これを聴いて死ね〜ブリティッシュ・フォーク・ナウ〜2010年更新の表紙


2010年12月17日更新の表紙

わたくし 2004年には「〜沙汰」で流行語大賞を狙いに行きましたが 結局エントリーすらならず。
狙って取れるものでも無いのに狙いに行ったのが見え見えで あの時は若かった・・・青かったよ・・・
「〜沙汰」で狙った時の話は第80号 2004/1/11 流行語大賞とる勢いでフォロー沙汰で書いたのですが
遂に今回決まりました! そうなんです。 2010年の流行語大賞の内のひとつに「〜なう」が決まったぜ!

当然 全世界に向けて無駄に10年間「ブリティッシュ・フォーク・ナウ!」と発信し続けた僕が授賞式に
呼ばれるものだと思いドキドキしていたのだけど そうしたらどういう事ですか! 呼ばれないでやんの。

どうして僕が授賞式に呼ばれなかったか納得いかなかったので 授賞理由の記事を読んでみたら
何ですか ツイッターで使わないといけなかったようで・・・あちゃちゃちゃー これは失敗しました。
このページの表紙に「ツイッターはじめました」とでも載せておけばよかったよ。

また「ブリティッシュ・フォーク・ナウ」の「ナウ」の意味が審査をした人にわかりにくかったのかもなぁ。
そこで「ブリティッシュ・フォーク・ナウ」の秘密を今ここにこっそりと明かしちゃいましょう。 内緒だぜ!

「ブリティッシュ・フォーク・ナウ」というのは このページのタイトルにする以前から使っていて
カセット・テープで英国フォークの編集盤を作った時のタイトルにしていたのですよ。
まだ英国フォークを探りながら聴いている時期だったので 新たな音盤を仕入れたりしたら
うーん この曲もテープに入れたいなぁ・・・と けっこう頻繁に作り直していましたねぇ。
そうやって頻繁に作り直す中でも 出だしのA1はメアリ・ホプキンの「ボヤージュ・オブ・ザ・ムーン」で
A2はメロウ・キャンドルの「ヘブン・ヒース」という冒頭の流れはずーっと守って作っていました。

ちょっと興味のある人はこの2曲を繋げてみて下さい。 こんな繋ぎを思いつくなんて俺って天才!級で
静から動へのコントラストがホント俺って天才!級の繋ぎです。 あ 繋げる時は曲間ナシでお願いします。
あとB面最後の曲はフェアポート・コンヴェンションの「イージー・ライダーのバラード」を入れる事が
多かったですね。 ラストにこの曲を持ってくるのも俺って天才!級だよなぁ。 うーん俺って天才!

PostCard.jpg SwaddlingSongs.jpg GuitarVocal.jpg
そんな楽曲を収録したアルバムのジャケットはこれらになります。 Mary Hopkin 「Post Card」
Mellow Candle 「Swaddling Songs」そしてRichard Thompson「(Guitar, Vocal)」・・・フェアポートの
「イージー・ライダーのバラード」は現在はフェアポートのアルバムにボーナス収録されているはずだけど
編集盤カセットを作っていた当時はリチャード・トンプソンのこの作品にしか入っていなかったんだよねぇ。

そしてその当時は「ブリティッシュ・フォーク・ナウ」の他にも「カントリー・ロック・ナウ」だとか
「ネオ・アコースティック・ナウ」だとか 「ナウ」の付いたカセット・テープを大量に作っていたのです。
・・・と 何かだいぶ長く書いてしまったので今日はこのくらいにしておこうかな。 じゃ! また!

え? 「ブリティッシュ・フォーク・ナウ」の「ナウ」の意味を明かしてないって? それは又今度・・・じゃ!
 

2010年11月16日更新の表紙

マーク・オルソンの2010年作「Many Colored Kite」を購入して聴いていたのですが
ヨレヨレの歌声がホント良くてねぇ。 そこで急遽 彼のアルバムは全部購入する事に決めました。

マーク・オルソン及びクリークディッパーズ名義のアルバムが何枚あるか正確には知らないけれど
僕の手元には5枚あるので あと3枚くらいで全部揃いそうだなぁ。 まあその位のリリース枚数でしょう。
只今円高につき輸入盤がお安くなっているし 購入するなら今がチャンス! 大チャンス到来です。

ところが大チャンスが到来したらしたで いざ購入するぞ!という直前に購入を躊躇してしまうのです。
円高で安く購入できるのであれば わざわざ内容のわかっている安心商品のマーク・オルソンよりも
今まで聴いた事のない芸人さんをチャレンジ購入して聴いてみたくなってしまうのです。 
そんな困った症状を発症してしまって 結局マーク・オルソンは後回し後回しになってしまうんだよなぁ。

今までも全アルバム購入する事に決めた人たちは沢山いるのですが それらも結局後回しになり
まだ揃っていないのばっかり。 そして気付いたら入手困難になっていて ああ俺何してるんだ!
そんなこんなでマーク・オルソンが揃うのはいつになる事やら・・・ああホントに俺何しているんだ!

それはそうと「Many Colored Kite」にはヴァシュティ・バニヤン様が1曲参加しているのだあぁ。
マーク・オルソンとヴァシュティなんてどこに繋がりがあったのか・・・二人の関係が全くわかりません。
まあ この二人の関係を詳しく調べる気もなくて 実際調べないですけどね。
ただわかっている事はヴァシュティは最近他の人の作品にゲスト参加する事が凄く多いという事です。
凄く多く・・・もないかな? でもけっこうフットワーク軽く 色々と顔を出してはいるのではないでしょうか。

ここ2〜3年ではマーク・オルソンの他にもヴェティヴァーやアンソニー・レイノルズの作品に参加し
その他企画モノのオムニバス盤なんかにも ひょっこりと顔を覗かせたりしていますよね。
もちろん最新情報をキャッチする能力の低さと遅さには定評がある僕なので 何か重要な参加作品が
抜け落ちているかも知れませんね。 でもいいんだ! 抜け落ちていたらいたで。 気にしないんだ!

そうだ 忘れていました アンソニー・レイノルズ。 この人も何だか後回しになっていたヤツで
試聴などもしていないのでどんな音だか知りません。 これは聴いた事ないヤツのチャレンジ購入で
マーク・オルソンよりアンソニー・レイノルズが先だな・・・って急遽また欲しい作品を思い出して
こっちを先にしたら マーク・オルソンが揃うのはいつになる事やら・・・ああホント俺何しているんだ!

ManyColoredKite.jpg
Mark Olson 「Many Colored Kite」 (LP/2010)


ManyColoredKiteInner.jpg
見開きジャケットの内側。 無人の森に向かって演奏中! もちろんヨレヨレの歌声で歌っているはずです。

 

2010年10月12日更新の表紙

さて ちょっと前にも書いた命がけのタバコ値上げ問題ですが 遂に値上げとなりましたね。
このニュースはけっこう取り上げられていて 値上げ前にびっくりする程大量に買い込む人や
これを機に禁煙する人など 喫煙者の皆さんの動向は面白い事になっていました。

・・・と皆さんの動向が面白いとか言っている場合じゃなくて 僕も喫煙者なので当事者でしたね。
で どんな対処をしたかというと 値上げ如きでタバコをやめる気など更々無いので禁煙はせず
大量買い込みは 月末にサイフの中に250円しか入っていなくて大量どころか1箱2箱も買えず。
ああ どうしよう どうしよう・・・と あたふたしている間に10月1日はやってきてしまいました。
つまり結局「何もしない」という最も男らしい対処法になってしまい・・・うーん俺って男らしいぜ!

さて 大量買い込みができなかったので まったく同じ商品を今までより110円も高い価格で
買わないといけなくなって何だかバカらしく この経済状況では今までと同ペースでは買えないし
かといって1日何本とか計算して吸うのもまたバカらしくて だいたいそんなの男らしくないぜ!
ああホント バカらしい! ムカついてきたので10月1日以降は男らしくタバコを買っていません。

買っていないという事は10月1日以降は吸っていないのですが タバコをやめた訳では無く
平気でガンガン購入できるような経済状況になったらガンガン購入して激しく吸いまくりますよ!

そして写真はボブ・ディランの1969年作「ナッシュビル・スカイライン」ですが
ここでの彼の歌声は以前の叩きつけるような歌声から 伸びやかな美声になり
こんなのディランじゃない!的な爽やかさんに大変貌しています。
NashvilleSkyline.jpg NashvilleSkylineBack.jpg

この華麗なる変貌は本人談によると タバコをやめたらこんな歌声になったとの事で
何と! タバコをやめると こんな歌声になるのかぁ。 僕も暫くタバコを吸っていないので
歌ったらこんな美声が出るのかも。 ああ 美声になったらどうしよう。 ヤバいなぁ。
天使の歌声とか言われてちやほやされてしまうかも知れない! これはホント ヤバイぞぉー!
・・・と美声にならなくていいので 早くタバコくらい買えるような経済状況になりたいです。

しかし「ナッシュビル・スカイライン」は冷静に聴くと うだつのあがらないカントリー・シンガーの
如くに響いてしまって・・・それでも名盤! にっこりディランのジャケットもイイね! 男らしいぜ!
 

2010年9月12日更新の表紙

はい という事でアリスの「アリスV」を購入したのですよ。 そうなんです あのアリスなんです。
昔LPを所有していましたが15年くらい前に処分してしまい 今回紙ジャケCDを中古で購入しました。 
そんな訳でかなり久々に聴きましたが やっぱりイイね! この「アリスV」は曲の粒が揃っているし
有名なヒット曲なども収録された次のアルバムからはニュー・ミュージックのアリスという感じになるので
「アリスV」はフォーク・グループとしてのアリスを頭に置いて聴ける最後の1枚なのではないでしょうか。

当然昔激しく聴いていた作品なので 耳に馴染みがあり過ぎて懐メロ状態に陥ってしまうのですが
以前はあまり好きではなかった「遠くで汽笛を聞きながら」などは凄く良く響いてびっくりしました。
これは親に捨てられた子供の歌なのかな? 言葉数の少ない詞が色々とイメージを湧かせてくれます。

ところで僕はかつて処分した作品の買い戻しなどは絶対にしません。 だいたい買い戻すなら
元々処分しなければ買い戻しもせずに済むじゃないか! 処分するなんてまったく無駄な行為だぜ! 
しかしこの「アリスV」は買い戻しをしてしまって・・・ああ何て事をしてしまったんだ! これはいけません。

でも昔処分したアルバムが何だか聴きたくなって思わず購入してしまうってありませんか?
買い戻しは絶対にしない宣言をしている手前 こーゆー場合は「買い戻し」と言わず「買い替え」と言って
言い方を変えて誤魔化しているんですよっ! それに以前はLPで所有していたのをCDで購入すれば
フォーマットが違うから買い戻しじゃなくて明らかに買い替えでしょ? ねえ そうでしょ?
・・・って僕は誰に向かって弁解しているのでしょうか。
 
AliceV.jpg
 
 うーん それにしてもアリスは良いなぁ。 この紙ジャケ・シリーズの
 他のアルバムも中古で転がっていたら購入しちゃいそうですよ。
 というか他のアルバムもすでに何枚か購入しちゃったけどね!
 
 ・・・と何枚か購入したアリスを聴いていたら特にベーヤンの曲が良くて
 ベーヤンのソロも買い戻し・・・いや買い替えしたくなってきましたよ。
 演歌路線に行く前のベーヤンのソロはどれも劇的に良いからねぇ。

 「デラシネ」ってアルバムが聴きたくて検索してみましたが
 アナーキーの「デラシネ」のCDしか出てきませんねぇ。 ベーヤンのは
 廃盤状態なのかな? じゃあアナーキーの「デラシネ」を買うかぁ?
 そういう買い方もアリです。 むしろそういう買い方の方が面白いぞ!
 

2010年8月11日更新の表紙

近年ナタリー・マーチャントの失速ぶりが激しかったので
これは近々10,000マニアックスを再結成して
ノスタルジー業界に殴り込みをかけるのではないか?と
以前第153号で勝手に予想して書いてみたのですが 
彼女の2010年の新作「Leave Your Sleep」は
非常に評判がよろしいようでなによりです。
これで10,000マニアックスの再結成は無さそうだな。

2枚組 全26曲というヴォリュームのこのアルバムは 
色々な作家の詩にメロディーをつけて歌うというもので
曲調もバラエティーに富んでいて 演奏参加メンバーも
何だか異常に多く(100人以上?)気合い入ってます。

出てくる音に加えてパッケージングも気合い入っていて
スリップ・ケースを引き抜くとハードカバー本になっていて
CDは表紙と裏表紙のところに差し込むようになっています。
この方式のパッケージはヴァシュティ・バニヤンの
「Some Things Just Stick In Your Mind」と同じタイプですね。

・・・とタイプは一緒だけど「Leave Your Sleep」のページ数は
凄く多くて 詩を書いた作家たちについて語られています。
作家の写真も載っているし かなりの力作ブックですよ。
ページ数は7〜80ページはあるかな? 読み応え充分です。
あ 読み応えとか言っていますが もちろん読んでいません!

そういえばヴァシュティも作家の詩に曲をつけて歌うという
企画モノのオムニバス盤「Ballads Of The Book」で
1曲歌っていましたね。 こちらのパッケージは
サイズの小さいタイプの紙ジャケでしょぼくなっておりますので
機会があったらぜひ手に取って「しょぼっ!」と叫んで下さい。

しかしこんな魅力的なパッケージが付いているとなると
ダウンロード世代の若いヤングの皆様もCDで入手したいと
思うのでしょうか・・・いや そんな物々しいパッケージは
逆にいらないってか? フツーの2枚組CDより重いし・・・
そんなモン邪魔だってか? だいたいナタリー・マーチャント
とかいうババアの音楽自体聴きたくないってか?

さて また勝手に予想すると このアルバムはグラミー賞の
コンテンポラリー・フォーク最優秀アルバムを獲ると思います。
それくらい良くできたアルバムです。 パッケージも含めてね!
 


LeaveYourSleep.jpg

LeaveYourSleepBook.jpg

SomeThingsJustStickInYourMind.jpg

BalladsOfTheBook.jpg
 

2010年7月6日更新の表紙

最近はダウンロードのみのアルバムなんてのもけっこうありますが 解散してしまったウェールズの
素晴らしきバンド ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキの中心人物であったエイロス・チャイルズの
「Chops」(2006) 「Bore Da」(2007) 「The Miracle Inn」(2007) 「Cheer Gone」(2008)に続く
5枚目のアルバム「Son Of Euro Child」(2009)もダウンロードのみのアルバムでした。

実はこのアルバムはダウンロードで販売している訳では無く 彼のメーリング・リストに登録していたら
「キミ ダウンロードしちゃいなよ」というメールが来て無料でダウンロードできるアルバムなのです。
僕がダウンロードしたのは1年くらい前なのですが 現在もダウンロード可能なようなので
まだこのアルバムを聴いていないゴーキーズ・ファンのキミも今すぐメーリング・リストに登録しちゃいなよ!
まあそんなアルバムなので正式な5thアルバムとしてカウントすべき作品では無いのでしょうけどね。

しかし無料で音源が手に入ってやったぜ!かというと ダウンロードした音源って何か嬉しく無くてねぇ。
やはり手元にジャケットがあってディスクがある方が嬉しいし面白さもあるのですよ。
リアル・ディスクだとジャケットやレーベル面の隅々まで見て変な箇所を発見して喜ぶ事ができるし
盤の臭いを嗅ぐとか盤を舐めて味を確認する・・・などなど楽しみ方は無限に広がるってゆーモンです。
また金を出して買うと「買った」という行為がその作品に対する思い入れを強くさせる場合もあり
この無料ダウンロード・アルバム「Son Of Euro Child」には嬉しさも思い入れもヒジョーに薄いです。

でもデジタル時代の今 ダウンロードのみのアルバムというのはこれから更に増えていくのでしょうね。
今までアルバムというのはディスクの形態で収録時間が決まってしまい LPだと片面最大25分くらい
コンパクト・ディスクだと最大75分程度だった訳ですが ダウンロードだと収録時間なんか関係無いから
1曲5時間ある曲を10曲収録した50時間のアルバムとかも登場したりして 2日間寝ずに聴き続けても
まだ聴き終わらないアルバムなんて それはそれで面白く 他にもアイデア次第で色々できそうですよ。
 
SonOfEuroChild.jpg
 
ただ収録時間を無視するとアルバムって一体何だ?という事になり
楽曲を何曲か集めてアルバムにする意味も無くなってきそうです。
あと30年もしたらアルバムという形態で作品を発表する方が少数派になり
いまだにアルバムを出しているベテランは過去の人扱いされたりとか
若いのにアルバム出してると アイツ頭おかしい!とか言われたりして
果たして30年後アルバムという形態はどうなっているのでしょうかねぇ。

左の写真は「Son Of Euro Child」のジャケットで もちろんこれも
ダウンロードしたものですが さてあと30年後 アルバムが無くなったら
ジャケットという概念も無くなっているかも知れませんよ!
 

2010年5月21日更新の表紙

10月からタバコがまたもや値上げ! 今回の値上げは今までよりも値上げ幅が大きいので
ビンボー人はタバコを買うのも命がけとなります。 どこかで節約してタバコに使える金額を
確保しないといけなく 音楽ソフトの購入を控えるか 大切なLPを売り飛ばしてタバコを買うか・・・
いや やはり基本中の基本である 食事を抜いてタバコを買う作戦しかないでしょうね。

とにかくどんな作戦を実行するにせよタバコと引き換えに何かを犠牲にするので命がけなのです。
もちろんビンボー人でも大金持ちでも タバコを吸う事自体健康を害するので命がけですけどね。

しかし何か今回の値上げは 税収を増やす事を目的とした今までの値上げとは違う雰囲気があり
1箱1000円論なんてのもあったし・・・タバコを悪とする大キャンペーンの一環でしょうか。
このキャンペーンは今後更に加速しそうで 近い将来 喫煙者の絶滅もありそうです。

果たしてこの喫煙者排除の大キャンペーンはいつ頃からはじまったのでしょうねぇ。
少なくとも1970年代は全員吸っていて いつでもどこでも 楽器を弾きながらでも吸っていました。

写真はフェアポート・コンヴェンションのフィドラー デイブ・スワブリックの1976年の「Swarbrick」と
1977年の「Swarbrick 2」の2in1CDです。 彼も楽器を弾きながらタバコを吸っているのだけど
タバコを吹かしながらギターという人はよくいるけどフィドルは中々いません。 貴重な存在です。
 
Swarbrick&Swarbrick2.jpg
 
そんなんで彼のフィドルの音はヤニの臭いがしますねぇ。
・・・ん?そんな臭いするか? いや そんな臭いなどしなくても
こんなジャケットを見ながらヤニ臭そうだなぁと思って聴けば
他のフィドラーとは違う独特な音に聴こえてくるってゆーモンです。

しかし いまどき 日本以上にタバコを悪とするキャンペーンが
盛んなイギリスなので 今後こんなヤニ臭い音を放つ
デイブ・スワブリックのようなフィドラーは出て来ないでしょうね。
・・・と それはそれとして フィドルは口元近くに構える楽器なので
タバコを吸いながら弾くとフィドルにタバコの灰が落ちますよ。
やっぱりこれはダメでしょう。 弾きにくそうだしね。
 
なおこの合体CDは各アルバムから2曲ずつオミットされいて残念度が高くなっています。
もしこの2in1CDを所有している人がいたら 残念がってガックリしましょう。
僕もタバコの値上げと 2曲ずつオミットのダブル・パンチでガックリです。 命がけでガックリです。

参考URL・・・第68号 2003/5/13 ロック大物芸人を見習ってタバコを吸いまくれ
 

2010年4月7日更新の表紙

円高還元・春の来日祭り!こと怒涛の来日ラッシュでイエーイ!みんな盛り上がってるかーい?が
2010年前半日本列島を駆け抜けましたが 観に行きたかった ロディ・フレイム カメラ・オブスキューラ
ボブ・ディランなどなどは諸事情により行けず 2月4日代官山UNITでのデヴェンドラ・バンハートと
3月16日六本木ビルボードライブ東京でのヴァシュティ・バニヤンを観てきました。 ヒャッホーイ!
うーん 意図した訳では無いけれどフリー・フォークなそっち方面の2組になってしまいましたね。

2度目の来日のヴァシュティは 初来日の時のメンバー ジョー・マンゴー ギャレス・ディクソンに加え
今回はバイオリンをメインに弾くエマ・スミスが加わったパワー・アップ・ヴァージョンでヒャッホーイ!
ジョー・マンゴーとエマ・スミスは曲によって色々と楽器を持ち替えてくれまして アコギにバイオリン
アコギにフルート アコギにグロッケンスピール アコギにリコーダーなど必殺パターンの連続でした。
でもやはり最も必殺なのはアコギに今にも消え入りそうなヴァシュティのヴォーカルだぁ! イエーイ!

そして初来日公演では演らなかった大好きな「レインボー・リバー」も演奏してくれてヒャッホーイ!
ジョー・マンゴーとエマ・スミスは楽器をリコーダーに持ち替え 2本のリコーダーがハモる前奏が
流れた瞬間 ああ今日観に来て良かった 生きてて良かった とにかく良かった・・・となり
僕は涙が溢れてうえぇーん・・・でもヒャッホーイ!でした。 みんなもあの瞬間ちゃんと泣いたかーい?

しかし会場のビルボードライブという所が どうも僕のようなチンピラには場違いな感じがしてねぇ。
メシを喰って酒を飲みながらステージを観るという 結婚式披露宴状態は別に構わないのですが
あの会場にはケイオス感が全く無く 新しい何かが生まれる気配は感じられませんでした。
いや別にライブにケイオスやハプニングやハレンチやバイオレンスを求めている訳では無いですが
何かあるんじゃないか?という期待と不安もライブの楽しみの内のひとつじゃないですか。

まあ 元々あの会場のコンセプトがゆっくりと音楽を楽しむ大人の時間という事だろうから
そのコンセプトに見合った人がラインナップされているのだろうし 仕方ないですけどね。
・・・ってヴァシュティは今やそのコンセプトに見合ってしまっているのかぁ。 ちょっと前まで幻の
存在だった彼女がこんな事になろうとは! おお怖っ・・・くわばら くわばら。 そしてイエーイ!
 
VashtiBunyanLiveAtBillboardLiveTokyo.jpg ColinBlunstoneLiveAtBillboardLiveTokyo.jpg
 
で 写真は今回の来日公演のチラシです。
両面で全4アーティスト分の宣伝をしていて
これも不況による経費削減の流れなのでしょうかねぇ。

このチラシのコリン・ブランストーンも観に行きたかったし
最初に観に行きたかったと名前を挙げたロディ・フレイムも
会場はビルボードライブ東京で・・・彼らはもう懐メロに
突入しているのでケイオス感なんか誰も求めないですね。

ところで第141号でソロ作も書いたジョー・マンゴー。
正直今回のライブではヴァシュテイよりも目立っていました。
そろそろ新作も聴きたいぞ! イエーイ!
 

2010年3月6日更新の表紙

セックス・ピストルズ以来の衝撃!ことジーザス&メアリー・チェインが聴きたくなり
彼らのLPをかけながらジャケットを眺めていて気付いたのですが 彼らが在籍していたレーベル
ブランコ・イ・ネグロ(Blanco Y Negro)は初期の頃にはBYNというレコード番号がついていたけれど
いつの間にかレコード番号がバーコードと同じ数字になってしまっているのですね。

ジーザス&メアリー・チェインでいうと1992年の「Honey's Dead」がBYN26というレコード番号で
1993年の「The Sound Of Speed」はバーコードと同じ数字の4509-93104-1になっています。
レコード番号なんて作品の内容と関係無いけど バーコードと同じ数字じゃつまらなくないですか?
どうしてつまらないか検証するため BYN時代のレコード番号を並べてみたら・・・これは面白れー!
面白くて面白くて大爆笑! ガッハッハ! バーコードの数字なんか並んでも爆笑できませんよね!

BYN 1
BYN 2 Everything But The Girl 「Eden」(1984)
BYN 3 Everything But The Girl 「Love Not Money」(1985)
BYN 4 Fantastic Something 「Fantastic Something」(1985)
BYN 5 The Monochrome Set 「The Lost Weekend」(1985)
BYN 6 The Dream Academy 「The Dream Academy」(1985)
BYN 7 The Jesus And Mary Chain 「Psychocandy」(1985)
BYN 8
BYN 9 Everything But The Girl 「Baby, The Stars Shine Bright」(1986)
BYN 10 Victoria Williams 「Happy Come Home」(1987)
BYN 11 The Jesus And Mary Chain 「Darklands」(1987)
BYN 12 The Dream Academy 「Rememberance Days」(1987)
BYN 13
BYN 14 Everything But The Girl 「Idlewild」(1988)
BYN 15 The Jesus And Mary Chain 「Barbed Wire Kisses (B-Sides And More)」(1988)
BYN 16
BYN 17 The Bambi Slam 「The Bambi Slam」(1988)
BYN 18 A House 「On Our Big Fat Merry-Go-Round」(1988)
BYN 19 Peter King 「Crusade」(1989)
BYN 20 The Jesus And Mary Chain 「Automatic」(1989)
BYN 21 Everything But The Girl 「The Language Of Life」(1990)
BYN 22 A House 「I Want Too Much」(1990)
BYN 23 The Dream Academy 「A Different Kind Of Weather」(1990)
BYN 24 Dinosaur Jr. 「Green Mind」(1991)
BYN 25 Everything But The Girl 「Worldwide」(1991)
BYN 26 The Jesus And Mary Chain 「Honey's Dead」(1992)
BYN 27
BYN 28 Dinosaur Jr. 「Where You Been」(1993)

空欄の BYN1 BYN8 BYN13 BYN16 BYN27 は当てはまる作品がわかりませんでした。
すんごい必死で調べればこの番号に当てはまる作品が判明するかも知れないけれど
すんごい必死で調べる気がないので これは欠番なんだなーと勝手に思っています。

欠番の想像がまた面白くてよぉ。 BYN1はブランコ・イ・ネグロへの移籍を予定していたフェルト用。
BYN8はシングルだけで消えていったベルギーのバンド バーントーラー用に与えられた番号で
BYN13はモノクローム・セットの次のアルバム用で BYN16はファンタスティック・サムシングの2nd。
BYN27はドリーム・アカデミーの4thかな?・・・と想像するだけでワクワクしてきます。

レコード番号はこのような想像をして楽しめる訳で つまり別の言い方をするとレコード番号は
男のロマンですよ! ああ・・・ロマンを求めるならレコードを買い続けないといけないんだなぁ。
さて・・・じゃあ セックス・ピストルズ以来の衝撃!ことジーザス&メアリー・チェインは聴いたので
次はニュー・ウェーヴのサイモン&ガーファンクルことファンタスティック・サムシングを聴くかな。
 

2010年1月26日更新の表紙

2009年の秋から年末にかけての怒涛の新譜リリース・ラッシュには参りましたねぇ。
何が参ったかって まずリリース情報自体についていけない自分の情報収集能力の低さに参り
リリース情報を得ても いざ購入しようと思ったら深刻な金銭不足が発生!で参ったのです。

深刻な金銭不足はホント深刻で購入を見送った作品もあります。 しかし円高で輸入盤は安いし
各店舗では売れない音楽ソフトを売るための安売り合戦もしているので 1枚あたりの単価は
お安く購入できる状況でした。 それでも深刻な金銭不足で購入を見送る作品が出てきたのは
欲しい作品のリリース量が多過ぎて 本当に怒涛のリリース・ラッシュだったという事でしょうね。

そして2010年 年が明けたら今度は怒涛の来日ラッシュで これも観たいライブが盛り沢山!
深刻な金銭不足が解消されていない今 あれもこれもそれも見送らなければいけなさそうです。
ライブが観られないのはレコード買えないのよりツラくて レコードは必死で探せば買えそうだけど
その時その場所でないと味わえないライブは 必死で探してもどうにもなりませんからねぇ。

しかしこの不況下 音楽ソフトは安売り合戦して何とか売ろうとしているのに
ライブのチケットって全然安くなっていないどころか高くなったような気がしてなりません。
いや ディランのライブハウス・ツアーの指定席2万円というのを見て高くなった気がしたのです。

こんな暴力的な価格はビンボー人に対する死刑宣告なので いっそ2万円もするチケットなんて
誰も買わず売れ残って会場ガラガラになってしまえ!・・・とも思うのですが 相手はディランだし
ディランがライブハウスでやるなんてスペシャルな事なので このチケットは即完売でしょうねぇ。

そう 会場ガラガラのライブといえば昔々行ったロイド・コール&コモーションズが思い出されます。
中野のサンプラザで会場の前半分・・・いや前3分の1の席までしか埋まらないというお寒い状態。
ただその会場ガラガラで寂しい感じも その時その場所でないと味わえない特別な時間だし
あそこまで会場ガラガラのライブも中々無いので それもまたスペシャルな事とも言えます。
 
Mainstream.jpg
Lloyd Cole And The Commotions
「Mainstream」 (LP/1987)

 
写真は彼らの3rdアルバムにして最終作の「メインストリーム」。
このアルバム発表後の来日でしたが あの客入りの悪さを
目の当たりにし自信を無くしたバンドは解散してしまいました。

「俺たち人気ねぇー。 わざわざ遠いイギリスからやってきたのに
この人気の無さじゃ もうやっていくの無理!」と言ったかどうかは
知りませんし 実際の解散理由も知りませんが 少なからず
「ニッポンでのイヤな思い出」の影響もあったのかなぁ?

バンド解散後ロイド・コールはイヤな思い出を払拭するため(?)
音楽活動の場をアメリカに移し 現在も地味に活動中です。
 

表紙へ戻る

inserted by FC2 system