB PEGG 「THE LAST WOLF」 (1996)
 英 RHIANNON RHYD5009 (CD)
  1 A Dream For The Singer

  the calderdale cycle
  2 Lament Of The
    Farmer's Young Wife
  3 The Man From
    Luddenden Dean
  4 Instructions To
    A Young Lark Man
  5 The Stone Head
  6 The Last Dance

  7 The Priest, The Dancer
    And The Drummer
  8 Adam And Evie
  9 The Wildwood Song
 10 The Mermaid
 11 The Last Wolf
 12 Fiddler's Cross
 こちらは下北沢のレコファンの中古盤200円引きセールで購入。
 そのおかげで税込み682円でした。 これは安い!
 しかしレコファンの200円引きは年中やっているじゃないですか。
 年末・年始は特別企画として500円引き位はしないと納得いきません。

 ボブ・ペグというオヤジは1970年代に妻のキャロル・ペグと
 Mr. Fox という トラッド寄りのフォーク・デュオをやっていて
 それがけっこう良いので このCDにも手が出てしまいました。

 内容はアイリッシュ・トラッド風のフォークになっております。
 ティン・ホイッスルやリコーダーの音がバックに鳴っていて
 ボブ・ペグの端正なバリトン・ヴォイスとの絡みが良い感じです。
 Rhiannon というレーベルも綴りからして
 アイリッシュ・トラッド専門のレーベルのように思えます。
 このオヤジもアイルランド人なんでしょうかねぇ。

 ゲストで何人かの女性ヴォーカルが参加をしているのですが
 ボブ・ペグが歌わないで女性ヴォーカルだけの曲もあり
 これが単調なアルバムに変化を与えていて効果的です。

 それにしてもこのオヤジのあまりにもビシっとした たてがみのような白髪。
 確実にジャングル大帝レオの影響を受けています。
 もしかするとわざと白く染めていたり・・・あるいはカツラか?


 TheFairfieldParlourYears.jpg

 KALEIDOSCOPE
 「THE FAIRFIELD PARLOUR YEARS」 (2000)
 英 BURNING AIRLINES/NMC PILOT 56 (CD)

 新宿のヴィニールでは10%引きセールをやっていました。
 こちらの箱入り2枚組CDは通常価格2680円で置いてありました。
 それ程欲しくも無いアイテムなので通常価格では絶対買いません。
 しかし1割引の今こそ買わなきゃ損だとばかりに購入。
 おかげ様でで税込み2532円になりました。
 あれっ?なんかあんまり安くなってないなぁ。 騙されたかなぁ。
 じゃあ最初から買うなって話になるんですけどね!
 FromHomeToHome.jpg

  1 Aries
  2 Bordeaux Rose (original)
  3 In My Box
  4 By Your Bedside
  5 Soldier Of The Flesh
  6 I Will Aiways Feel The Same
  7 Free
  8 Emily
  9 Chalk On The Wall
 10 The Glorious House Of Arthur
 11 Monkey
 12 Sunnyside Circus
 13 The Drummer Boy Of Shiloh
 14 Just Another Day
 15 Caraminda
 16 Song For You
 17 I Am All The Animals
 18 Bordeaux Rose (new version)
 19 Baby, Stay For Tonight
 20 Medieval Masquerade
 21 Eye Witness
 22 Let The World Wash In


 disc1 「FROM HOME TO HOME」 (1970)

 カレイドスコープというバンドは同時期に英・米に存在し
 今回紹介するカレイドスコープは英国のグループです。

 2枚組の1枚目はバンド名をフェアフィールド・パーラーに
 改名して発表した1970年の3rdアルバム。
 ドドーンとボーナス・トラックが追加されていますね。
 2 14〜22がそのボーナス・トラックとなっております。

 通常価格では購入する気が起きなかった理由は
 この3rdはUFOというレーベルが出していたCDを持っているんです。
 UFO盤はボーナス曲は入っていませんが
 英国の極みを感じさせる素晴らしいジャケットですし
 これを購入したから手放すという訳にはいきません。
 ・・・でもたぶんすぐ売り飛ばしに行くんだろうなぁ。

 ここで聴かれるサウンドは サイケ時代の名残を残しながらも
 はかなげなブリティッシュ・フォークの感覚もあるという素晴らしさ。
 僕たちそんなにテク無いけど頑張って演奏してまーす。
 という音のもたつきがたまに聴こえる所も非常に好感が持てますね。

 ボーナス曲は当時シングルのみ発表の曲などですが
 18だけはカシオトーンでバックの演奏を作りましたって感じで
 明らかに最近の録音でしょう。
 WhiteFacedLady.jpg

  1 Overture
  2 Broken Mirrors
  3 Angels Song :
    "Dear Elvis Presley"
  4 Nursey, Nursey
  5 Small Song -
    Heaven In The Back Row
  6 Burning Bright
  7 The Matchseller
  8 The Coronation Of The Fledgling
  9 All Hail To The Hero
 10 White Faced Lady
 11 Freefall
 12 Standing
 13 Diary Song : The Indian Head
 14 Song From Jon
 15 Long Way Down
 16 The Locket
 17 Picture With Conversation
 18 Epitaph : Angel

 disc2 「WHITE FACED LADY」 (1991)

 2枚目は「From Home To Home」発表後録音されたものの
 お蔵入りになり1991年にやっと発表されたアルバムです。

 1枚目のボーナス・トラックについてもそうですが
 ブックレットには楽曲の出展が何にも書かれていなくて不親切ですね。
 いや本当は書いてあるのかも知れないけど
 英語の長文解説に埋もれてよく分からないんですよ。

 これはコンセプト・アルバムになっているようで
 美しいオーケストラ演奏による1から始まり
 各曲が繋がっていたりもします。
 これがダラダラと流れて行く感じになっていて
 正月にダラダラ ゴロゴロしながら聴くのにはもってこいです。

 サウンドは「From Home To Home」と同傾向ですが
 サイケ風味が後退した分 よりフォーク寄りになっています。
 というか 出だしははかなげな英国フォークの音で始まり
 途中からバシっとドラムが入ってサビに行く
 っていう展開の曲が多いのでした。

 カレイドスコープの中心人物であった Peter Daltrey は
 1990年代に復活してソロ・アルバムを3枚発表。
 そちらはカシオトーン系の1人宅録になっていますが
 得も言えぬ美しさを放つ奇跡の名作です。
 見つけたら迷わず買っておきましょう。


 TheDawnOfAnanda.jpg TheDawnOfAnandaBack.jpg
 ANNIE HASLAM 「THE DAWN OF ANANDA」 (2000)
 米 WHITE DOVE WD 000-02 (CD)
  1 Precious One
  2 Ananda
  3 Twig
  4 Summon The Angels
  5 'Michael' Prince Of Angels
  6 Lily Lullaby
  7 This Is Destiny
  8 A Thousand Angels
  9 Running River Runs
 10 Angel Blue
 ブリティッシュ・フォーク危険盤の品揃えが鋭い新宿のガーデン・シェッド。
 通常2500円の商品が2001円になるセールをやっておりました。
 という事でアニー・ハズラムの新譜を2001円でゲットです。

 これは安く買えたのかどうかよく分かりません。
 というのも他の店の価格を確認していないんですよ。
 レコファンあたりで1750円とかで出回っていそうな雰囲気もありますね。
 これも騙されたのか? 他店へ確認しに行かねば!

 このおばさん 前作のブラジルにおけるライブ・アルバムが
 良かったので本作もかなり期待して購入。
 1曲目からエンヤよろしく癒し系ってヤツですか。
 これはいいじゃないですか。 同系統の曲で8も良い感じですね。

 しかし彼女のヴォーカルはクラッシックの声楽系で
 けっこうアクが強く 複雑なメロディーの楽曲になると
 本当にクラッシックの声楽曲を聴いているようでキツいんですよ。
 ポップで可愛い7なんかはホッとしますけどね。

 彼女が1970〜80年代 ヴォーカルを務めたバンド Renaissance は
 クラッシック寄りのプログレッシブ・ロックを聴かせてくれます。
 再結成の新作も出たばかりですが 1973年の「Ashes Are Burning」は
 分かりやすい曲が多く収録され聴きやすいです。
 僕も一時期ハマっていました。 ぜひ試してみて下さい。



 TheBirdsTheBees&TheMonkees.jpg TheBirdsTheBees&TheMonkeesInner.jpg
 THE MONKEES 「THE BIRDS, THE BEES & THE MONKEES」 (1968)
 欧 RHINO 4509-97656-2 (CD/1994)
  1 Dream World
  2 Auntie's Municipal Court
  3 We Were Made For
    Each Other
  4 Tapioca Tundra
  5 Daydream Believer
  6 Writing Wrongs
  7 I'll Be Back Up
    On My Feet
  8 The Poster
  9 P. O. Box 9847
 10 Magnolia Simms
 11 Valleri
 12 Zor And Zam
 13 Alvin (prev. unissued)
 14 I'm Gonna Try
    (prev. unissued)
 15 P. O. Box 9847
    (prev. unissued alternate mix)
 16 The Girl I Left Behind Me
    (prev. unissued early version)
 17 Lady's Baby
    (prev. unissued alternate mix)
 1960年代最強のアメリカのアイドル・バンド モンキーズ。
 彼らのCDは安く売っているのを見かける度購入はしていたのですが
 この5thアルバムはなかなか安いのを見なかったので年末にやっと入手。
 購入場所は吉祥寺のアトモスフィアーという小さな店。
 セールの段ボール箱の中に新品1080円(プラス税)で発見。

 この店 他の商品の価格なども見ておきましたが
 輸入盤新譜は外資系大型店よりも200〜300円は安いですよ。
 品揃えは最近の英国ロックが強いかな。
 皆さんもタワーやHMVやヴァージンで買うのをやめて
 こういう小さいけど良心的なレコード屋でガンガン購入しましょう。

 有名な「Daydream Believer」も収録された本作は
 実験的な曲が並びながらもポップであるという名盤じゃーないですか。

 ビート・ポップスにフラメンコ風ギターとホーンが絡む11は
 変な曲だけどシングル・ヒットもしているという凄い状況。
 6 9のサイケぶりもハマっているし 捨て曲ナシですね。

 それにしても青いサングラス&鋭利な刃物のようなもみあげの
 マイケル・ネスミス作の2 4 6 10はやはり異才を放っております。
 彼のもみあげについては第18号でも書いていますが
 モンキーズというアイドル・グループにいたおかげで
 なかなかその凄さが評価されなかったのでしょうね。

 13〜17はボーナス・トラック。 こちらも素晴らしい仕上がり。
 ミッキー・ドレンツのアフロ・ヘアを見ながら聴けば効果絶大(?)


 TheMamas&ThePapas.jpg

  1 No Salt On Her Tail
  2 Trip Stumble & Fall
  3 Dancing Bear
  4 Words Of Love
  5 My Heart Stood Still
  6 Dancing In The Street
  7 I Saw Her Again Last Night
  8 Strange Young Girls
  9 I Can't Wait
 10 Even If I Could
 11 That Kind Of Girl
 12 Once Was A Time
    I Thought
 THE MAMAS & THE PAPAS
 「THE MAMAS & THE PAPAS」 (1966)
 米 MCA MCAD-31043 (CD)

 ママス&パパスはなぜか2ndだけどこにも売っていなくて
 ずっと探していたのですが 下北沢のディスク・ユニオンにありました。

 中古LPだと1000円程度でよく見かけてはいたのですが
 他のアルバムをCDで揃えてしまい
 これもCDで揃えたかったので 今までLPは見送っていました。

 これを購入した日 レコファンの中古LPのコーナーに500円で発見し
 げげぇー安いぜ!買っちゃおうかなぁーと迷った後
 ユニオンに行ったらCDが800円であるじゃないですか!
 早まってLPを購入しなくて良かったよー。

 長いこと探したかいのある 素晴らしい内容だったかというと・・・
 彼らの5枚あるオリジナル・アルバムの内 1番ダメですね。
 アルバム丸ごと良いって感じの他の4枚と比べると
 曲の粒が揃っていないんですよね。

 1stから「California Dreamin'」 「Monday, Monday」が大ヒットしたので
 そのヒットの余韻のあるうちに次のアルバム作って
 バンバン売って儲けてやるぜ!という戦略だけで作っちゃった感じの
 急造アルバムにも聴こえます。

 しかしボブ・ディランの「Like A Rolling Stone」そっくりの前奏から始まる
 1曲目のパクりぶりは最高ですし 複雑に絡むコーラスは素晴らしいですよ。

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