誰もが名前を知っている有名バンドや 凄い売れている大物芸人は
有名である事や売れている事が悪でありダサいじゃないですか。
そーゆー有名バンドの作品を店で購入する時レジに持って行った日にゃー
ヤングな店員に「ケッ!こいつこんなクソ音楽聴いてやがる!」って思われるだろうし
できれば「買わない・聴かない・語らない」の「3ない運動」を守りたいものです。
でも本当は良いなぁ聴きたいなぁと思っているけど購入をガマンしていたり・・・ね。
僕が若いヤング店員だったらこんな最悪のオヤジ・ロックを語るヤツは絶対許しませんし
今でも気分は若いヤングなのでできれば語りたくはないですが
えーい面倒臭ぇ! 語ってしまえ!・・・うーん老いたなぁ。 なにぶんキレが悪くてよぉ。


LondonTown.jpg
WINGS 「LONDON TOWN」 (1978)
日 東芝EMI TOCP-3131 (CD/1995)
1 London Town
2 Cafe On The Left Bank
3 I'm Carrying
4 Backwards Traveller
5 Cuff Link
6 Children Children
7 Girlfriend
8 I've Had Enough

9 With A Little Luck
 10 Famous Groupies
 11 Deliver Your Children
 12 Name And Address
 13 Don't Let It Bring You Down
 14 Morse Moose And The Grey Goose
 bonus tracks
 15 Girls' School
 16 Mull Of Kintyre

ポール・マッカートニーという人は昔々ビートルズというバンドにいて一世を風靡したらしいです。
そんな有名芸人の彼がビートルズ解散後の1970年代にやっていたのがウイングスというバンド。
いやぁウイングスは最悪です。 こんなもんビートルズのノスタルジーを引きずったオヤジが
聴くような音楽ときた上に ビートルズ程良くないというのは誰もが知っている承知の事実。
「買わない・聴かない・語らない」の「3ない運動」に値するバンドですよ。

しかし白状するとウイングスはけっこう好きで アルバムも全部では無いけれど4〜5枚所有中。
ここでウイングスを取り上げたのをきっかけに全アルバム揃えてもいいかなぁとも思っています。

ウイングスは1曲1曲聴くとああ良い曲だなぁと感じる素晴らしい名曲も多くあるのだけれど
アルバム単位だと何か今ひとつピンと来ないのが多いです。 そんな中でもこの「ロンドン・タウン」は
アコースティックな響きの曲とロックな曲とがバランス良く入っていて 特にアコースティックな曲が
どれも可愛らしい表情があって良いし 思いがけず時折トラッド色も顔を出して英国臭も漂うし
ポール以外のメンバーがヴォーカルをとる曲も効いていて アルバムとしての出来が良いのです。

1曲目から あれ?この曲 ビートルズの「アビー・ロード」あたりに入っていなかったかな?と思わせる
何か聞き覚えのあるメロディーで迫るミドル・テンポのよくできたポップ・ソングでつかみはオッケー。
アコギとストリングスで展開する美しくて可愛らしいドラムレスの3曲目がまた素晴らしいし
約1分しかないフォーク・ロックの4曲目も良いし あまり上手く無いフィドルも入って可愛らしい6曲目は
メイン・ヴォーカルをデニー・レインが歌いますがアルバムの流れの中で効いていますねぇ。

ポールがファルセットで歌うモンでソウル色もあるけれどアコースティックな音で心地良い7曲目。
ちょっと間の抜けた感じがリンディスファーンのような10曲目はそこが逆に素敵なアコースティックな曲。
そして再びデニー・レインがヴォーカルのフォーク・ロック11曲目もアルバムの流れの中で効いていて
リコーダーが入る13曲目はアイルランド民謡のような哀しげなメロディーのワルツで・・・良い曲だなぁ。

ボーナス曲は1977年のシングルAB面で邦題「夢の旅人」の16曲目はバグパイプも飛び出すワルツ。
これはウイングスの代表曲の内の1曲ですね。 あと邦題「しあわせの予感」の9曲目もヒット曲ですね。
いやぁボーナス曲も含めてホント良い曲満載ですが 何か急いでテキトーに作ったようなジャケットは
ダメなのでそこら辺がやはり「買わない・聴かない・語らない」の「3ない運動」に値するバンドでしょうか。
 


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BEE GEES 「IDEA」 (1968)
日 ユニバーサルミュージック UICY-3806 (CD/2004)
1 Let There Be Love
2 Kitty Can
3 In The Summer Of His Years
4 Indian Gin And Whisky Dry
5 Down To Earth
6 Such A Shame
7 I've Gotta Get A Message To You
  8 Idea
  9 When The Swallows Fly

 10 I Have Decided To Join The Airforce
 11 I Started A Joke
 12 Kilburn Towers
 13 Swan Song

かつてビー・ジーズはサタデーでナイトでフィーバーでディスコでハッスルで最悪な有名バンド
だったけれど時代が巡り巡ってビー・ジーズ=サタデー・ナイト・フィーバーというイメージは薄れ
1960年代から活動するグループのひとつ・・・くらいの感じで有名・大物感も薄れた気がします。

・・・が! ディスコ時代のビー・ジーズは「買わない・聴かない・語らない」の「3ない運動」に値する
最悪の音楽として僕の中でいまだに有効です。 でもディスコ時代でも「失われた愛の世界」のような
メロウなバラード曲はホント良いなぁと昔から思っていて・・・えーい面倒臭ぇ! 語ってしまえ!
・・・と思って1979年の「Spirits Having Flown」を聴いてみたけどやっぱりディスコな曲はダメでした。
っつーかディスコ時代は最悪だと言っているのに その時代のアルバムも持ってる僕が最悪ですね。

仕方ないので1968年の3rd「アイデア」に登場してもらいましょう。 1960年代のビー・ジーズは
少々ソウルフルなヴォーカル・ハーモニーを多用したわかりやすいポップ・ソングをやっていて
特に凄い何かが放たれるという事もないですが その楽曲の良さで勝負できる良い曲の連発ですよ。

アコギを基調にして展開する曲が多く エレキよりもアコギを多用というのはサイケ時代の1968年頃は
他のバンドにも見られた現象だし ところどころメロトロンで弾いていると思われる音が聴こえてくるし
サイケ時代を意識した音づくりともいえます。 ただアルバム全体でサイケしているという感じではなく
8 10 12曲目あたりの一部の曲がポップ・サイケといえるような音になっていますね。

ビー・ジーズの魅力はスロー〜ミディアム・テンポの曲で 奇数曲がすべてスロー〜ミディアムです。
シングル・ヒットした有名曲 7 11曲目もミディアム・テンポで両曲ともとっても美しい名曲!
ヒット曲なので聞き覚えのあるメロディーがスーッと耳に入ってくるというのもありますが
そういう事を差し引いてもやっぱりアルバムの中で最も光り輝く必殺の名曲になっています。
偶数曲の 2 4 6曲目はビートの効いた曲で ホリーズに近い感触があり こちらも良いですよー。

いやぁ良いなぁ ビー・ジーズ。 こんな素敵なアルバムを作った人たちだなんだから
例えディスコ時代の最悪のアルバムでも所有していても問題ないよね!
 


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EAGLES 「HOTEL CALIFORNIA」 (1976)
日 WEAミュージック 20P2-2016 (CD/1988)
1 Hotel California
2 New Kid In Town
3 Life In The Fast Lane

 4 Wasted Time
 5 Wasted Time (reprise)
 6 Victim Of Love

 7 Pretty Maids All In A Raw
 8 Try And Love Again
 9 
The Last Resort

いやもうイーグルスなんてのは最悪ですね。 最も恥ずかしいです。
イーグルスのアルバムを所有していてそれを聴いていて語ってしまう事が恥ずかしい上に
語るアルバムが「ホテル・カリフォルニア」だなんて恥の上塗りじゃないですか!

イーグルスは21世紀になっても再結成などをして話題を提供してくれるモンで
最も「買わない・聴かない・語らない」の「3ない運動」に現役感があるオヤジ・ロックだし
最も語ってはいけないバンドです。 ディス・イズ・オヤジ・ロック! ホント最悪です。

でも白状してしまうと このアルバムのタイトル曲「ホテル・カリフォルニア」は必殺の名曲ですね。
フォーク・ロックやカントリー・ロックやシンガーソング・ライターの時代の音楽など1960年代中頃から
1970年代中頃までのアメリカン・ロックの良い部分を凝縮したかのような完璧さを感じる1曲!
演奏やヴォーカル・ハーモニーもまったく隙の無い完璧さがあり 終始凄みも漂うという凄さ!
6分30秒もあるのにその凄さに圧倒されてそこまでの長い曲だと感じないという恐るべき名曲です。

1曲目以降もスローな曲からハードな曲まで隙を感じさせず「完璧」という言葉が頭をよぎりますよ。
後はこの隙の無い感じが好きか嫌いかの問題ですかねぇ。 ・・・僕はあまり好きではありません。
イーグルスは他のアルバムを聴いても隙が無いなぁと感じます。 それはそれで凄いのですが
何か計算され尽くした感じもしてしまい 聴く側がふっと息を抜けるダレた部分も欲しくなりますね。

そんなこんなでイーグルスはピンポイントであの曲が聴きたい!と思った時に聴く位にしていますが
実は1st「イーグルス」から本作「ホテル・カリフォルニア」まで5枚も所有しているという有様です。
ふぅ・・・5枚も購入したのかぁ・・・購入する時レジに持って行くのホントに恥ずかしかったんだから!
そんな恥ずかしい思いをするなら「買わない・聴かない・語らない」の「3ない運動」を
守っていればよかったけれど 今語ってしまったのでちょっと気分は楽になりました。
でもまだ未所有の「ロング・ラン」とか買う時やっぱり恥ずかしいよなぁ・・・って買うつもりかい!
 


DoubleFantasy.jpg
JOHN LENNON & YOKO ONO 「DOUBLE FANTASY」 (1980)
欧 CAPITOL 7243 5 28739 2 0 (CD/2000)
1 John Lennon (Just Like) Starting Over
2 Yoko Ono Kiss Kiss Kiss
3 John Lennon Cleanup Time
4 Yoko Ono Give Me Something
5 John Lennon I'm Losing You
6 Yoko Ono I'm Moving On
7 John Lennon Beautiful Boy (Darling Boy)

8 John Lennon Watching The Wheels
9 Yoko Ono Yes I'm Your Angel
 10 John Lennon Woman
 11 Yoko Ono Beautiful Boys
 12 John Lennon Dear Yoko
 13 Yoko Ono Every Man Has A Woman Who Loves Him
 14 Yoko Ono Hard Times Are Over
 extrta tracks
 15 John Lennon Help Me To Help Myself
 16 Yoko Ono Walking On Thin Ice
 17 John Lennon Central Park Stroll (dialogue)

ジョン・レノンという人は昔々ビートルズというバンドの中心メンバーとして一世を風靡したらしいです。
ある時期 そのビートルズの中心メンバーのもうひとり ポール・マッカートニーを語るのは
恥ずかしい風潮がありましたが ジョン・レノンは語っても良いという風潮があったのではないでしょうか。
・・・って何の風潮だかわからないけれど 小野洋子はいくらけなしても良いという風潮もありました。

で これはジョン・レノン生前最後の作品となってしまったジョン・レノンと小野洋子の連名アルバム。
ジョン・レノンの曲と小野洋子の曲が交互に入っているという構成のアルバムですが 多くの人が
小野洋子の曲を飛ばしてジョン・レノンの曲だけ聴くという聴き方をしているのは明らかです。
僕は逆にジョン・レノンの曲を飛ばして小野洋子の曲だけを聴く! とずーっと言い続けてきましたが
白状するとそれはウソです。 もちろん小野洋子の曲を飛ばして聴いていました! ウソついてスマン!

ジョン・レノンの曲は穏やかでメロウな雰囲気の曲が多く 小野洋子の曲はけっこうやりたい放題で
ウギャーと叫んでいるような印象ですね。 まあよくこんな違うタイプの曲を交互に入れたモンです。
おかげでアルバムとしての統一感は無いので小野洋子の曲飛ばし聴きが横行するのも納得です。
ただアルバム後半は小野洋子の曲も落ち着いたポップ・ソングなので飛ばし聴きせずにいけます。

ジョン・レノンの曲はどれもヒジョーに良くて大ヒット曲であるソフトなロケンローの1曲目から名曲だし
最近僕は こちらも有名曲のメロウなバラード10曲目にハマっていて連続聴きしていますよ!
うーん こんな有名曲を聴いてて良いのかな? 「ウーマン」を連続聴きしている僕って最悪ですか?
トンがった若いヤング気取りでいくなら小野洋子の方の2曲目の「抱いてぇー!」の絶叫とか
4曲目の「アアーン!」と「カモォーン!」の合いの手で興奮しなければいけないというのに・・・

1980年作品という事もあり両者の楽曲とも1980年代的な音処理も感じられますね。
特に小野洋子の曲に使われるパーカッション類やキーボードの音色にニュー・ウェーヴ色があります。
ボーナス曲の15曲目は音の悪いホーム・デモのピアノ弾き語りで・・・うぇーんこれは泣けます。
16曲目は本編と同様のニュー・ウェーヴ色も感じる曲。 17曲目は15秒程度の喋りになっています。

それにしてもこのジャケットは最悪で 内容はともかくジャケットが「買わない・聴かない・語らない」の
「3ない運動」に値していますね。 このジャケットをレジに持って行くのって恥ずかしくありません?
 

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