超高校級ってゆーのは高校生以上の実力を持つ高校生に与えられる表現ですが
冷静に考えるとどんなに凄くても高校生は高校生で高校生以上の実力なんてモノはありません。
それでも若いヤングのハートをブチ抜く超高校級サウンドが放たれた日にゃ
度肝を抜かれてギャフンとならざるを得ないでしょう。 それが超高校級ってゆーモンです。


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BETSY & CHRIS 「FOLK ALBUM」 (1970)
コロムビアミュージックエンタテインメント COCA-71131 (CD/2007)
1 Everybody's Talking
2 The Sound Of Silence
3 Another Side Of This Life
4 500 Miles
5 Leaving On A Jet Plane
6 Blowin In The Wind
7 Dona Dona
  8 I'll Never Fall In Love Again
  9 Cloudy

 10 Early Morning Rain
 11 Gone The Rainbow
 12 A' Soalin (Soal Cake)
 13 Where Have All The Flower's Gone
 14 This Land Is Your Land
 bonus tracks
 15 
白い色は恋人の色
 16 パピルスの船に乗って
 17 花のように
 18 すてきだったから
 19 夏よお前は

ハワイからやってきたベッツィ&クリスの1stは2007年にやっとCD化され手軽に聴けるようになりました。
英語で歌うベッツィ&クリスにはウエストウインドもチューダー・ロッジも勝てない!とせみまーる氏が言うモンで
それは凄いに違いない! 超特急で入手して聴かないと大変だ! と全人類が思っていたはずです。

そんなんで僕も1秒でもはやく聴くため超特急で走り 普段は利用しない新宿ルミネのHMVで超特急購入。
ところがこれが選曲があまりにもベタなアメリカン・フォークが中心で バックの演奏もアコギのアルペジオに
たまにベースと2本目のギターが申し訳程度に入り 間奏や後奏なんてものも存在しない地味な音でねぇ・・・
うーん 余分な物を入れず2人のヴォーカル・ハーモニーを聴かせるというコンセプトだったのでしょうか。

しかーし! 2人のシルキー・ヴォイスによるハーモニーが若いヤングのハートをブチ抜く超高校級でよぉ。
実際彼女達が本作を録音した時は2人とも17歳の高校生で そりゃー度肝を抜かれてギャフンでしょう。

この超高校級シルキー・ヴォイスで もし間奏に炸裂するフルートの1本や ちょいとグロッケンでも入っていたら
ヘロンやヴァシュティやリンダ・パーハックスに並ぶ奇跡的な響きの・・・あるいはそれらも軽ーく超えてしまう
そんな凄すぎる作品になったんじゃないか? と想像してニヤニヤしながら聴いている昨今ですよっ!

ボーナス部分の日本語で歌う曲たちは歌謡ポップス度が高く 本編の14曲の素晴らしさが更に際立ちます。
ただ彼女たちの代表曲「白い色は恋人の色」は少々ストリングスが被さる程度の良い塩梅の歌謡フォークで
日本の歌謡フォークの中でも決定的な名曲ですねぇ。 15 17 18曲目は北山修・加藤和彦コンビの曲で
これらの曲は亡くなってしまった加藤和彦氏の追悼に連続聴きしないといけないのは言わずもがなでしょう。
つまりひとつだけ言える事は手遅れになる前に超特急でこのCDを入手しないといけません。 そう超特急で!
 


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AGNES CHAN 「THE BEST OF AGNES CHAN」 (2004)
香港 LIFE LFCD 8007 (CD)
 disc 1
 1 Nobody's Child
 2 Circle Game
 3 It Never Rains In Southern California
 4 Devoted To You
 5 Day Is Done
 6 You've Got A Friend
 7 Will The Circle Be Unbroken
 8 Mother Of Mine
 9 Killing Me Softly With His Song
10 For All We Know
11 Rose Garden
12 Turn Around
13 Without You
14 Follow Me
15 Sweet Dreams
16 If You Love Me (Let Me Know)
17 Let Me Be There
18 Top Of The World

  disc 2
  1 You Are 21, I Am 16
  2 Colours
  3 Sing
  4 Whatever Will Be, Will Be

  5 Everyone's Gone To The Moon
  6 Me And You And The Dog Named Boo
  7 Sayonara Goodbye
  8 The Twelfth Of Never
  9 To Love Somebody
 10 Tie A Yellow Ribbon
    Round The Old Oak Tree

 11 For Baby
 12 Never Ending Song Of Love
 13 Too Many Mornings
 14 Less Of Me

 15 Home Ain't Home Anymore
 16 Daddy's Home

1970年代から現在まで音楽活動の他にも様々な芸能活動をしている香港生まれのアグネス・チャン。
現在の言動や行動には批判的な方が大多数だと思われますが 1970年代のアグネスはイイぜ!
現在の彼女がどうあろうと ここに収録された1970年代のアイドル時代の歌声は超高校級ですよ。

だいたいアイドルというのは 全員堀越学園に通う高校生なので 全員超高校級な訳ですが
その中でも特に人気爆発のトップ・アイドルだったアグネスなんかは若いヤングの度肝を抜く超高校級!
・・・でもアグネスは堀越学園じゃないよなぁ。 香港の高校に通っていたという事です・・・よく知らないけど。

で このCDは1970年代に香港で発表した曲の編集盤という事ですが 一部の曲は日本で発表された
アルバムにも収録されていますね。 有名曲のカバーがずらりと並んでいるけど 作者クレジットもなければ
各曲の収録アルバムや発表年などの情報は載っておらず・・・そのくせ歌詞は全曲ちゃんと載っています。

日本語で歌うと「オッカノウエ ヒンナゲシーノ ハンナァデー」と独特な節回しになってしまう彼女ですが
英語で歌ってもその節回しは同じなんだな。 これが超高校級に可愛らしくて興奮! そしてたまらず脱糞!

バックの音は時代を感じさせるダサい音色のキーボードが耳につく歌謡ポップスが大半になっていて
ポップス系のカバーはこの音でも構わないけど フォーク〜カントリー方面のカバーにこのバックの音ですかぁ。
ディスク1の12曲目マルヴィーナ・レイノルズのすこぶる名曲「ターン・アラウンド」とか・・・もったいねぇー。
もっとフォーキーなアレンジで収録されてたら ホント気絶レベルでヤバい事になっただろうと想像できます。

そんな中でもディスク1の2曲目ジョニ・ミッチェル作の「サークル・ゲーム」は 明大マンドリンクラブの如くな
マンドリンのトレモロが全編に流れるドラムレスのフォーキー・アレンジでたまらんのですよ!
この曲は香港でのデビュー曲で 当時まだ中学生だったアグネスと姉のアイリーンが一緒に歌うその歌声は
ホント瑞々しく響き こんな可愛らしい少女の歌声が流れて来た日にゃー ブッ倒れそうになりますねぇ。

そうなんです。 現在の彼女がどうあろうとこの最高峰に可愛らしい歌声にちょっとブッ倒れてみませんか?
度肝を抜かれてギャフンとなりませんか? ギャフンとなるためにはこのCDを入手しないといけませんよ。
もちろん超特急で入手しないといけません。 手遅れになる前に超特急で! さあ走れ!

以前このアルバムを語った文章・・・2007年7月22日更新の表紙
 


MissAbrams.jpg MissAbramsBack.jpg
MISS ABRAMS AND THE STRAWBERRY POINT 4TH GRADE CLASS
「MISS ABRAMS AND THE STRAWBERRY POINT 4TH GRADE CLASS」 (1972)
米 VARÈSE SARABANDE 302 066 121 2 (CD/2000)
1 Wonder
2 Floating Away
3 Buildin' A Heaven On Earth
4 Running In The Green Grass
5 Mill Valley
 6 I Wonder Why
 7 This Time Of Life
 8 You Are My Sunshine
 9 I Never Asked
10 Sweet Summertime
 bonus tracks
 11 Sad Night (previously unreleased)
 12 The Happiest Day Of My Life (reprise single 1970)
 13 America, Let's Get Started Again (reprise single 1975)

リタ・エイブラムス先生とストロベリー・ポイント小学校4年生の生徒達が一緒に歌う企画モノっぽいアルバム。
そんなんで超高校級から一気に中学も飛ばして小学生が歌うという超小学校級アルバムな訳ですが
これが恐ろしく良くて もう何度も何度もしつこく繰り返し聴いていますがそれでも飽きないんだなぁ。
ヘロンやヴァシュティと同じ位の回数は聴いていて もう聴きすぎて耳から出血レベルの傑作なのです。

生徒達は歌の上手い子もヘタな子も一緒に歌い 学校の音楽の授業で歌っている的な感じもあるけど
のどかで楽しそうなようで実は哀しみを纏った素敵なメロディーを持った楽曲自体がまた絶品でねぇ。
うーん 哀しみを纏ったように響くのはリタ・エイブラムスの歌声がカーペンターズのカレン似だからでしょうか。
カーペンターズって楽しげな曲でもカレンの歌声が乗っかる事で哀しく切なく響くもんなぁ。
そんな哀しみを纏った楽曲はノーマン・グリーンバウム作の3曲目と 誰もが知っている有名曲の8曲目以外は
リタ・エイブラムス作なので素晴らしきソングライターとしてのエイブラムス先生という認識もしないといけません。

聴いているとエイブラムス先生&生徒達の歌の部分に耳が行くけど バックの演奏もさりげなく素晴らしいです。
多彩な楽器が登場する洗練されたアレンジながらも フォーキーな雰囲気があって ホント凄く良いですねぇ。
1曲目の泳ぎまくるフルートや 5曲目と12曲目で泳ぎまくるリコーダーや 13曲目に入るバンジョーなど
若いヤングのハートをブチ抜くナイスなポイントがたくさんあって また耳から出血してしまいそうですよ!

もう全曲度肝を抜く素晴らしさですが 僕は特に2曲目「フローティング・アウェイ」にやられっぱなしですねぇ。
草原に寝転がってどこまでも続く青空を見ているような永遠を感じさせるが故に その裏側にある哀しみに
泣きそうになってしまうというフォーキーにスゥイングする名曲。 尺が約2分しか無いっていうのもいいんだ。

1曲の中でパートごとにエイブラムス先生だけで歌ったり 生徒だけで歌ったり 一緒に歌ったりが基本ですが
生徒達は歌わずエイブラムス先生がソロで歌う9曲目と女生徒がソロで歌う11曲目はちょっと変化球。
それらのソロで歌う曲も もちろん良いし 最後の13曲目がまた永遠を感じさせるが故に哀しい曲でよぉ。

くっそー! 最後がこれかぁ。 たまらんねぇ・・・でも11〜13曲目ってボーナス曲なんだよね。
つまりこのボーナス曲の追加は大正解! 米ヴァース・サラバンド社(読み方適当)さん アンタは偉い!
そう ひとつだけ言える事は手遅れになる前に超特急でこのCDを入手しないといけません。 さあ超特急で!

以前このアルバムを語った文章・・・2005年9月14日更新の表紙
 

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