只今アメイジング・ブロンデルが急浮上中! 激しく聴いています。
英エドセルからの1st〜5thのCDは以前から所有していてたまに聴いていたけど
レア音源集の「Going Where The Music Takes Me」ってゆーCDを購入したら
これが滅茶苦茶良かったので最近聴きまくりなのです。 ちっきしょー! 良い!



GoingWhereTheMusicTakesMe.jpg

AMAZING BLONDEL 「GOING WHERE THE MUSIC TAKES ME」 (2004)
英 SHAKEDOWN SHAKEBX1272Z (CD+DVD)

 disc 1
 1 Queen
 2 Airport Song
 3 Fine Knacks For Fair Ladies
 4 Chinatown
 5 Funny
 6 Beautiful Torture
 7 Charades

 8 Power Of Love
 9 Love Must Be The Best
   Time Of Your Life
10 Paven
11 No Ordinary Love Affair
12 Sad To See You Go
13 See'em Shining
14 Kemp's Jig
15 That's The Way Love Goes
16 All I Can Do
17 Dedication To Felix
18 Celestial Light
19 Old Man
  disc 2
  1 Going Where The Music Takes Me
  2 Rendezvous
  3 The Leaving Of The Country Lover
  4 Nocturne
  5 Care For You
  6 Requiem
  7 I've Got News For You

  8 Never Gonna Fall In Love Again
  9 Walkin' Throught The Night
 10 Makin' Love On The CB
 11 Crazy Woman
 12 Hangover Love
 13 Dolor Dulcis
 14 Shepherd's Song
 15 Lovers
 16 So Long
 17 Spring Season
 18 All Right By Me
 19 Fantasia Lindum (rehearsal excerpt)
 disc 3
 DVD


いやぁこのCDは聴く前から素晴らしいという事はもうわかっていましたよ。
というのもジャケット左のテリー・ウィンコットのヒゲが大爆発していたし
ハゲあがりぶりも強力で今まで見た彼の写真の中でも最強だったんだもん。
そりゃー素晴らしいに決まっているじゃないですか!

収録曲は1970年代中盤から後半に録音された曲がほとんどで けっこうしょーもない
ポップ・ロックだと伝え聞いていた1970年代後半の彼らのアルバムは未CD化なので
僕も聴くのは初めてだったのだけどこのポップ・ロック路線も割と良いじゃないですか。
ちなみに最も古い録音のディスク1の15曲目はアメイジング・ブロンデルの前身バンド
メトセラーより更に前の1967年録音でポップなソウル・ナンバーになっていました。

そしてディス・イズ・アメイジング・ブロンデルな美しくのどかなメロディーを持ち
古楽器を多用した必殺の室内楽フォーク曲もたっぷり収録されているし
その他大らかなフォーク・ロック曲やシンガー・ソング・ライター風味のフォーク曲などが
ライブ音源なども交えて散りばめられバラエティー豊かでこれは楽しめますよ。

デイスク1だと美しいメロディーに涙溢れそうになるシンガー・ソング・ライター風の
5曲目と12曲目なんかホント良くてブッ倒れそうになりますねぇ。
ディスク2が凄すぎで サックスなども入って軽やかに流れる11曲目が心地良いし
柔らかい陽射しの中で戯れていた子供の頃の記憶の如くな16曲目にはもう絶句。
17曲目には必殺のグロッケンスピール(なのでしょうか?)が入って鼻血ブー!

そしてアメイジング・ブロンデルといえばやっぱり炸裂する笛類でしょう。
印象的な笛のフレーズに いてもたってもいられなくなるディスク2の2曲目の
スーパー必殺室内楽フォークで鼻血ドピュピュピュピュー!ぬおぉー最高峰!
ディスク2の14曲目は笛の音がやたら大きく入り録音のバランスが悪いけど
この笛を強調したバランスの悪さに鼻血ブッヒャー!出血多量死決定!ドッカーン!

他にもスンバラシー曲盛り沢山なので後は実際に購入して聴いて身震いしましょう。
なおDVDは見られる環境に無いので見ていません。 ちっきしょー!
悔しいのでもし今後見られる環境になっても見ないもんね! くっそー!見るもんか!
 



MatthewMarkLukeAndJohn.jpg

METHUSELAH 「MATTHEW, MARK, LUKE AND JOHN」 (1969)
米 ELEKTRA EKS-74052 (LP)

A1 Matthew
 2 Mark
 3 Luke
 4 John
 5 High In The Tower Of Coombe
 B1 Methuselah
  2 My Poor Mary
  3 Fireball Woman
  4 Fairy Tale
  5 Frere Jacques


こちらはアメイジング・ブロンデルの前身バンドとされるメトセラーです。
購入時からイマイチだなぁと思っていたアルバムだったのですが
アメイジング・ブロンデル急浮上中の今聴けば良く響くかも?と久々に聴いてみました。

うーん・・・永遠を感じさせるメロディーを持った大らかなフォーク・ロックのA1以外は
メロディーも弱いし演奏も特別面白くも無いしコーラスを多用してサイケを
ちょっと引きずったフツーのロックといった所でやっぱりイマイチでした。 

ジャケットには5人写っていますがこの内ジョン・グラッドウィンとテリー・ウィンコットが
この後アメイジング・ブロンデルを結成します。 ウィンコットのヒゲもまだ控え目で
頭部もまだハゲあがっていませんよ。 なる程そりゃーこんなんじゃダメですよ!
ウインコットの風貌がアメイジング・ブロンデル関連作品の内容を物語っているからね。

このLPはけっこう前に高田馬場のディスク・ファンで700円位で購入したのだけど
高田馬場っていう街はディスク・ファンとタイムという中古レコード店はまだ存在するけど
かつてあった ウーパス・ワン・・・マジカル・プレート・・・A&Jヴァイナルマート・・・
といった店は閉店しちゃったし 残っていたハリーも何か変な事になってしまったし
ハード・ロックに強かったブラック・ダイアモンドも閉店しちゃったのかな?

高田馬場ピンチ!・・・っつーか小さなレコード店はどこもツラい立場なんだろうなぁ。
個人でネット・オークションに出品する時代になり中古盤屋に売り飛ばすよりも
良い金額が入るので中古盤屋に売り飛ばしに行かなくなった人も増えたのだろうね。

また購入する場合もネット上の店の方が探している作品を発見するのが早く確実だし
まったくネット時代は良い事ばっかりですね・・・って楽にはなったのだろうけど
何でも簡単に発見できてしまうのも虚しくて 探す過程の楽しみは減りましたよ。

生き残っている店には頑張って欲しいのでまた僕も覗きに行きますからね!
・・・と言っておきながら前項のレア音源集はアマゾンでネット・ショッピングしましたとさ。
言っている事とやっている事が違うけど時代の流れには中々逆らえないよなぁ。
 



TheAmazingBlondel&AFewFaces.jpg

THE AMAZING BLONDEL 「THE AMAZING BLONDEL & A FEW FACES」 (1970)
英 EDSEL EDCD 421 (CD/1995)

1 Saxson Lady
2 Bethel Town Mission
3 Season Of The Year
4 Canaan
 5 Shepherd's Song  
 6 You Don't Want My Love
 7 Love Sonnet
  8 Spanish Lace
  9 Minstrel's Song
 10 Bastard Love 


で こちらがアメイジング・ブロンデルの1stです。
ブロンド髪の女をはべらせ 大きな犬もはべったジャケットも怪しげで良いですねぇ。
銀食器を右手に持つテリー・ウィンコットのハゲぶりもだいぶ良い感じになっています。
おまけによく見るとこの人 眉毛がつながっていますよ!・・・つまり傑作アルバムです。

本作のサウンドは3 5 7 9曲目などはとても美しく響く室内楽風フォークですが
残りの曲はホーンなども活躍してちょっとビート・ポップやサイケを
引きずった感じのアコースティックな響きのフォーク・ロック曲になっています。

この室内楽フォーク曲とフォーク・ロック曲のバランスがまた素晴らしく
その両方の要素を合体したかのような1曲目で うぉー!こりゃースゲー!状態だし
楽曲もメロディーがわかりやすくポップでもあり傑作アルバムの仲間入りですよ。

笛(クレジットをみるとオカリナのようだ!)のフレーズが印象的な3拍子の3曲目は
3拍子好きの僕にはたまらない事になっているし コロコロ回るギターのアルペジオが
心地良い7曲目は午後の穏かな陽射しを思わせてくれてスンバラシーですねぇ。
ストリングスも入るフォーク・ロックの8曲目も何て事無いような曲だけど素敵だし
ヤァー!って叫び声で始まるパーカッション・バタバタの10曲目がまた楽しいですね。

次の2ndで大胆に導入される古楽器類の使用頻度はまだ低いですが
アメイジング・ブロンデルらしさってゆーモノも充分感じ取れる作品でもあります。

このエドセル盤CDは最近見た事が無いけれども現在廃盤なのかな?
その内紙ジャケCDも出そうな感じもありますねぇ。 そしてオリジナルLPは
以前新宿のヴィニール・ジャパンの壁に飾ってあるのを見た事があるけど
びっくりどっきりの高額商品で価格を見ただけでビビったのを覚えています。
 



Evensong.jpg

THE AMAZING BLONDEL 「EVENSONG」 (1970)
英 EDSEL EDCD 458 (CD/1996)

1 Pavan
2 St Crispin's Day
3 Spring Season
4 Willowood
 5 Evensong
 6 Queen Of Scots
 7 Ploughman
 8 Old Moot Hall
  9 Lady Marion's Galliard
 10 Under The Greenwood Tree
 11 Anthem


この2ndからリュート奏者のエドワード・ベイアードが加入し3人組となりました。
宮殿の回廊に古楽器を抱えてたたずむメンバーのジャケットが物語るように
格調高い室内楽フォークのアメイジング・ブロンデル・サウンドが炸裂します。

テリー・ウィンコットのヒゲの爆発ぶりとハゲっぷりはちょっと影になっているので
はっきりは確認できないのですがこれは激しく爆発はしてはいませんね。
おしい!これは残念! アルバムの内容は素晴らしいのにここら辺の徹底が
なされていないところがアメイジング・ブロンデル大好き! 最高峰! 
と大絶賛する人がいまいち多くならない原因ですかねぇ・・・ってそんなバカな!

本作でびっくりするのはクレジットを見るとギターを使っていない事でフツーの
フォークでギターを使う部分の代わりはだいたいリュートを弾いているようです。
まあ実際聴いていてもリュートなのかギターなのかあるいは他の楽器なのか
僕の格調低い耳では音色の違いを聴き分けられません。 これではいけないので
今度耳をすっげー奥の方までほじくって 耳クソを全部出してから聴いてみますよ。

しかし1曲目から可愛らしい笛のフレーズとのどかなメロディーを持った名曲で
必殺室内楽フォークの2曲目以下コンパクトで可愛らしい曲の連発で凄いですねぇ。

曲名どうりの穏かな春風のような3曲目。 疾走感のあるパーカッションが入る5曲目。
ゆったりとのどかな3拍子の7曲目。 可愛らしいフォーク・ソングの8曲目。
パイプ・オルガンが心を浄化してくれる宗教系の11曲目などどの曲も素晴らしいです。

このエドセル盤CDは廃盤のようだけど2in1業界最大手の英BGO社から
こちらも素晴らしい内容の3rd「Fantasia Lindum」との2in1CDが出ているので
まだ聴いた事が無い人は急いで購入すべきです。 さあ走れ!もっと早く!遅いっ!
 



Restoration.jpg

THE AMAZING BLONDEL 「RESTORATION」 (1997)
英 HTD HTDCD70 (CD)

1 Benedictus Es Domine
2 Praeludium In D
3 Highwayman
4 Fugue
5 Cawdor And Widdershins
6 Aubaird
  7 Love Lies Bleeding
  8 Edagio
  9 Sir John In Love Again
 10 Interlude
 11 Road To Sedgemoor
 12 Cawdor Revisited


こちらは1997年の再結成盤。 バッハなカツラと暑苦しそうな貴族な衣装をまとい
3人ともビシッと鋭い目線でやる気満々なジャケットになっていて内容も中々良いです。

テリー・ウィンコットのヒゲはかなり落ち着いてしまってイマイチなのだけど
ブックレットの最後のページにはカツラを脱いだ3人の写真があり これがびっくり
3人とも綺麗にハゲあがっていてハゲオヤジ3兄弟状態ですよ! やった!

本作ではリュートは使用せずアコースティック・ギターと笛類を中心に演奏されますが
半分の曲がインストで このインスト曲がクラッシックのギター曲のように響きますね。
まあクラッシックのギター曲って聴いた事ないんだけどね!

ヴォーカル入りの曲もかなり格調高く響いて 1970年代の作品のように
格調も高いのだけれど のどかな美しいメロディーが覚えやすくて
CDに合わせて一緒に歌っちゃいますという感じではないですねぇ。
そんなこんなで彼らの全作の中でも最も格調が高いアルバムになっているので
本作はスピーカーの前に正座してじっくりと1音1音噛み締めながら聴きましょう。

5曲目の歌の合間に合の手のように入るハモる笛が耳に残り 9曲目の可愛らしい
笛のフレーズも印象的。 5曲目のインスト・ヴァージョンの12曲目も美しいぃー。
やっぱりアメイジング・ブロンデルは笛が活躍してこそ!ですね。

彼らはこの再結成盤を出した後はアルバムが出ていませんがライブ活動などは
ちょこちょことやっているみたいですね。 この内容であればもし奇蹟の来日公演が
行われたとしてもそれなりに動員できるのではないでしょうか。 僕も3人の
ツルッパゲぶりを確認しに行くよ!・・・まあそう簡単に来日はしそうにないけどね。

Amazing Blondelのレヴュー・・・「Fantasia Lindum」・・・第9号 「England」・・・第76号
 


表紙へ戻る

inserted by FC2 system