レコード番号は僕が所有しているアイテムの番号です。
決してオリジナル盤ではありません。
マニアの人は自分で勝手に調べるように。



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MARY HOPKIN 「EARTH SONG/OCEAN SONG」 (1971)
英 APPLE SAPCOR 21 (LP/1992)
A1 International
 2 There's Got To Be More
 3 Silver Birch
 4 How Come The Sun
 5 Earth Song
 B1 Martha
  2 Streets Of London
  3 The Wind
  4 Water, Paper & Clay
  5 Ocean Song

最初に紹介するのはメアリ・ホプキンの 「アースソング/オーシャンソング」。
僕がブリティッシュ・フォークにはまるきっかけとなった作品。
ファースト・アルバムはポール・マッカートニーがプロデュースしていて
しっとりとしたフォークから ミュージカル風のどーしようもない曲まで
雑多に並んでいて 散漫なアルバムでした。
しかし メアリの透き通る歌声はとっても魅力的で聴き入ってしまいます。

で このセカンドは全編ブリティッシュ・フォークの香りが漂う素晴らしい内容となっています。
バックで演奏しているのは ラルフ・マクテル ダニー・トンプソン
デイブ・カズンズ といった面々。 悪いわけがありません。

1曲目の 「インターナショナル」 はマッギネス・フリントのファーストに入っていた曲。 美しい・・・。
そしてダニー・トンプソンのダブルベースがブンブンうなる2曲目へとなだれ込む展開は
もうたまりません。 このまま死にます状態です。
そして スケールの大きなA4とB4。 暗ーい暗ーいA5とB5 と
A面とB面を対比させた楽曲構成も素晴らしいですね。

これはプロデューサーのトニー・ビスコンティの手腕によるところが大とみたけど
メアリはこの後トニー・ビスコンティと結婚して半分引退した感じになります。
他アーティストの作品への参加はしていたようだけど(メアリ・ビスコンティ名義で!)
そこら辺をもっと知りたい人はメアリ・ホプキンのマニアの人のページを見てください。

ブリティッシュ・フォーク好きはみんな持っている本 「ラビリンス」 には
なぜかこのアルバムのレビューが載っていませんでした。
だからとり上げたという訳じゃないけど あとは自分で勝手に調べてくださいという所は
同じような感じのレビューになってしまったなぁ。

そういえばチューダー・ロッジの来日公演に来ていたあのオヤジは
せみまーる氏だったのでしょうか。 この人途中で帰ってましたけどね。

バックが白い写真がジャケットで隣りが見開きの内ジャケです。
どうです 写真だけでも興奮するでしょ。
僕が持っているのは1992年に再発されたリマスター盤LP。
レコード番号はオリジナル盤と一緒のようです。



 IanAndSylvia.jpg IanAndSylviaBack.jpg
IAN & SYLVIA 「IAN & SYLVIA」 (1971)
米 COLUMBIA C 30736 (LP)
A1 More Often Than Not
 2 Creators Of The Rain
 3 Summer Wages
 4 Midnight
 5 Barney
 B1 Some Kind Of Fool
  2 Shark And The Cockroach
  3 Last Lonely Eagle
  4 Lincoln Freed Me
  5 Needle Of Death
  6 Everybody Has To Say Goodbye

ということで早くもブリティッシュ・フォークのアルバムではないものを紹介します。
イアン&シルビア・・・彼らはカナダ人夫婦デュオです。
彼らは1960年代のフォーク・ブームの中から出てきた人達で
ヴァンガード・レコードに数多くの作品を残しています。

1960年代のフォークの連中って フォーク・・・フォーク・ロック・・・カントリー・ロックって
サウンドが短期間にどんどん変わって行くんだけど
これはボブ・ディランの音楽の変化と一緒の流れ。 当時のディランの影響って凄いねー。

イアン&シルビアのこのアルバムもジャケットで分かる通りカントリー・ロック時代のものです。
イアンの のどかなバリトン・ボイスが心地良くて また曲もとてもポップ。
のーんびりとお昼寝でもしながら聴くのがいいでしょう。
A面2曲目とか ニュー・ライダーズ・オブ・ザ・パープル・セイジのカバーのB面3曲目とか
ゆったりとしたカントリー・サウンドが本当に心地良いですね。

全体的にもスロー〜ミディアム・テンポの曲が多いです。
それが理由でイアン&シルビアのカントリー・ロック時代の名盤としては
グレイト・スペックルド・バード名義の1969年のアルバムが よくとり上げられるのでしょうか。

確かにグレイト・スペックルド・バードはぶっ飛ばしのロッキン・カントリー・アルバムです。
もちろんこちらも素晴らしいですが僕は 「Ian & Sylvia」 の方が好き。
また この次の1972年のラスト・アルバム 「You Were On My Mind」 も
大名盤なんで見つけたら買っておくように。
しかし 「You Were On My Mind」 はCD化はされていないはずです。
ベスト盤なら1968〜1972年のイアン&シルビアが聴ける
「Long Long Time」 というCDがヴァンガードから出ています。

僕の持っている 「Ian & Sylvia」。 これはたぶんオリジナル盤だと思います。
お茶の水のディスク・ユニオンで税込み1680円でした。
CD化もされていてドイツのベア・ファミリーから 「The Beginning Of The End」 というタイトルで
4曲のボーナス・トラック入りで出てます。 ジャケットはカラー写真が使われていてちょっと違う。

なお 「Ian & Sylvia」 と 「You Were On My Mind」 をカップリングした2枚組みLP
「Best Of Ian & Sylvia」 (っていうタイトルだったと思う)も見た事あるぞ。 買わなかったけど。

イアンはこの後のソロ活動では完全にカントリー・シンガーと化して行き
近年ものどかな歌声を響かせております。
シルビアもソロアルバムがあるけどこっちはイマイチだな。


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