でっかい星が登場するジャケットの作品は
ジャケットだけ見ているとその音楽性が読み取りにくくていけません。
でも実際聴いてみるとどれも良い内容なのででっかい星ジャケは「買い」ですよ!
今回登場させたアルバム以外でも サンデイズのでっかい月ジャケのヤツとか
サジタリアスのでっかい地球ジャケのヤツとか 良い内容のヤツが思いつきますものねぇ。
いやサンデイズとサジタリアスのでっかい星ジャケのアルバムは
両方とも聴いた事無かった・・・いっけねぇ! 忘れてた。
MUSIC BOX 「SONGS OF SUNSHINE」 (1972) 英RADIOACTIVE RRCD162 (CD/2006)
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太陽に顔を描いて擬人化してしまうというのは恐ろしく古い時代から(紀元前から?)ある訳ですが この擬人化太陽は何か楳図かずおが描く絵のようですよ。 口や目の周囲のシワの入り具合いが 楳図かずお度高いので楳図かずおファンもチェックしておかないといけないアルバムですね。 そんな擬人化太陽がひょっこり顔を覗かせるミュージック・ボックスは男子2人 女子1人の 非トラッド系3人組英国フォーク・グループです。 あ 4曲目はトラッドとクレジットがありますねぇ。 でもこの4曲目は全然トラッド臭のしない哀愁のフォーク・ソングに仕上がっているのでした。 男子2人はロブ&コリン・アームストロングという人たちで 苗字が一緒なので兄弟なのでしょうか。 2人はアコギの演奏(エレキ・ギターが入る曲もある)と歌うのが仕事です。 女子はピップという名前でメインの仕事は グロッケン リコーダー オルガンなどの楽器演奏です。 ほんのちょっとだけコーラスもやっていますが この女子がメインに歌う曲は1曲もありません。 ほんのり怪しげな香りもする再発レーベル レディオアクティブがCD化しているので オリジナルLPはそれなりにレアなブツなのでしょう。 そして実際聴くとレア盤が放つ独特の 「何だか知らないけれど凄いモノを聴いているのではないか的な雰囲気」が漂いますねぇ。 明るめの曲が多く登場してアメリカン・フォークな感じもあり 実際のサウンド自体は決して 「凄いモノ」ではないので レア盤の放つ独特の空気感に入り込めるかどうかがポイントですよ。 またグロッケンスピールの活躍度が高いので アコギ&グロッケンという組み合わせが登場すると それだけで興奮してしまうという特異体質のアナタ向けにもなっていますね。 僕はこの雰囲気に入り込めました。 オルガンが効いている1曲目。 グロッケンスピール入りで 可愛らしい仕上がりの 2 7曲目。 全曲中最もググッとくるメロディーを持った4曲目。 エレキ・ギターが入ってフォーク・ロック風味の 8 9曲目も良いです・・・9曲目はボブ・ディランの カバーですね。 そしてリコーダー&グロッケン入りの哀しげな最後の10曲目も良いなぁ。 決して傑作とは言わないけれどレア盤独特の雰囲気&けっこう粒ぞろいな曲が並んでいて 中々良いアルバムですよ。 これからもたまに聴きたくなりそうな愛しさを感じる1枚です。 |
MOONSTONE 「MOONSTONE」 (1973) 英RADIOACTIVE RRCD170 (CD/2006)
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これはバンド名がムーンストーンなのでジャケットもそれにちなんだものであるだろうという事で 月面の地平線に昇る太陽の図だと勝手に解釈しています。 いや実際はまったく違うモチーフを 使ったジャケットなのかも知れませんが 関係ねー! そんなの知ったこっちゃねー! ・・・という事で このムーンストーンは詳しくは知らないけれどカナダのバンドだそうで ジャケ裏の小さい文字を見ていたらエンジニアにジェシ・ウインチェスターの名前を発見しました。 ジェシ・ウインチェスターってあのジェシ・ウインチェスターだよね・・・とカナダのバンドである事を 裏付ける情報を発見してちょっと嬉しかったので書いてみましたよ! サウンドはプログレッシヴ・フォークを感じる音で スパイロジャイラの「ベルズ・ブーツ・・・」や ブレッド・ラブ&ドリームスの「アマリリス」など英国の同傾向のバンドを思わせる雰囲気があります。 ただプログレッシヴ・フォーク色があるといっても伴奏はほとんどアコギだけって感じで たまにエレキ・ギターやピアノやフルートが登場する程度の地味なサウンドなのです。 それでもプログレッシヴ・フォークを感じてしまうのは 男女ヴォーカルの絡みが時に美しく 時に妖しく響く部分ですかねぇ。 そして全体的にスロー〜ミディアム・テンポの曲が多く 暗い音でもあるので その暗さに英国フォークっぽさがあり 中々良いアルバムなのでした。 またヴォーカルはスパイロジャイラやブレッド・ラブ&ドリームス同様に男子と女子で聴かせてくれ 女子ヴォーカルはキイィー!とかオラオラ!では無く美声なのでそこら辺も安心ですよ。 ところで前項のミュージック・ボックスとこのムーンストーンはレディオアクティヴ社から出ています。 レディオアクティヴはガレージ〜サイケ〜アシッド・フォーク方面を中心に何か節操の無いCD化を しているので怪しげなレーベルだなぁと思っていたのですがCD盤面を見ていたら「MCPS」って 印刷があったので 割とまともな再発レーベルなのかも?と思いはじめました。 「MCPS」は英国の著作権協会か何かで 日本でいったら「JASRAC」ですからねぇ。 まあ街角のワゴンで廉価で売っている変なCDにも「JASRAC」シールが貼ってあったりするので 「MCPS」の印刷があればすべてちゃんとしたCDという訳でも無さそうですけどね。 それとCD盤面の周囲の文字「All Rights Of Producer &・・・」ってゆーヤツのデザインが レディオアクティヴ社 サンビーム社 フォールアウト社の3社は皆同じデザインになっていますねぇ。 この3社は何か関連があるのでしょうか? これは研究のしがいのあるテーマなので そこのヒマなアンタ! 調べてレポートを書いてください。 報告待ってますよー。 |
CONGREGACIÓN 「VIENE...」 (1972) チリREVISTA "ARTE & ROCK" SAMPLER Nº28 (CD) |
1 Estrecha A Tu Hermano 2 Arrebol 3 Mentes Preñadas De Amor 4 Sintesis De La Existencia 5 A) El Dulce Espiritu De La Soledad B) Ama La Muerte Hermano 6 Tanto Parcelamiento 7 Esliptica |
8 Atrapados Por Un Pensamiento 9 Fantastico 10 Cosas Que Suceden 11 Cuantos Que No Tienen Y Merecen músicas bonus 12 Mengano 13 Y Regresaras A Tu Cuarto |
最も身近な星といえば地球ですね。 そんなでっかい地球ジャケのチリのコングレゲイション。 当然スペイン語の発音などまったくわからないのでバンド名の発音がコングレゲイションで 良いのかどうか定かではないのがもどかしいですよ。 いつもだったら読み方適当シリーズで そんなのテキトーに発音しときゃいいじゃないか状態ですが 本作はあまりにも素晴らしいので 本当の発音がわからないのがもどかしいシリーズなのです。 アルバム・タイトルも読めん・・・ 南米のフォーク系のヤツは 夢心地なサウンドで笛が入るヤツが多いのですが 本作も典型的なそのパターンで・・・というか本作は南米モノのそのテのヤツの最高峰! ほとんどの曲がドラムレスでアコースティックな響きのゆったりと夢心地な曲ばっかりですよ! また使用楽器はけっこう多彩で どフォークでは無いし メロディーも素直で覚えやすく 適度な哀愁も漂って ヴォーカルもクセが無くて優しげで・・・ホント最高峰!と言うしありません。 メンバーは写真を見るとヒゲ面&長髪の男子5人組でヒッピー的なヤツらなのでしょうかねぇ。 風の音が聴こえてきそうな 夢心地に流れる永遠系ナンバーの1曲目から素晴らし過ぎ! そして 2 3 曲目では鳥のさえずりの効果音が入ってもうここまででも即死級なのに 以下全曲素晴らしい事になっていて 興奮 興奮 ああ興奮の名盤になっているのです。 言葉がわからないのでCDに合わせて一緒に歌えないのが残念だけど 9曲目の「ファンタスティコー」って美しいメロディーで歌われるフレーズは耳に残りますね。 この「ファンタスティコー」って部分だけCDに合わせて一緒に歌って興奮していますよ。 最後の11曲目と ボーナスの 12 13 曲目は哀愁のポップ・ロックでちょっと異色だけど この曲たちも良いぜ! 11曲目の「ポルケー ポルケー」ってダサいフレーズも最高だよなぁ。 何か南米モノにはロマンがあります。 それは僕が南米の音楽を詳しく知らないので 未開の地に足を踏み入れるような恐怖と期待がロマンを生み出しているのかも知れません。 もちろんコングレゲイションはロマン全快!・・・ああはやく正しいバンド名の発音を調べないと。 そしてこの3枚を聴いたらやっぱりでっかい星ジャケはどれも素晴らしいって事になりました。 となるとサジタリアスのでっかい地球ジャケの2ndも聴いておかないといけなくなってきました。 サジタリアスの1st「プレゼント・テンス」はかーなり良くて好きなアルバムだし 何といっても僕は射手座なので 射手座の人はサジタリアスは必須項目ですものね。 |