英国3大トラッド・バンドといえば
フェアポート・コンベンション スティーライ・スパン ペンタングルというのが定説。
今回はその中でもユニークな音楽性を持ったペンタングルの登場です。



 
 PENTANGLE 「BASKET OF LIGHT」 (1969)
 英 CASTLE ESM CD 406 (CD/1996)
  1 Light Flight (Theme From ‘Take Three Girls’)
  2 Once I Had A Sweetheart
  3 Springtime Promises
  4 Lyke-Wake Dirge
  5 Train Song
  6 Hunting Song
  7 Sally Go Round The Roses
  8 The Cuckoo
  9 House Carpenter

何ですか このダサいジャケットは!
CD化してくれるのはいいけど キャッスルからのトランスアトランティック・レーベル物は
みんなこのデザインなんで ヒジョーに残念です。

これは彼らの3rdアルバム。
1st「The Pentangle」(1968年) 2nd「Sweet Child」(1968年)は
僕にとってはかったるいアルバムで 特に2ndは長時間録音(LPは2枚組)の上
少ない音数のくせにイヤーな緊張感がある体罰系です。

実は3rdもトラッド&ジャズ&ブルースという2ndとさほど違いはない音なのですが
1曲目のかっこよさにノック・アウトされてしまいました。
2本のアコーステイック・ギターにダブル・ベースとドラムが絡む
ジャズ・フレイバー溢れるスピード感のある曲で
ジャッキー・マクシーの美しい歌声が「パーラッパルーラ」ってフレーズを連発だぁ。
そして5曲目も同様のスピード感&「パパーダドゥー」。 かーっちょいいー。

もちろん2や8などの深遠なトラッドの演奏がこのバンドの真骨頂でもあり
文句のつけようの無い孤高のアンサンブルを聴かせてくれます。
確かにこいつらの音の絡み方は凄いな。
他の追随を許さぬプロフェッショナルぶりが発揮されております。



  
 PENTANGLE 「REFLECTION」 (1971)
 独 LINE TACD 9.00618 O (CD/1988)
  1 Wedding Dress
  2 Omie Wise
  3 Will The Circle Be Unbroken
  4 When I Get Home
  5 Rain And Snow
  6 Helping Hand
  7 So Clear
  8 Reflection

ペンタングルの最高傑作は4th「Cruel Sister」(1970年)という事になっているらしいですが
その4thも僕は聴いていてかったるいのです。
かったるさの理由は2nd同様 緊張感の持続に耐えられないのです。
全曲トラッドで 18分を超える曲も入っているという究極のしごき系アルバムです。

それからするとこの5thはロックっぽさが加味されて聴きやすいですねー。
半分はトラッド曲で 逃げ出したくなるような緊張感の曲も入っていますが
シンガー・ソング・ライター風の7でやられました。
男は涙を隠して背中で泣くものだ と言わんばかりの哀愁の名曲です。

ペンタングルはダラダラと聞き流すのを許してくれないバンドです。
しっかり聴こうとしたらスピーカーの前で正座して聴かなきゃいけない気分になります。
いつものようにチョーヤのウメッシュを飲みながら
スコーンのチーズ味をボリボリやりながら聴く音楽ではないです。
うーん まだ僕には修行が必要ですねー。
1000回位は聴かないとダメだな。



 
 BERT JANSCH 「HEARTBREAK」 (1981)
 米 HANNIBAL HNCD 1312 (CD)
  1 Is It Real ?
  2 Up To The Stars
  3 Give Me The Time
  4 If I Were A Carpenter
  5 Wild Mountain Thyme
  6 Heartbreak Hotel
  7 Sit Down Beside Me
  8 No Rhyme Nor Reason
  9 Blackwater Side
 10 And Not A Word Was Said

ペンタングルは熱心に追いかけているバンドではないので
各メンバーのソロアルバムもほとんど持っていないのですが
このバート・ヤンシュのアルバムは安価で投げ売りされていたので購入しました。

これはいいアルバムじゃないですか。
ロサンゼルス録音ですが 英国的な空気感は漂っていますね。
シンプルなバックで ペンタングルのリフレクションの延長にある音です。
緊張感もあるのですがペンタングルのような息つく暇もないような緊張感では無く
穏やかな歌物アルバムとしてダラーっと聴く事ができます。
有名曲のカバー4 6。 トラッド5 9。 残りが自作曲になっています。

バーズもやっていたトラッド曲5は この人しか考えつかないであろうギター・リフを中心に展開。
表面上は普通に聴こえるんだけど 聴き込むとこのオヤジの凄さが実感できます。
ヴォーカルは低音へなちょこ系でいい味出してます。



  
 CLANNAD 「CLANNAD」 (1972)
 オランダ ROYAL 19970001 (CD/1997)
  1 Nil Se Ina Ia
  2 Thios Chois Na Tra Domh
  3 Brian Boru's March
  4 Siobhan Ni Dhuibhir
  5 An Mhaighdean Mara
  6 Liza
  7 An tOilean Ur
  8 Mrs. McDermott
  9 The Pretty Maid
 10 An Phairc
 11 Harvest Home
 12 Morning Dew
 13 An Bealach Seo 'Ta Romhan

追随者なしと思われたペンタングルでしたが
アイルランドのクラナドの初期のアルバムはペンタングル・サウンドですね。

これは彼らの栄光のファースト・アルバム.。
1曲目などはダブル・ベースとドラムの感じなんかもろペンタングルしています。
しかしペンタングルよりもこっちの方が僕は好きですね。
何といってもモイア様の美声とハープの演奏にメロメロなんですよ。
必殺のフルートも活躍しているしねぇ。
ペンタングルよりもジャズ&ブルース度は低く よりトラッドなサウンドです。
2や5や10といった曲の美しさにはめまいさえ覚えます。
なぜか1曲だけポップなロック・ナンバー6も入っていて
この曲のアルバムの流れの中での浮き具合も好きだなー。

CD化にあたりデジタル・リマスターされていますが
録音状態は不安定で これがまたいい雰囲気を醸し出しています。
不毛の大地に曇り空。 そこに響き渡るモイア様の歌声。
ジャケットのイメージそのままに やるせない第三世界の若者の悲しみが伝わってくるようです。

13は1975年のシングルの曲でCDのボーナス・トラック。
こんな地味なトラッド曲がシングル盤なんですか。
さすがクラナドです。 やる事が違いますねー。

彼らは1980年代にはメジャー展開を見せ 商業的には成功しますが
もっとロック〜ポップスよりのダメなアルバムを連発。
エンヤが参加した1982年の「FUAIM」までははずれはないので
そこまでのアルバムは全部揃えて メロメロになりましょう。

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