これを聴いて死ね〜ブリティッシュ・フォーク・ナウ〜2014年更新の表紙


2014年12月12日更新の表紙

あれっ? 無いよ! いくら探してもホントに無いぞ! ええーウソだろぉー!
何が無いかって、ヴァシュティ・バニヤンの「ルックアフタリング」のCDを聴こうと思ったのだけど、無いのです。

僕はLP、CDの管理に関しては中井貴一の横分けと同じくらいきっちり、ぴっちりしているのですが
もしこのまま見つからないようであれば、もう中井貴一の横分けレベルのぴっちりとは言えなくなってしまい、
それだけはどうしても避けたいので、必死で探したのだけど、見つからないのです。 

ヴァシュティ・バニヤンの「ルックアフタリング」はLPも所有しているので、LPをかけて聴く事はできましたが
LPを入手した時に、LPがあるからもうCDはいらねぇや、えい!と、中古盤屋に売り飛ばした記憶は無いし
誰かにあげちゃった記憶も無く、ゴミ箱に投げ入れた記憶も無いので、CD棚にあるはずなのですが・・・

中井貴一の横分けレベルの僕のCDの管理は、国別、ヴォーカル別、ジャンル別の組み合わせになっていて
ヴァシュティは、英国もので、女性ヴォーカルで、フォーク系の3つにあてはまる位置にあるはずなのですけどね。
この周辺に収納されているのは、メアリ・ホプキン、ブレッド・ラブ&ドリームス、チューダー・ロッジ、トゥリーズ、
シェラ・マクドナルド、ブリジット・セント・ジョンなどで、あまりフォークぽくないマリアンヌ・フェイスフルだとか
全然フォークじゃないミドル・オブ・ザ・ロードなどもこの周辺にあって、けっこうテキトーな感じで並んでいますね。

・・・いや、いかん、いかん、テキトーに並んでいるなんて言ったらいかん! 中井貴一の横分けと同じくらい
きっちり、ぴっちり管理していない事がバレてしまうので、テキトーに並んでいる事は内緒だぜ!
バレない内に話題を変えて、ルックアフタリングのLPの次に聴いた、このLPでも語っておきますか・・・
 
TheEnlightenedFamily.jpg
「The Enlightened Family」 (LP/2005)

 
 これはヴァシュティの曲が1曲入ったオムニバス盤。
 B面5曲目に1968年12月にオランダで録音されたライブ音源の
 「Song Of A Wishwanderer」という曲が入っています。
 録音状態が悪く、音が最高にこもっていて、マニア向けですね。
 他はデヴェンドラ・バンハートの曲なども入っているけれど
 全体を通しても、何これ?何でこんなモン商品化されてるの?級で
 1度聴いて放置プレイになる率は98パーセントとなっています。
 僕も聴きたくないけど、かっこつけて無理してたまに聴いています。

 ふぅ・・・何とかバレない内に話題を変える事ができてほっとしたぜ。
 これで中井貴一の横分けと同じくらいきっちり、ぴっちりした
 CD管理ができていると言い続けられるぜ! 助かったー。
 

2014年11月15日更新の表紙

2014年、山崎ハコの「人間まがい」が世界初CD化されたので、全員購入したと思いますが
このサイコーな作品を聴かずに死んでしまうと、死んだあと後悔するので、僕も購入して激しく聴いています。

このアルバムの収録曲で今まで聴いた事があったのは、あの有名な「呪い」だけだったけど
「コンコン、コンコン、釘を刺す、藁の人形、血を流す」と、虚ろだけど可愛らしく歌われる「呪い」がサイコーなので
当然アルバム「人間まがい」もサイコーに決まっていると思って聴いたら、ホントにサイコーでした。

まあ、危険な歌詞があるので、そっちばっかりに耳が行きがちですが、サウンドづくりもかなり素晴らしく、
1979年という時代らしいフュージョン系のロック・サウンドとフォークの見事なブレンドという感じでサイコー。
アコギ&ダブル・ベース&フルートで迫るジャパニーズ・マーダー・バラッドの「きょうだい心中」でチビりまくりだし
思いがけずボーナス・トラックで鬼のような名曲「織江の唄」も入っているというサプライズもありサイコー!
これはまだ「人間まがい」を聴いていないあの娘にクリスマス・プレゼントであげちゃったらいいんじゃない?

えっ!「人間まがい」って! タイトルだけでもゾクゾクするわ! こんなプレゼントをくれるアナタってサイコー!
キスして!抱いて!あんな事、こんな事してぇー!・・・となる事間違いなし、サイコーのクリスマスになるでしょう。
 
NingenMagai.jpg
山崎ハコ 「人間まがい」 (CD)
 
 なお全曲マイナー調のメロディーで展開し、
 殺人ソングや霊界ソングが並ぶディープな内容なので、
 人によっては暗くて、怖くて、気持ち悪いと思うかも知れません。
 じゃあ、そこんとこ理解のある娘だけにプレゼントするって?
 いや、違う! そんな安全策、くそくらえ!
 この凄みがあって説得力のあるサイコーな作品を
 聴かずに死んでしまうと、死んだあと後悔するので、
 とにかく無理矢理でもあの娘にクリスマス・プレゼントだぁー!
 
 その結果、こんなプレゼントをくれるアナタってサイテー!
 帰れ! 消えろ! 今後いっさい私の視界に入るんじゃねぇ!
 ・・・となっても責任は持てませんので、悪しからず。
 

2014年9月5日更新の表紙

渋谷にオープンしたHMVの新店舗、中古アナログ盤をメインに扱うという事なので行ってみたのです。
・・・が、予想したとおり、欲しい作品がいっさい無い・・・うーん、なんてこった・・・これは残念。
いや、「予想したとおり」というのは、聴いてみたかった作品はもうあれもこれもほとんど入手してしまっていて
2〜3年前に発売され買いそびれた作品ならまだしも、20年、30年、40年前の作品で、今、特に探していて
見つけたら迷わず買います、というヤツが無くて・・・予想したとおり欲しい作品が無いという結果になりました。

なので、HMVの新店舗に並んでいたモノが、何だかカス盤臭を放っているヤツしか置いていないくせに
それなりに高い価格設定でゲンナリ・・・という事ではなく、欲しい作品が無い僕自身が問題なのです。
とにかく今どき、実店舗をオープンさせるなんて凄いチャレンジングな事件なので、レコード好きの僕やアナタは
このチャレンジを無条件に応援しなければいけないので、カス盤臭がするくせに価格が高いなんて事は
もし思っていても絶対に言ってはいけません! 僕も絶対に言いません! 僕自身が問題なのですから!
なお、この新店舗では高価なオリジナル盤軍団も多く扱っているので、そっち方面が欲しい人は是非!

そんなんで結局HMVでは何も買わず、レコファンに行って、そのあとディスク・ユニオンを回ってみました。
が、やはり聴いてみたい作品はあれもこれも入手済みなので、何だか欲しい作品ががホント無くてねー。
そんなこんなでユニオンにてカス盤臭を放つヤツ・・・じゃなくて、ホントにリアルなカス盤を3枚購入しました。

Otogisoushi.jpg 
よしだたくろう
「伽草子」 (LP/1973) 
Private.jpg 
吉田拓郎
「ぷらいべえと」 (LP/1977) 
AsiaNoKatasumide.jpg 
吉田拓郎
「アジアの片隅で」 (LP/1980) 

さて、拓郎のこの3枚、リアルなカス盤といっても内容がカスな訳じゃなく、内容は凄ーく良いです。
当時売れすぎて、中古LP市場では需要と供給のバランスが悪くてカス盤になってしまっているタイプですね。
どれも盤にキズも無いのに税込100円ポッキリ、3枚で税込300円ポッキリ、ああ、ポッキリ、ポッキリ。

この中で「ぷらいべえと」は初めて聴きましたが、あとの2枚は昔々、カセットに録音したヤツを聴いていて
小学生〜中学生の頃、カセットに合わせ「初めてオンナをー抱いたー夜みたいさぁー」とか歌っていました。
子供が歌詞の意味を考えずに歌うのはよくあるエピソードですが、初めてオンナを抱く曲「古いメロディー」を
収録しているのは「アジアの片隅で」で、久々に聴いたけど、やはりこれは凄みのある傑作ですねぇー。 

えーと、ここまで読んでいただけたらおわかりだと思いますが、今、特に探している作品が無い僕は
中古作品は500円くらいまでしか出せない体質になってしまいました。 これはあまり良い体質ではないので
カス盤臭がするくせに価格が高いヤツも平気でゲットできるような体質改善にチャレンジしなければ!
よし、体質改善のためにHMVの新店舗、また行くぞ! 今度行ったら無理して何か買うぞ! 
 

2014年6月22日更新の表紙

以前2013年7月13日更新の表紙で書きましたが、サウンドクラウドという音楽コミュニティーサイトに
曲をアップしているアメリカの女性、イニアン・ムーン(Inian Moon)さんの曲が良くて、よく聴いています。

まあ、はっきり言って、基本はヘタクソなギター弾き語りで、リズム・キープができていなかったりもするし、
聴く人によっては、何だこれ?何でアンタこんなの聴いてんの?耳が腐ってんの?的ではありますけど、
サウンドクラウドにある全13曲(2014年6月22日現在)は全曲ダウンロードして聴いているのです。

更に動画サイト、ヴィメオ(vimeo.com)にアメリカの女性、サラ・ラヴァーイング(Sara Lovering)さんが
制作した素敵なミュージック・イメージ・ビデオが2本アップされていますが(2014年6月22日現在)
2本の美しい映像に使用されている曲はイニアン・ムーンさんの曲ですよ! これが凄く良くてよぉ。

2本のビデオは「Red Velvet」「Birds」とタイトルがつけらていて、特に「Birds」の方では
イニアン・ムーンさん本人も絶賛出演中で、見事なワキ毛を披露してロックバルーンは99状態だぁ!

いやしかし、ここら辺のアマチュアの人は、誰かに見て欲しい、聴いて欲しいという思いで
制作したモノをネット上にアップしているのだろうけど、そのおかげで僕の耳にも届く結果になりました。
そう考えるとアマチュアだろうがプロだろうが、作った音楽をどこかに発表する事自体がけっこう重要で、
当然発表しなければ絶対に僕の耳にも、誰の耳にも届きませんからねぇ。

ちなみにイニアン・ムーンさんは動画サイト、ユーチューブにも数曲アップしており、そちらは
ギター弾き語りの演奏風景が多いです。 せっかくだからロックバルーンは99と共に見ちゃったら?
好きな音楽、良い音楽、感動を呼び起こす音楽は、積極的に探せば絶対に見つかります。
もちろんワキ毛も見つかります。 夢をあきらめないで!
 

2014年3月7日更新の表紙

リンダ・パーハックスの44年ぶりの2nd「The Soul Of All Natural Things」をゲットォォォー!

ジャケットはこれだぁー!
くっそー、リンダさん、いい顔してるぜ!

LPでゲットしたので
つまり四角い顔のおばさんのアップ写真が
でっかいLPのサイズで手元にあるという
この上ない幸せ(?)なのだぁぁぁー!

そんなこんなで幸せを噛み締めて
ちょいと、はっちゃけながら
アルバムを聴いています。
 

TheSoulOfAllNaturalThings.jpg
Linda Perhacs
「The Soul Of All Natural Things」 (2014/LP)

  
内容は1970年の1st「Parallelogrames」の続編と言っても良いようなサイケ・フォークの感触が
全体を覆っていますが、ところどころ21世紀の「今の音」を感じさせるサウンドでもありますね。

歳をとるとヴォーカルのキーが下がってしまい、低音のババア声になってしまう人もいるけど
リンダさんはそんな事もなく、若い響きがあるし、複雑に絡むハーモニー・コーラスも多用され、
彼女のちょっと囁きが入った、神秘的なのに可愛らしさのあるヴォーカルがたっぷり味わえます。

そして前回更新した表紙でも書いたように、アズマティック・キティのレーベル・メイトの
10代のヤング・アメリカンズな姉妹、リリー&マデレインと共に聴いておりますよ。

TheWeightOfTheGlobe.jpg TheWeightOfTheGlobeBack.jpg
Lily & Madeleine
「The Weight Of The Globe」 (2013/10")

 

これは彼女達のデビュー作である
5曲入り10インチEPです。
デビュー作にしてベテランかの如くの
落ち着いたアコースティック・ポップ・・・
彼女達は、はっちゃけていません。

10代のはっちゃけた音楽なんか
聴いてられるか!という
加齢臭放ちまくりのオヤジの人も
やられてしまう事確実な
はっちゃけ度低い響きなのです。
 
なお本作はダウンロード・コードでMP3音源をダウンロードすると、本編の5曲の他に
アコースティック・ヴァージョンも5曲オマケで付いてきて、全10曲ダウンロードできるので
加齢臭放ちまくりのオヤジの人も嬉しくて、何だか知らないけどはっちゃけてしまう事確実なので
リンダ・パーハックスの44年ぶりの2ndと交互に聴いて、もっとはっちゃけましょう。
 

2014年1月5日更新の表紙

リンダ・パーハックスの2ndアルバムは2014年3月にリリース!とインフォメーションされていますが、
あまりにも素晴らし過ぎで全員絶句せずにはいられないサイケ・フォークの名盤である1stアルバムが
1970年の作品なので、実に44年ぶりのアルバムになるわけですよ。 44年ぶりって! 凄いなぁ。

またその44年前の1stに古臭さは無く、2014年の作品と並べてもまったく違和感は無いですよね。
そしてそれは裏返すと今の音楽がつまらなく、40年、50年前の音楽の方が良いという事でもあります。
だいたい僕が今最もリピートして聴いているのがシェルビー・フリント(53年前の1961年作)ですからねぇ。
そんな「今」であるからこそ、リンダ・パーハックスさんも復活し、2ndを製作できたのでしょうね。

ちなみに44年ぶりの作品はスフィアン・スティーヴンスでお馴染みのアズマティック・キティから出ます。
アズマティック・キティといえば若くてヤングな10代の姉妹、リリー&マデレインもアルバムを出しました。
うーん、昭和生まれでかなりのババアであるリンダ・パーハックスと、平成生まれでフレッシュでヤングな
リリー&マデレインがレーベル・メイトになるとは! 今後、何か面白い展開があるかも知れません。

リリー&マデレインは、まだ聴きやすかった1stの頃のケイト&アンナ・マッガリグル姉妹を
更に聴きやすくしたようなフォーキー・デュオなので、そりゃー、あんた、良いに決まっていますよね。
さて、じゃあ10代のヤングでフレッシュなリリー&マデレインを聴くとしますか。
そして1975年当時30歳前後のケイト&アンナ・マッガリグルの1stを聴いて、かなりのババアになった
リンダ・パーハックスの2ndも連続して聴くとしますかね・・・と思ったら、リンダ・パーハックスは
3月にリリースだった・・・くっそー、まだ聴けねぇのか。 はやく聴きてぇー!
仕方ないなからシェルビー・フリントの1stもまた聴くぞ!
 
Lily&Madeleine.jpg 
Lily & Madeleine
「Lily & Madeleine」 (2013/LP)

そんな若い10代の音楽なんか聴いてられるか!という
加齢臭放ちまくりのオヤジの人もやられてしまう事確実な

冒頭の2曲でやられてしまう事確実ですよー。
Kate&AnnaMcGarrigle.jpg 
Kate & Anna McGarrigle
「Kate & Anna McGarrigle」 (1975/CD)

彼女達はこの1stが最も聴きやすいと思われます。
アルバムを重ねるごとに聴きづらくなるのですよねー。
手元にあるのは1998年に名盤探検隊でCD化された日本盤です。
TheQuietGirl.jpg
Shelby Flint
「The Quiet Girl」 (1961/CD)

古臭いポピュラーとフォークの中間のようなサウンドが
どこまでも心地良く響き、何度もリピートしてしまいます。
手元にあるのは2013年に出た廉価の日本盤CD。
ComingSoon.jpg
Linda Perhacs
「The Soul Of All Natural Things」 (2014)
まだ作品が手元に無いのでジャケット写真はありません。
35年ぶりの2ndを出したヴァシュティ様がそうであったように
もしかしたらリンダ・パーハックスも来日公演もしてしまうかもね!
 

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