いまどきダウンロード・コードの付いていないLPってチョーありえなくね?
だってダウンロードした音源が聴けないと、いちいちジャケットからレコード盤を出して
ターンテーブルに乗せて針を落として聴かなきゃいけない訳で、それってチョー面倒臭くね?
えっ? じゃあ何でLPを購入しているのかって?
文句があるなら最初からデジタル音源で購入しろってか?
そう言われると返す言葉がチョー見つからないのだけど・・・でもそういう事じゃなくて
とにかく、LPをターンテーブルに乗せて聴く行為がチョー面倒臭いのは事実なので
いまどきダウンロード・コードの付いていないLPってチョーありえないっつーの!


BlueClouds.jpg BlueCloudsBack.jpg
TONY CARO & JOHN 「BLUE CLOUDS」 (2012)
米 DRAG CITY/GALACTIC ZOO/GAARDEN DC527/GZD#009/GAARD005 (LP)
A1 Forever And Ever (1974)
 2 Bye Bye I Love You (1975)
 3 Home (1974)
 4 Sally Free And Easy (1977)
 5 When The Elephants Go To Die (1975)
 6 Ton Tons Macoutes (1977)
 B1 Swirling Sphere (1972)
  2 Pretty Saro (1977)
  3 Children Of Plenty (1971)
  4 There Are No Greater Heroes (1974)
  5 The Road To Avalon (1974)

何と!前回更新のページに登場した英国レア・フォークのトニー・キャロ&ジョンが連続で登場!
これは前代未聞の大事件です・・・が、これがダウンロード・コードが付いていないLPでよぉ。
いまどきダウンロード・コード無しなんてチョーありえないので前代未聞の大事件も何だか興醒めだぁ!

しかし彼らの唯一の作品「All On The First Day」がアマチュアに毛の生えたような作品だったのに
そんな人たちの未発表音源まで聴く羽目になるとは、これいかに! ちゃんとアルバムとして作った作品が
アマチュアに毛の生えたレベルなので、未発表音源を寄せ集めた本作に毛は2〜3本しか生えていません。

実際に聴いてみて2〜3本でも毛が生えていると感じられればまだいい方で、無毛状態、ツルッパゲでも
文句は言えないレベルですよ・・・って、何を言いいたいのか自分でもよくわかりませんが、そんな事知るか!
とにかく、妖しげなモノを聴いている感と、それを聴いている自分に酔っている感に安心して(?)酔えます。

ちなみに本作はCDは発売されておらず、LPとMP3のみのリリースで、ツルッパゲでも何でもいいから
とにかく聴きたい!という頭のイカれたクレイジーなマニア向けの作品である事は間違いありません。
更にA1、A6、B1、B3は「All On The First Day」のボーナス部分と同音源のようで、ポイント低いぞ!
でも、頭のイカれたクレイジーなマニアは同じ音源が入っていようが何だろうが必死で購入なのです。

で、聴いてみると「All On The First Day」と同様に、アコギあるいはエレキギターにもうひとつ、ふたつ
楽器が重なる程度の演奏が展開され、ヴォーカルは女性よりも男性がメインに歌う場合が多いですね。
アコギ、フルート、3拍子という構成で迫るA2が強力で、ペンタングルやトゥリーズでお馴染みのA4や
トラッドのB2も良いですね。 「All On The First Day」にも入っていたインクレ度高いB4はライブ音源です。

なおこのLP、ドラッグ・シティ、ギャラクティック・ズー、ガーーデンの3社のカタログ番号が併記されていて
これはどういう事なのか気になります。 そんな事も気になりながら、いちいち盤をターンテーブルに乗せて
聴いていますが、これがやはり面倒臭くて、ホント、いまどきダウンロード・コード無しはチョーありえねぇぜ!

「All On The First Day」のレビュー・・・第186号 2013/6/17 ディープだ!ヘヴィーだ!珍奇だ!シャドックス社
 


EarlyTakesVolume1.jpg
GEORGE HARRISON 「EARLY TAKES VOLUME 1」 (2012)
米 UNIVERSAL MUSIC ENTERPRISES B0016735-01 (LP)
A1 My Sweet Lord (demo)
 2 Run Of The Mill (demo)
 3 I'd Have You Any Time (early take)
 4 Mama You've Been On My Mind (demo)
 5 Let It Be Me (demo)
 B1 Woman Don't You Cry For Me (early take)
  2 Awaiting On Your All (early take)
  3 Behind That Locked Door (demo)
  4 All Things Must Pass (demo)
  5 The Light That Has Lighted The World (demo)

得体の知れない英国レア・フォークのトニー・キャロ&ジョンの次に聴くのは、誰もが知っている有名バンド
ビートルズのジョージ・ハリスンのデモ音源集。 当然トニー・キャロ&ジョンの未発表音源とはわけが違う!
・・・という事はなく、誰が演奏していようが音楽は音楽、それ以上でも以下でもないのは誰もが知っています。

区別があるとすれば、良いか悪いか、あとはダウンロード・コードが付いているかいないかくらいですよね。
このLPは内容は良いけど、ダウンロード・コードは付いておらず、チョーありえない作品という評価になります。

まあ、ビートルズ関連作はいまどきのLPでもダウンロード・コードは付いていないと予想はできていました。
黙っていても売れるビートルズ関連商品なので、ダウンロード・コードを付けるサービスなどしませんよね。
だいたい659円という安価で購入しておいてデジタル音源も欲しい!とかほざく精神がよくわかりませんよ。
いや、このLPはアマゾンで659円のを偶然発見し、この価格なら買っておかないと・・・と購入したのでした。

内容は名盤「All Things Must Pass」収録曲が6曲入っているので、「All Things Must Pass」のデモ版の如くで
バックの演奏はギター、ベース、ドラムスなどのロック基本楽器がシンプルに入る場合が多く、
アコギ弾き語りのいかにものデモという曲も数曲あります。 そしてオールディーズのA5「Let It Be Me」の
ジョージ版が聴けるのは嬉しいですねぇ。 「Let It Be Me」は本当に良い曲なのでボクちゃん大好きなのさ!

デモ音源集を聴いているという思い込みのせいなのか、元々ヨレ気味のヴォーカルはより一層ヨレて聴こえ
まだ完成されていないバックの演奏もヨレヨレで、ジョージのヨレの魅力が倍増されていてもうたまりませんねぇ。
なので僕の耳にはかーなり良く響きますが、どんなに良くてもダウンロード・コード無しはチョーありえません。
だってやっぱり盤をターンテーブルに乗せ、針を落として聴かなければいけないなんて・・・ああ、面倒臭っ!

ジョージの作品を書いています。
第24号 2000/11/18 たまにはこんなのどーですか?ドロドロ・グショグショ・サイケ
第42号 2001/8/9 レコード会社の音楽ソフトインチキ再利用に喝!
 


ThatsWhyGodMadeTheRadio.jpg 
THE BEACH BOYS 「THAT'S WHY GOD MADE THE RADIO」 (2012)
欧 CAPITOL 509994 63199 1 3 (LP)
A1 Think About The Days
 2 That's Why God Made The Radio
 3 Isn't It Time
 4 Spring Vacation
 5 Beaches In Mind
 6 Daybreak Over The Ocean
 B1 Shelter
  2 The Private Life Of Bill And Sue
  3 Strange World
  4 From There To Back Again
  5 Pacific Coast Highway
  6 Summer's Gone

さて、ビートルズの次は、復活したビーチ・ボーイズです。 当然メンバーはもう高齢で、かなりのジジイだ!
そしてジャケットの図柄もヒドい! 何だこの図柄は! その上ダウンロード・コードも付いていないときたら
盤を取り出してターンテーブルに乗せて聴かなければならず、ああ、考えただけでも面倒臭くて吐き気がします。

仕方ないので吐き気をもよおしながら盤に針を落として聴いてみると・・・これは凄く、とても、かなり良いぃぃ!
どこを斬っても一緒に歌ってしまいたくなるようなグッド・メロディーの洪水で、もう最高じゃないですか!

音の感触は、1960年代の、夏だ!海だ!サーフィンだ!といったロケンロールのビーチ・ボーイズではなく
かといってペット・サウンズ〜スマイル期ほど実験的な感じでもなく、ブライアン・ウイルソンの1stソロ
「Brian Wilson」に「ゲッチャ・バック」と「ココモ」の楽しさをふりかけたようなサウンドになっていますね。

もちろん麗しいハーモニー・コーラスもとても心地良く響き、これぞ大人のためのポップスという感じですが
ロック〜ポップス・オタクの気持ち悪いオヤジだけでなく、若いヤングでもイケる名作ではないでしょうか。
とにかく捨て曲が無く、いまどきの2010年代の作品で全12曲、捨て曲無しって、中々ありませんからね。

いや、しかし正にビーチ・ボーイズのような音楽こそ外に持ち出して聴きたくなる音楽で、外に持ち出す場合は
やはりMP3ファイルを携帯プレイヤーで聴くのがラクチンですね。 LPを外で聴くとなると、レコード・プレイヤー、
アンプにスピーカー、更に電源用のバッテリーなども一緒に持って行かないとならず、クソ面倒臭いっつーの!
だからLPにはダウンロードを付けろと言っていのに、付いていない・・・もうホントにチョーありえないっつーの!

ビーチ・ボーイズも書いています。
第33号 2001/3/17 ピチピチ・ギャルとビーチ・ボーイズ
 


ClutchingStems.jpg ClutchingStemsBack.jpg
THE LADYBUG TRANSISTOR 「CULTCHING STEMS」 (2011)
英 FORTUNA POP FPOP121LP (LP)
A1 Clutching Stems
 2 Light On The Narrow Gauge
 3 Fallen And Falling
 4 Ignore The Bell
 5 Oh Christina
 B1 Caught Don't Walk
  2 Breaking Up On The Beat
  3 Into The Start
  4 Hey Jack I'm On Fire
  5 Life Less True

いや、いいんだよ。 ビートルズの人とかビーチ・ボーイズのLPにはダウンロード・コードは無くてもいいんだよ。
ビートルズだとか、ビーチ・ボーイズだとか、ロックの歴史を作ってきた大物に関してはダウンロードできなくても
大物だから・・・という理由で納得している自分がいるのです。 ところがこのレディバグ・トランジスターあたりは
大物でもないし、凄い人気バンドでもないのにダウンロード・コードが付いていないのはいかがなものか!

くそっ、仕方ないからLPをターンテーブルに乗せて針を落として聴くとしますか・・・ああ、面倒臭っ!
面倒臭いのをガマンして聴いてみたら、まあ、相変わらず安心して聴けるギター・ポップでしたよ。
安心して聴けるというのは裏返すと刺激の少ない音楽・・・つまらない音楽であり、褒め言葉ではありませんが、
刺激の強いのばっかりじゃ疲れるので、安心して落ち着いて聴ける音楽が欲しい時だってあるじゃないですか。

またヴォーカルのゲイリー・オルソンの歌声が落ち着き払っているというか・・・低音バリトン・ヴォイスなので
落ち着いているように聴こえるだけなのかも知れません。 ギターを中心にしたフォーク・ロック・サウンドに
キーボード類やストリングスやトランペットなどが上手く絡みますが、音の感触は非プロフェッショナルで
今まで彼らにあったビーチ・ボーイズのペット・サウンド風味は本作ではほとんど感じられなくなりました。

ガツンと心を鷲掴みにする決めの1曲というのは見当たりませんが、アルバム全体で落ち着いて聴けて
心地良いタイプなので、こういうのは飽きずに何度も繰り返し聴けますね。 でも繰り返し聴く場合は、
A面が終わったら盤を裏返してB面にして針を落として、B面が終わったら裏返してA面にして針を落として
・・・と、クソ面倒臭い作業を何度もしなければいけないので、考えただけでも聴く気が失せるでしょ?
だからダウンロード・コードを付けろと言っていのに付いていない・・・もうチョーありえないっつーの!

レディバグ・トランジスターも書いているんですよ。
第90号 2004/9/27 エセックス・グリーンが指パッチンで迫る
第132号 2007/9/24 サーシャ・ベルがレディバグ・トランジスターに参加していない件について


AnAppointmentWithMrYeats.jpg AnAppointmentWithMrYeatsBack.jpg
THE WATERBOYS
「AN APPOINTMENT WITH MR. YEATS」 (2011)

欧 PROPER PRPLP081 (LP)
A1 The Hosting On The Shee
 2 Song Of Wandering Aengus
 3 News For The Delphic Oracle
B1 A Full Moon In March
 2 Sweet Dancer
 3 White Birds
 4 The Lake Isle Of Innisfree
 C1 Mad As Mist And Snow
  2 Before The World Was Made
  3 September 1913
 D1 An Irish Airman Foresees His Death
  2 Politics
  3 Let The Earth Bear Witness
  4 The Faery's Last Song

スコットランドの熱血ロック野郎、マイク・スコット率いるウォーターボーイズ。
アイルランドの詩人、ウィリアム・バトラー・イェイツの詩に曲を付けて歌ったアルバムをLPで入手したら
ダウンロード・コードが付いていないでやんの。  これ程ターンテーブルに乗せて針を落とす作業が
面倒臭いって繰り返し言っているのに、本作は45回転盤の2枚組だとよ、どうしてくれるのさ!
おかげで2枚分ターンテーブルに乗せなければならず、いつもより2倍面倒臭くてチョーありえないっつーの!

仕方ないから、面倒臭いけど盤をターンテーブルに乗っけて針を落とすと、A面1曲目からピアノ系ロックで
ホーンやフィドルも入り哀愁のメロディーが胸を打つという典型的なウォーターボーイズ節が炸裂だぁ!
以降、トラッド色のある曲なども飛び出し、栄光の1980年代への回帰を思わせる感動と力強さがあり
もの哀しいフルート(の音色のオルガン?)が美しく響いて最後を締めるD面4曲目まで全編通して
そりゃーもう素晴らしくて、2010年代のウォーターボーイズの最高傑作がここに誕生したわけです。

イェイツの詩に曲を付けるパターンはアルバム「Fisherman's Blues」に収録の「The Stolen Child」があり
これが恐るべき名曲で、僕はこの詩について知りたくて、イエィツの詩集まで読みましたねぇ。
だからウォーターボーイズの「The Stolen Child」が無かったらイェイツなんて読む事は無かったし
おかげで本作の詩の内容も理解しているつもりで聴けます・・・実際はまったく理解していないけどね!

まあ、何だかんだ言っても、言いたい事はつまり、LPを2枚もターンテーブルに乗せて聴くのが
チョー面倒臭いので、ダウンロード・コードの付いていない本作なんてのはチョーありえないっつーの!

ウォーターボーイズ関連作は、たくさん書いてます。
第5号 2000/2/11 男臭ーい英国バンドたち
第85号 2004/4/16 1988年、僕の心はアイルランドへ
第40号 2001/7/14 もうこもった音じゃないと満足できない
第129号 2007/6/30 かつてのマイ・アイドル達よどこへ行く
第163号 2010/6/10 夏はちょいと小粋にエレキで弾き語りヅラ


SomethingOnMyMind.jpg SomethingOnMyMindBack.jpg
THE PALE FOUNTAINS 「SOMETHING ON MY MIND」 (1982)
ベルギーLES DISQUES DU CRÉPUSCULE TWI 119 (LP+CD/2013)
LP:
A1 Just A Girl
 2 (There's Always) Something On My Mind
 3 Lavinia's Dream
 4 Longshot For Your Love
 5 Benoit's Christmas
 6 We Have All The Time In The World
B1 Shelter
 2 Just A Girl
 3 The Norfolk Broads
 4 Maybe The People Would Be The Times
 5 Thank You
 6 Walk On By
  CD:
  recorded Leuven 6 Octobrr 1982
  1 Lavinia's Dream
  2 (There's Always) Something On My MInd
  3 Shelter
  4 Longshot For Your Love
  5 Just A Girl
  6 We Have All The Time In The World
  7 The Norfolk Broads
  8 Maybe The People Would Be The Times
  9 Thank You
 10 Walk On By

 recorded Brussels 5 Octobrr 1982
 11 Lavinia's Dream
 12 (There's Always) Something On My MInd
 13 Longshot For Your Love
 14 Shelter
 15 Just A Girl
 16 The Norfolk Broads
 17 We Have All The Time In The World
 18 Thank You
 19 Maybe The People Would Be The Times

1980年代前半に2枚のアルバムを出して解散した英国のバンド、ペイル・ファウンテンズの編集盤。
これはLP&CDという体制だけど、最近よくある、同内容のLPとCDのセットのタイプではありません。
そのくせダウンロード・コードは付いていなくて、いまどきのLPのくせにチョーありえないっつーの!

LPのA面はスタジオ録音、LPのB面とCDはライブ音源で、A1〜A3は1982年のデビュー12インチの曲。
ジャケットも当時のデビュー12インチと同じ図柄です。 A4は2ndシングル用に録音されたオクラ入り曲。
A5、A6はオムニバス盤に収録されていた曲となっています。 B面は1982年10月6日のライブ音源ですが、
あれ? CDの方にも10月6日のライブが入っているね。 何だこりゃ?同じ音源じゃないか!

いや、この作品はよく調べないで、レア音源集だと思って購入してしまった訳ですが、A面は以前出た編集盤
「Longshot For Your Love」で聴ける曲ばっかりだし、LPのB面&CDでは同じ曲を何度も聴かされるハメに!
またこのライブがヨレヨレのヘッタクソで、聴く人が聴いたら、何だこりゃ状態。 こんなライブ音源に金は出せん!
金返せ!金返せ!のシュプレヒコールで返金騒動が勃発する事うけあい。 重ね重ねチョーありえないLPですよ!

ただ感性の豊かな「拡大解釈のできる人」が聴いたら1982年の空気感がギュッと詰まっていて素晴らしく、
印象的に鳴り響くアコギ、ペナペナのトランペットやボッサのリズム、ヨレヨレで声が裏返ってしまうヴォーカルなど
そのすべてが「青春」や「永遠の少年」しまくるのだ! そしてこのペイル・ファウンテンズのような音がネオアコと
名付けられ、「青春」や「永遠の少年」がネオアコのイメージになってしまうとう残念な拡大解釈がされる事に・・・。

でも初期のペイル・ファウンテンズはネオアコとか関係なく、鬼のように良いので、まだ聴いた事の無い人は
ちょっと聴いてみてはいかがでしょうか。 あ、でもこの作品、LPしか出ていなくて、盤をターンテーブルに乗せて
針を落として聴かなきゃならず、それってチョー面倒臭くてありえないので、このLPはお勧めしませんけどね。
 


GreenwichMeanTime.jpg
THE FRANK AND WALTERS 「GREENWICH MEAN TIME」 (2012)
独 FIFA BROKENSILENCE 06137 (LP)
A1 Indie Love Song
 2 Each Tree
 3 If I'd Known
 4 That's Life
 5 Unkind
 6 Trust In The Future
 B1 Berlin
  2 Slow It Down
  3 The Parson
  4 Loneliness And Sweet Romance
  5 20 Years
  6 The Clock

アイルランドのフランク&ウォルターズ。 久々の新譜は印象に残る曲が並び、ホント素晴らしく
これだけ曲の粒が揃っているのは1997年の2nd「Grand Parade」以来ではないでしょうか。
前作、2006年の「A Renewed Interest In Happiness」も良かったけれど、彼らのアルバムを並べてみると
1st「Trains, Boats And Planes」、2nd「Grand Parade」、そして本作の3枚は頭ひとつ抜けています。

ところでこのLP、アイルランドのFIFA社製品に「BROKENSILENCE 06137」の文字が入った
バーコード・シールが貼ってあるというものです。 バーコードの頭の番号は42なのでドイツ流通用だと
思われますが・・・まあ、そんなのどうでもいい事だけど変態的なマニアとしては最も気になる部分ではあります。

で、問題のダウンロード・コードは付いていなかったけれど、メールをくれたらMP3ファイルをやるよ的な事が
書かれたシールがインナーに貼ってあり、何だかよくわからないけど「ディス・アルバム・イズ・スゲェ・グッド」
とかいうニュアンスのテキトーな英文でメールを送ったら、MP3ファイルが添付された返信メールが来ました。
おかげでめでたくMP3ファイルをゲットしたぜ! つまりギリギリセーフです。 本作は面倒臭くありません。

いやしかしホント、ディス・アルバム・イズ・スゲェ・グッドで、疾走感バツグンにブッ飛ばすA1で一気に最高潮!
以下、その最高潮の余韻を維持したまま、良いメロディーと、今にも爆発しそうなギター・サウンドによる
典型的なフランク&ウォルターズ節の連発です。 それはつまりかつて作った曲と同じような曲の連発でもあり
「フランク&ウォルターズ」という伝統芸の域に入ってきた感じもあります。 でも良いものは良いからね! 

B3、B4と連続で爆風スランプの「ランナー」の影響受けまくりのリズムパターンで迫り、24時間テレビの
マラソンの応援で皆で歌っちゃうようなダサさが炸裂していますが、そのダサさも含めて最高ですけどね。
B5は「20 Years」というタイトルで、彼らもデビューから20年なのですね。 コード進行に合わせて同じ音を
ド、ド、ド、ド・・・と繰り返すパンク風ベース・ラインが、フランク&ウォルターズらしさを演出する名曲だぁ!

ああ、何か久々に彼らの1stを聴きたくなってきました・・・うっ、そういえば1stはLPで所有していたんだった。
もちろんダウンロードなど無い時代の1992年のLPだから、ターンテーブルに乗せ、針を落とし・・・面倒臭っ!
もう聴くのやめた!やめた! ホント、ダウンロード・コードの付いていないLPってチョーありえないっつーの!

フランク&ウォルターズも以前に書いてますよ。
第73号 2003/8/6 ヤング・サウンド炸裂にキクチくんも赤面
第129号 2007/6/30 かつてのマイ・アイドル達よどこへ行く
 

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